管理職研修会 ”でぃすこ で ごーごーごー” [Black Music]
先日、車の運転中にKissFM神戸から懐かしい曲が流れてきた。
SHALAMAR / A NIGHT TO REMEMBER
大学1,2年生の頃、ディスコ(クラブではない!)によく行った。
乗換駅が渋谷だったので遊ぶ場所はもっぱら渋谷。
その渋谷には2つの有名なディスコがあった。
駅前の「ビッグアップル」と西武デパートの近くにあった「ラ・スカラ」。
ディスコで踊っている途中に、このシャラマーの”ナイト トゥ リメンバー ”や
Barbara MasonのAnother Man が流れてくると本当に気持ちが良かったのだ。
- アーティスト: Barbara Mason
- 出版社/メーカー: Hot Productions
- 発売日: 1995/05/16
- メディア: CD
大学生も終わりの頃、これらのディスコもブラックミュージックだけでなく、
アンルイスの「六本木心中」などが流れるようになってしまった。
また、急に若年層が増えてきた事もあって全くディスコには行かなくなった。
ディスコ・・・もう行かなくなって20年以上が過ぎてしまった・・・・・・・
20年以上・・・・・???
そういえば・・・
四十路も近づいてきたある日のこと。
「想い出が欲しい・・・」 とシンちゃんが話しかけてきた。
シンちゃんは同期入社の営業部員で社員旅行担当。
入社した時から、一番気が合い「飲み」や「遊び」でいつも一緒に行動していた。
”お忍びで沖縄に旅行に行こう!” という話だったのだ。
社員旅行を毎年頼んでいた旅行会社が格安で沖縄ツアーを提供してくれるとの事。
結局、会社の仲の良い同僚で沖縄に行くことになった。
家族、友人達には「会社主催の東京での2泊3日の管理職研修会」という名目。
お土産の”パイナップル”も”ちんすうこう”も買わなくてよい。
思いっきり羽を伸ばす中年男だけの気ままな旅行。
あくまで”お忍び”のツアーなのだ。
青い空、青い海!
沖縄は日頃ストレスいっぱいの中年達に”開放感”を与えてくれた。
一日目は沖縄の郷土料理のお店を堪能!
そして喜納昌吉 のライブハウスに行って喜納昌吉の生ライブを楽しんだ。
その後、朝方までJAZZバーでアダルトな夜を楽しんだ。
そして、二日目ともなると”開放感”が徐々に広がっていったのだ。
アイドルマニアのシンちゃんが「沖縄アクターズスクールに行くデ!」と言い出したのだ。
僕は正直、全く興味がなかったのだが盛り上がる雰囲気に水はさせない。
夕方の賑わう国際通りでシンちゃんは後輩のノリくんに無茶な上司命令をだした。
「ノリ!そこのギャル達に”アクターズスクール”の場所を聞けや!」
いくら後輩といえどもノリくんも30歳は越えている。
想像して欲しい!おっさんが街の真ん中で若い女の子達に訊ねるのだ!
「沖縄アクターズスクールってどこでっか?」
これはもうイジメというより拷問なのだ!
ノリくんは泣きそうな顔で「シンさん!勘弁してくださいよ~」と嘆願した。
しかし、シンちゃんは”上に厚く下に厳しい”典型的な体育部出身者である。
「ノリ!お前、ワシの言うことを聞けへんちゅうんか!」 と脅している。
ということでノリくんはギャル達に聞きに行った。
もちろん我々は”他人のフリ”をして遠くからその様子を楽しんだのは言うまでもない!
ノリくんのおかげで無事に沖縄アクターズスクールが入っているビルに到着した。
関係者以外立入禁止と書かれているドアをシンちゃんは開けて入っていくのだ。
「おい、シンちゃん。やばいで立入禁止や!」 と止める僕。
しかし、シンちゃんは「入られたくなかったら、鍵くらい掛けるやろ!」
と言って部屋に入っていったのだ。
さすがに我々はそこまでの根性が座っていない。
シンちゃんが出てくるのを待っていた。
10分位してシンちゃんは「追い出されてもうた!」と笑いながら帰ってきた。
その時、アクターズスクールに通っている小学生の女の子が立入禁止のドアを開けようとした。
その時、シンちゃんが「キミもスター目指して頑張ってるの?」と声を掛けたのだ。
女の子は一瞬びっくりしたような表情だったのだが、ぶた(失礼)恰幅のよいシンちゃんのこと
を芸能界のスカウトの人と間違えたのだろう。
「○○と言います!頑張りますのでよろしくお願いします!」と深々とお辞儀をした。
シンちゃんは満足そうに「頑張ってや!」と笑っていたのだが、僕は何ともこの小学生
が哀れに思えてしまった・・・
その日の夜、一件目の居酒屋を出た頃にはもう”開放感”は極限に達していた。
ナンパ好きのノリくんが「ディスコに行きましょう!」と言い出したのだ!
