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連れ添って14年目 [audio]

CDのトレイが開かなくなった。
このCDプレーヤーを買って初めての故障である。


 


アキュフェーズの製品はとにかく頑丈に造ってあるので故障が少ない。
 
最近の家電メーカーは全くといっていいほど”修理”という気持がないようだ。
初期不良は別にして、修理依頼を出すと”買換えたほうが安いですよ”と言われる。
 
その点、アキュフェーズはアフターメンテナンスがしっかりしているので故障しても
しっかり直してくれるメーカーなのだ。
 
例えばアキュフェーズというメーカーは1973年に誕生したのだが、第一号機の修理
はもちろんの事、フロントパネルまでストックしているそうだ。
 
とにかく、そろえる事が可能な限りパーツもストックして修理体制を万全にしている。

いかに、アキュフェーズが自社の製品に自信を持っているかが解る。

但し、一番安い製品でも30万以上するので一般にお勧め出来ないのが残念なのだ。

この度、アキュフェーズのHPから修理依頼のメールを送ったら、早速翌日にサービス
の方から電話があり、詳しい状況の他に具合の悪い箇所の有無まで尋ねて頂いた。
そして、何と元箱の有無まで尋ねられたのだ。
元箱の無い場合、アキュフェーズから箱まで送ってくれるらしい。


 
 

(アキュフェーズの箱は全ては厳重に2重箱になっている。)


そして、涙の別れ・・・

 
・・・ということで、修理できるまでサブ機を使用することになった。
 
このサブ機はデンオン製である。(今はデノンと呼ぶが、デンオンの方がしっくりくる)


レコードに時代からデンオンは素晴らしいプレーヤーを造っていた。
デンオンの製品は堅実に作られていてコストパフォーマンスの高い信頼出来るメーカーだ。
このデンオンのCDプレーヤーはデンオンらしく元気で素直な美しい音を聴かせてくれる。

そして、CDプレーヤーをこのデンオンに替えてみたのだが、・・・

 

     


 
 ” 色気 ” が無いのである。

 

 

 

アキュフェーズのCDの場合、音に”色気”を感じるのである。

   


 

特にヴォーカルに場合の”息づかい”が艶かしく感じる事ができる。
また、中低音がたいへんに”ぶ厚い音”がするのである。
JAZZ好きの僕にとってはこの”ぶ厚さ”がたまらないのだ!

 


デンオンの音もたいへんにさわやかで気持ちのよい音を聴かせてくれる。

「ストレートで元気なデンオンの音の方が好みだ!」という人も多いだろう!

オーディオの価値基準は”その人の好みの世界”なのだ。

 

僕がアキュフェーズが好きな訳は”色気”であり、プラス芸術的な表現が聴けるからだ。
その為、オーディオに投資してきた。
 
アキュフェーズのCDも使い始めて14年目である。

なぜ、14年もこのCDプレーヤーを使い続ける事が出来たか・・・

 

① SACDの悩み

SACDがの誕生から10年位になるだろうか。
SACDプレーヤーは発売されても、一向にSACDのソフトが普及しない。
ソフトが少ないとプレーヤー本体の購入意欲が沸いてこない。
いつになったら、SACDが普及するのだろうか、と様子を見ながら10年弱になってしまった。

② 買い替えによる音の変化が怖い

100%満足している訳ではないが、このCDの音が気に入ってしまったのだ。
最新のCDプレーヤーのほうが”ピュアーオーディオ”として良い音が聴けるだろう。
しかし、音質が激変するのが怖いのである。
オーディオは不思議なもので”得る音”があれば”失う音”がある。
新しいCDで”繊細な音や力強い音”を得たとしても、”色気”を失う事になったなら辛いのだ。


10日後、修理に出していたCDプレーヤーが帰ってきた。

 

早速、セッティングをして聴いてみた。

ああ~っ!この音が帰ってきたのだ!