ディスコ!!!
ああ、懐かしく甘い響き!
中年男達は若かりし頃の思い出いっぱいの気持でディスコのドアを開けた。
するとディスコの黒服の兄ちゃんに「ちょっと待って下さい!」と止められた。
「皆さんは入場が出来ません!」 と言われたのだ。
我々全員が思った事は一緒だった・・・・
「おっさんは入れてくれないのか?」
ノリくんがいきなり「ここは年齢制限をかけとんか!」と兄ちゃんに詰め寄った。
びっくりした兄ちゃんは「いえ、いえ、違います。当店はサンダル履きのお客様は
ご遠慮して頂いております。」と答えたのだ。
開放感溢れる我々はTシャツ、半パン、サンダルというスタイルだった。
「よかった!おっさんでも入れる!」 と一瞬の安堵感に浸ってしまったのだが
このままではせっかく入口まで来たのに入店出来ない。
その時、シンちゃんが黒服の兄ちゃんに言ったのだ!
「兄ちゃん!これ(サンダル)は関西ではスニーカーと呼ぶねん!」
唖然とした兄ちゃんを尻目に会場に入っていくシンちゃん!
黒服の兄ちゃんはもう我々を止める事は出来なかった。
久しぶりのディスコ!
おおおっ~ 感動的だった!
我々は狂ったように踊り続けた。
ナンパをするノリくん!
「シェイクヒップス!」「シェイクヒップス!」 と叫びながら尻を振り続けるシンちゃん!
おっさん達が中央で踊る姿は沖縄の若者達には地獄絵図のように映っただろう。
僕は疲れて席でちびちび泡盛を飲んでいたら”優秀なノリくん”が2回に分けて、我々の
人数分のギャル達を連れてきた。
彼女達は地元の病院の看護婦さんとOLさんだという。
沖縄地元の女の子!それも看護婦さんとOLさん!!!
この時点でおっさん達はかなり”ハイな状態”になっていた。
女の子の一人が「皆さんどこから来たの?」と聞いてきた。
シンちゃんは 「東京や!ワシらみんな東京人や!」 と答える始末・・・
また、シンちゃんの”尻振りダンス”をウケていたのでかなりの盛り上がりだった。
そのままの盛り上がりで、みんなで次の居酒屋へ。
居酒屋にいった頃はもう、おっさん達は完全に”キレて”いた。
また、看護婦さんやOLさん達も盛り上がってめちゃくちゃ飲んでいた。
長い夜だった・・・
・・・この後は皆さん、途絶える記憶・・・・・・・・・・・
このシャラマーの”ナイト トゥ リメンバー”がこの沖縄のディスコでも流れたのだ!
酔っ払って一緒に踊っていた看護婦さんの一人がこの曲を聴いて・・・・・
「え~!めっちゃエエ曲やん!誰の曲?」 と聞いてきた。
僕は「シャラマーや!ジョディーワトリーがいたグループで・・・」
「えっ・・・・・・」
「めっちゃ?」、「エエ曲やん?」・・・???
キミ、沖縄の看護婦さんと違うの?・・・・
A NIGHT TO REMEMBER / SHALAMAR
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
この曲は淡い渋谷の思い出だったのだが、この日以来”沖縄の思い出”になってしまった。
「お忍び」は、お宅達だけではない・・・
さすが、めんそ~れ沖縄! 夜が熱いね~~。(笑
その後の3人の素行が気になる所だが・・・
私の頃は、新宿の「ニューヨーク ニューヨーク」。
薄~~~い水割りを飲んだ事があります。
ここのキーホルダーが流行ってたのよね・・・(笑
ディスコには2~3回程度行きましたが、
結局、ディスコミュージックに馴染めなかったのよねー。
by たいへー (2007-11-18 06:16)
沖縄の看護婦さんは適応能力が高くて、シンちゃんの喋りを聞いて関西弁をマスターしたのでしょう・・・たぶん。
それよりも、夫が先月行った研修旅行!
私の心の中に、急に疑問の雲がもくもくと広がってきましたぁ!(笑)
by びっけ (2007-11-18 09:13)
沖縄のディスコは20年以上前に初めて行きました。関西ではニューウエーブディスコやユーロビート系に移行しつつありましたが、沖縄は基地がある関係か、ブラコン度が非常に高く、黒人さんたちのダンスに「こら、あかん」と思った覚えがあります。
タイのディスコでは、蟹道楽さんたちとまったく同じ経験があります。「ワシら東京や!」とはいいませんでしたが(笑)
by (2007-11-18 09:22)
ディスコ・・中学生の頃、照明や音響(ミキサーや機材の配線等)の操作をしたました・・・色々な所で。良いバイトだったな~。プライヴェートでは行きませんでしたが・・。
by ab-ovo (2007-11-18 11:09)
20年前はディスコだったかぁ。
ワタシは行ったコトがないな。
と、サンダルはスニーカーとは呼ばんでショ!
沖縄の人は九州へ、九州の人は大阪へ、大阪の人は沖縄へと
移動していく民族大移動輪廻。
by nico (2007-11-18 11:25)
なんとコメントすればいいのやら・・・(笑)
楽しかったんでしょうね~^^
私は10代、20代の頃には
”ディスコ”というところは”不良”の行くところだと思っていました
ゆえに一度たりとも足を踏み入れたことはありません
マジで!!
行っとけばよかったな~★
by かおり (2007-11-18 13:52)
今回も抱腹絶倒!しっかり笑わせてもらいましたよ~。
あの当時、生活におわれていたので・・・ディスコって、あんまり行ったことがなかったですねぇ。
by ベアトラック (2007-11-18 14:09)
妻です。
あはははは、面白い!!!
いや~蟹さんさすがですわ、あ~おなか痛い。
ワタシは↑の方と逆で、いけない女子大生だったので、ディスコはよく行っとりました。渋谷が多かったですね。
その頃は、「リック・アストリー」とか「ペットショップ・ボーイズ」とか「デッド・オア・アライブ」とか「バナナラマ」とか、流れてましたね。あ~懐かしい。
その後、「ボビー・ブラウン」などの”踊れないとつまんない”ブラック系が台頭し、行かなくなりました。
by ベアトラック (2007-11-18 17:54)
関西人は皆そんなんやと思われる~
まあ、たいがいそんなんかもしれんけどね。
私もディスコには行ったことがないので踊れません。
by koto (2007-11-18 18:15)
ディスコもクラブもまったく縁のない人です。
一度は行ってみたかったのですが帰りの時間を気にしそうで(笑)
でもCDは持ってたんですよ。
車の中で一人ウキウキしてたんです。この間懐かしくなって聞きましたが
何で持っていたのか不思議です。
サンダルをスニーカーと言い切ることが出来るのってスゴイですけど、
きっと他人のフリしちゃいそうですね。
by (2007-11-18 21:29)
お忍び旅行、なんて楽しそうなんでしょう。
気のおけない友人との
気ままな旅行、さぞ楽しかったことでしょうね。
羨ましいです~。
by (2007-11-19 00:27)
たいへーさん
沖縄には多くのお忍びの方々がいるようですね。
今思い出しても何であのように盛り上がれたのか?
あの頃のディスコはキーホルダーをくれてましたね。
ラ・スカラはサーフボード形のキーホルダーでした。
その後は我々は紳士ですから・・・・・
by 蟹道楽 (2007-11-19 01:01)
Krauseさん
ありがとうございました。
by 蟹道楽 (2007-11-19 01:01)
びっけさん
何とも適応能力の優れた人でしたので、酔っ払ったら
ネイティブの関西弁を喋ってくれてました。
びっけさんが日頃、ダンナ様のことを”真面目だ!”と
思っているなら・・・危険かもしれませんよ。
by 蟹道楽 (2007-11-19 01:01)
つんさん
そうなんですよ!
沖縄には黒人のお客さんがいるのですよね!
この人達の踊りを見ていたら”持って生まれたもの
の違い”をシミジミと感じます。
視点を変えれば「日本人がブラックミュージックで踊っている」
のは「黒人が盆踊り」をするようなものですから。
by 蟹道楽 (2007-11-19 01:01)
ab-ovoさん
中学時代に照明や音響の操作をしていらしたとは!