慣れ親しんだ、”色気”のある音質を久しぶりに聴けて嬉しくなった。

最近、魅力的なCDプレーヤもたくさんある。

しかし、もうしばらくこのCDプレーヤーと”連れ添いたい”と感じたのだ。

 

 

ボーン・トゥ・ビー・ブルー

ボーン・トゥ・ビー・ブルー

  • アーティスト: ベヴァリー・ケニー
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 1999/11/03
  • メディア: CD

 
甘い甘い、ヴォーカルである。
アキュフェーズはこのようなヴォーカルの”色気”を引き出すことが出来る。
 
 
 
 
 
Keeping Tradition

Keeping Tradition

  • アーティスト: Dee Dee Bridgewater
  • 出版社/メーカー: Verve
  • 発売日: 1993/10/19
  • メディア: CD

3曲目のThe Island の息づかいをアキュフェーズはしっかり聴かせてくれる。


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コメント 32

たいへー

いやいや、オーディオ好きにはたまらない感覚です。
ある機種、あの音に拘る気持ち、よ~~~く分かります。
自分は「低音命!」みたいな所があって、
体に響いてくれないと物足りないんです。
「自分の音」が、他の人に良いとは限らないのも、
オーディオの奥が深い所ですね。(笑
by たいへー (2007-07-29 07:24) 

koto

色気のイメージよ~く伝わりました。
by koto (2007-07-29 09:17) 

ベアトラック

色気のある・なしが、非常にわかりやすくて好感が持てました。次回以降の記事でも、この路線でお願いします。特に色気のあるのは大歓迎です。
と、何故か、アンケートの意見・感想の書き込み調になってしまいました(笑
オーディオマニアの懲り様、すごいですね。それに比べたら、僕のギター関連なんて、まだまだ・・・ということで、ウチの奥さんの許容度をもっと上げてもらいたいな、と・・・苦笑
by ベアトラック (2007-07-29 10:42) 

deacon_blue

☆ あたしも「色気」の引用の仕方に座布団3枚(^o^)。
by deacon_blue (2007-07-29 13:11) 

sweet_grass2006

写真に笑えました(^^)v 。蟹道楽さんの音へのこだわりが、今日の記事で、よーーくわかりました。音の色気なんですね!
修理ができてきて、本当によかったですね。
by sweet_grass2006 (2007-07-29 16:59) 

かおり

みなさんのおっしゃるとおり♪
さっき携帯で見てたんだけど
秀逸な対比で笑っちゃいましたよ^^
色気はあったほうがいいかもね~
でもね、うちのブログのサイドバーのAmazonの広告!
蟹道楽さんが”色気ムンムン”とか”胸元が”って言うから
あんな「人妻のナントカ」なんて妙なのが出てくるんですよ!
お気をつけ遊ばせ♪
by かおり (2007-07-29 18:13) 

ベアトラック

妻です
ウチは連れ添って10年です
↑なんか、文句言ってる人がいますね
弾かないギターは要らないんだよ~ん

Dee Dee Bridgewater 好きです♪
オーディオ関連には、ほとんど興味なしですが
いつもミニコンポで聴いてるCDを
たまにいい機材で聴いたりすると
「こ、こんな音が入ってたのっっ?!」と
びっくりすることがあります
ははは、こんな程度ですわ・・・
by ベアトラック (2007-07-29 22:33) 

ab-ovo

機械って本来なら使いこなしで価格差をカヴァー出来る筈なんですけっどでも、そ~でないモノも多数。デノンの音も結構艶やかで好きですけっど、相手が悪いかな?同価格なら違うけっど、・・・早く修理上がると良いですね~。
by ab-ovo (2007-07-30 08:12) 

音にこだわると生半可なものじゃ満足できなくなりますよね~
クラシックは特にそうでしたが、なにせ 幼少の身でしたので
普通にCDコンポで聞いていました。
色気・・・電話口で社名を名乗るとき「妙に色っぽい息遣い」といわれた
事があります。なんか「ちょっと苦しそう」らしいです。
自分では普通に話しているつもりですけどね。
by (2007-07-30 12:39) 