中学生にして技術があったというのが驚きですが、
同様に中学生でディスコでバイトできることも驚きです。
by 蟹道楽 (2007-11-19 01:02)
nico さん
いつの間にかディスコがクラブ(イントネーションにも気を付けないと)
になってしまいました。
ディスコと呼ぶかクラブと呼ぶかで世代が解ってしまいますね。
by 蟹道楽 (2007-11-19 01:02)
青い花さん
何となく青い花さんがディスコに行った事がないって感じが解る
様なきがしますね。
ただ、ディスコって悪の枢軸のような場所ではなかったですね。
>>行っとけばよかったな~★
姫なら今からでも遅くありません!
ぜひ行ってみてご感想の記事を!
by 蟹道楽 (2007-11-19 01:02)
ベアトラックさん
えっ!
またまた~、ベアトラックさんはブイブイいわせていたんでしょ!
飛田のように奥様に気を使わないでくださいよ!
by 蟹道楽 (2007-11-19 01:03)
ベアトラ奥様
いやいや、だんな様はなかなか口の固い方ですね~
奥様にしたら渋谷はホームグランドだったのでしょうね。
僕も足の小指の軟骨が出るくらい渋谷は歩き倒しました。
>>いけない女子大生
いい表現ですね!
by 蟹道楽 (2007-11-19 01:03)
kotoさん
しんちゃんは元々博多人なのです。
10歳くらいの時、大阪に引っ越してきたようです。
ちなみに大学はkotoさんのご子息様の先輩ですよ!
by 蟹道楽 (2007-11-19 01:03)
しゃおたおさん
箱入り娘の麻さんはディスコ、いやクラブかな? は未経験
ですか? 結構健全な場所だったと思います。
CDはマハラジャのCDとかですか?
まあ、マハラジャとかは僕らの世代のものではありませんが。
>>他人のフリしちゃいそうですね
そうですか。
どちらかといえば僕も言い切るタイプかもしれませんが見捨てない
で下さい。
by 蟹道楽 (2007-11-19 01:03)
りょん さん
気ままな旅行かどうか解りませんが、正に気のおけない友人達です。
一生バカやって付き合っていける仲間ですね。
だから、飲みに行こうが、旅行に行こうがいつも楽しいですね。
by 蟹道楽 (2007-11-19 01:04)
え えっ??
その看護師さんひょっとして関西人だったのですか?(笑)
ディスコ・・・僕もよく行きました。
と言うかディスコでバンドやってました。
ラスト近くのチークタイムで演奏するときが一番つらかった(大笑)
いいですね。
お忍び研修ツアー・・・
僕もやってみたくなりました。
by 2ndLT (2007-11-19 09:18)
こんなに怪しい「お忍び」旅行は初めて聞きました。
ハラハラしながら読みました。
すごいですね。おっさんパワーと関西パワーが一緒になると、もう底なしですね(笑)。
わたしにとってのディスコはユーロビートです。マイケル・フォーチュナティのgive me upを思い出してしまいます。
by 鯉三 (2007-11-20 18:34)
2ndLTさん
・・・・・かなりネイティブな関西弁を喋っていました。(笑)
さすが、2ndLTさんは演奏をされていたのですか!
それは、チークの時なんかアホらしくて演奏する気も失せたでしょうね~
by 蟹道楽 (2007-11-23 12:54)
鯉三さん
怪しい!
確かに怪しい集団に見えたと思います。
少なくとも今よりまだ若かった(と思い込んでいる)のでパワーがあったのでしょうか。
皆さん、あの頃としては良いストレス発散になったと思います。
ユーロビートがディスコで流れる前に”引退”しましたので・・・
give me upは有名ですから知っております。
by 蟹道楽 (2007-11-23 13:03)
沖縄の看護婦さんハナヂ(* ̄ii ̄)ブー
やばい・・興奮してますw
おっと、度々すみません!湘南134です!
どうも、ブログの方は会社でいつも拝見させていただいております。
またカキコしま~す!
by (2007-11-24 21:55)
湘南134 さん
ほんとうにお久しぶりですね!
お元気でしたでしょうか?
沖縄の看護婦さん・・・
実物は見ておりませんので・・・(あれはバッタもんやった・・・)
by 蟹道楽 (2007-11-25 23:54)