(。・_・。)2k

音はね~ 僕も前の車はナカミチ入れてたからなんとなく解ります
色気かぁ~ ですよね~
またナカミチ入れたいな~ 
ロト買わないと・・・
by (。・_・。)2k (2007-07-30 18:07) 

蟹道楽

たいへーさん
ありがとうございます。
オーディオは全く個人の嗜好で人によっての評価がまちまちですね。
まあ、自分の好きな音を追及していくのですが、迷路に入りがちです。
「重低音命!」よ~く解ります。
しかし、低音再生は難しいですね。
僕はゴリッ!ズシッ!てベースが響くと幸せを感じます。
by 蟹道楽 (2007-07-30 20:34) 

蟹道楽

Krauseさん
いつもありがとうございます。
by 蟹道楽 (2007-07-30 20:35) 

蟹道楽

koto さん
そこが解って頂けただけで嬉しいです!
by 蟹道楽 (2007-07-30 20:36) 

蟹道楽

ベアトラックさん
色気路線はやりだすとキリがありません・・・
あくまで、僕のブログは正統派!!!ですから。
ギターマニアもたいへんでしょうね。
趣味を突き詰めましょう!
by 蟹道楽 (2007-07-30 20:37) 

蟹道楽

xml_xslさん
ありがとうございます。
by 蟹道楽 (2007-07-30 20:37) 

蟹道楽

deacon_blue さん
座布団3枚もありがとうございました。
by 蟹道楽 (2007-07-30 20:38) 

蟹道楽

sweet_grass2006さん
音の色気は歌い手のヴォーカルに色気を感じるとか、楽器でも音色に表情が
感じられるかという感じですかねぇ~
僕は表現力が乏しいので写真で表現してみました。
by 蟹道楽 (2007-07-30 20:39) 

蟹道楽

青い花さん
誤解をされてはいけませんが、上戸彩ちゃんはホントに可愛いと思いますよ!
まさしく完璧なアイドルって感じですね~
でも色気だけで見ると・・・・・・っていうのは僕の感想です。
まあ、僕の感覚がオヤジになったのでしょう。
はは~ん、なるほど!
これからも青い花さんのブログに”お色気”とか”胸元”とか一杯書きますね!
by 蟹道楽 (2007-07-30 20:39) 

蟹道楽

ベアトラック奥様

いえいえ、男は趣味に生きるもんですよ!
これはもう本能です!
ダンナさまをあまり締め上げると欲求不満がたまって、”悪い遊び”に走ってしまうかもしれません。
ダンナさまにぜひとも高価なギターを買ってあげて下さい!
許してあげて下さいませ!!!

さて、年末にはダンナさんからお歳暮がくるかも!

Dee Dee Bridgewater のアルバムはすべて高レベルなものばかりですね。
by 蟹道楽 (2007-07-30 20:41) 

蟹道楽

ab-ovo さん
デンオンのCDは全て高レベルなものだと思います。
価格的にもコストパフォーマンスが高いですね。
もう後は好みだけの問題ですね。
by 蟹道楽 (2007-07-30 20:42) 

蟹道楽

しゃおたお さん
クラシック好き人でオーディオファンはたいへんに多いですね。
我が家の近所に音楽の先生がいますが、オーディオに命をかけてます。
しゃおたお さんがいかに”色気むんむんサン”かは十分に理解しております。
次回の記事の為にぜひとも”あの写真”の解像度の高いものを頂けませんでしょうか(笑)
by 蟹道楽 (2007-07-30 20:42) 

蟹道楽

(。・_・。)2k さん
さすが2Kさん、ナカミチとは通ですね!
僕も愛車のMINIにはナカミチをつけております!
by 蟹道楽 (2007-07-30 20:44) 

ぐれなでぃん

奥が深い・・・私も何かにとことん拘り、追求してみたいと思いました。
上戸彩は確かに色気がない!何かにつけ色っぽさは必要ですよね!
by ぐれなでぃん (2007-07-31 19:48) 

鎚鋸

感動的な結末でしたが、
中間部で何故か納得してしまいました。
上記の方々と同じです(笑)

楽曲はCDのマスター如何にもよりますが、
大きくはプレーヤーとスピーカーが主ですから
私ももっともっと良いものを選ばなければと。

日本の製品は良くも悪くもPL法な
イメージが強いです(いろんな意味で)
by 鎚鋸 (2007-07-31 21:15) 

蟹道楽

ぐれなでぃん さん
奥が深い!
ありがとうございます。
家族やまわりの者達からは”アホの無駄使い”と言われています。
さすが、ぐれなでぃん さんは”違いが解る人!”ですね!!!
by 蟹道楽 (2007-08-01 20:48) 

蟹道楽

鎚鋸 さん
ありがとうございます。
高価=いい音 とは行かないのがオーディオの難しさであると同時に楽しさでもありますね!

やはり良いものを選ぶ事が一番難しいと感じます。

確かに日本の製品は個性が少ないですね。
特にスピーカーはなかなか”これだ!”というものが見つかりません。
by 蟹道楽 (2007-08-01 20:52) 

moon

こんにちは♪
色気と言われると私も自信がありませんが、同じアルバムでも
プレーヤーやスピーカーで全然違いますよね。
私は『色気』ではなく『艶』で音をとらえていたのですが、同じような感覚なのかな・・・。

初期投資にコストがかかっても費用対効果を考えると満足のいくいいものを置いたほうがいいですよね。
私も旅行を抑えていいプレイヤーを買おうかな~、と思いました。
by moon (2007-08-02 13:04) 

のらりくらり

ご無沙汰しております!
思わぬ対比にホントに吹き出してしまいました。
音への拘りもキリがありませんね。
飽くなき探究心です。
カメラもテレビの画面サイズも…同じなんでしょうね。
アキュフェーズは、憧れの品です。
でもきっと手にしたら、次を求めてしまうのでしょうね^^
by のらりくらり (2007-08-04 01:54) 

鯉三

お久しぶりです。
たいへーさんがおっしゃるとおり、オーディオにこだわる方にはたまらない感覚でしょうね。わたしもいつかは仲間入りしたいものです。しかし、今回引っぱってこられた写真もおもしろいですね。これしかないという感じです。
ところで、今月台北でDee Dee Bridgewaterのライブがあります。Roy Hargroveも来るので、どちらかへ行きたいと思っています。
by 鯉三 (2007-08-05 00:21) 

蟹道楽

monnさん
>>『艶』で音をとらえていた!
さすがmoonさんです。
そうですね!
「艶」ですね~
確かに「色気」より「艶」のほうが的確な表現でしょう。
14年目のこのCDプレーヤー。
年3万円そこそこと思えば”安かった!”と僕は思ってしまいます。
by 蟹道楽 (2007-08-05 01:51) 

蟹道楽

のらりくらりさん
お帰りなさい! そして、お久しぶりです!
やっと忙しい峠を越せましたか?
アキュフェーズの製品は決して高くない!と思います。
じっくりと10年以上の付き合いが出来ます。
また、アフターメンテもしっかりしておりますので安心です!
流行関係なく使えますので、お勧めですね!
by 蟹道楽 (2007-08-05 01:56) 

蟹道楽

鯉三 さん
オーディオに”ハマる”ことは果たしてお勧めしていいのか・・・(笑)
但し、音楽好きには”いかにミュージシャンの伝えたい事を受け止められるか!”という視点で考えると”良い音”を追求してしまいます。
僕の場合、「いかにキースのピアノを表現できるか!」という事が出発点でした。
Dee Dee Bridgewaterのライブは観たことがありません!
羨ましいですね!
by 蟹道楽 (2007-08-05 02:01) 

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