First Impression [Black Music]
再発盤、 The Dude / Quincy Jones [Limited Edition SHM-CD]
オリジナルタイトル「The Dude」、しかし邦題は「愛のコリーダ」?
そもそも、日本のレコード会社は『売れればいい!』というスタンス。
確かに「The Dude 」より「愛のコリーダ」というタイトルのほうが話題になるだろう。
あの頃、「愛のコリーダ」といえば話題を独占していた。
僕が中学時代、大島渚が監督の映画、「愛のコリーダ」が上映された。
作品としての評価はさておき、エロティックなシーンが多くボカシをいれないと日本では
そのまま上映出来ないとか、猥褻物関係の問題で裁判沙汰になったとか等々・・・・・・
何かと話題をふりまいていた。
何分、中学生の頃である。
このような事が学校で話題にならない訳がない。
「外国で観たら、ノーカットらしいで!」
「エグい映画なんやろな~!」
「どんなに凄いんやろ~」
まあ、中学生の会話はこの程度のものである。
その結果、「愛のコリーダ」は”強烈なエロ映画”という印象が深く刻まれたのだった。
そして、高校生の頃にクインシージョーンズの「愛のコリーダ」が発売された。
何といっても印象的だったのは大ヒットしたA面1曲目の「Ai No Corrida」。
「愛のコリ~ダ~♪」と日本語の歌詞が入るのである。
この曲名をつけた由来は”クインシージョーンズが映画「愛のコリーダ」に深い感銘を
うけた為”という説がまことしやかに流れていた。
「深い感銘?・・・こいつ、ノーカット版を喜んで見たんやろな!エロい男や!」
「深い感銘?・・・こいつ、繰返し見ながら実践しとるんやろな!エロい男や!」
まあ、高校生の会話はこの程度のものである。
その結果、クインシージョーンズは”エロい男”という印象が深く刻まれたのだった。
ご存知の通りクインシージョーンズといえばジャズ界きっての名プロデューサーである。
またジャズ界だけでなく、ブラックコンテンポラリーでも多くのヒットを生み出した。
この二十数年、ジャズやブラックミュージックファンの僕は十分にクインシージョーンズ
の偉大さは認識してきた。
ジャズ、ポップス界の大御所、クインシージョーンズ!
しかし、中、高校生という一番感受性の豊かな時期に刻まれた印象は簡単には拭えない。
エロい男、クインシージョーンズ!
悲しいかな、あの頃のクインシージョーンズのイメージが拭いきれないのだ。
James Ingram, Patti Austin 、等々豪華なメンバーで録音された『 The Dude 』
クインシージョーンズは演奏も歌も一切行っていない。
「プロデュースだけなのに何故クインシージョーンズの作品になるのだろうか?」
高校生の僕は不思議な気がしていた。
このアルバムは「JUST ONES」等の大ヒットがあった。
しかし一番好きな曲はA面最期の「Betcha' Wouldn't Hurt Me」。
作曲はスティービーワンダー、ボーカルはパティーオースチン、キーボードでも
スティービーが参加している。
高校生ながら、この夜の雰囲気こそ、ブラックミュージックの魅力だと感じていた。
Betcha' Wouldn't Hurt Me / Quincy Jones
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
ブラジョンが好きです
クインシーは絶大な力を持ってますね
We are the worldの指揮を見てて
指揮が要るのか?って思ったけど
彼のプロデュースはいいですね
by Qoo (2008-06-15 07:58)
「愛のコリーダ」と歌わなかったら、
日本でも本格派アーティストと認知されたであろうに・・・
第一印象って、怖いなぁ・・・(汗
by たいへー (2008-06-15 11:32)
ワタシも、クインシー=エロい人のイメージが(^。^;)
↑たいへーさんと同意見です。
「Ai No Corrida」ってわざわざ日本語で!嫌らしい!と思ってましたー。
でも、曲は好き。
by bluebird (2008-06-15 21:50)
もう!めちゃくちゃ笑わせて戴きました♪♪
思春期の青少年の思考ってとても分かりやすいんですねー^^
音楽にしても映画にしても、邦題については
良い面も悪い面もあると思いますが、それって世界中で
似たようなことがあるんでしょうね♪
なんたってアメリカでは「スキヤキソング」が大ヒット!
「ヘンな国」だと思っていました(笑)
でも、たしかにクインシー・ジョーンズのイメージは
この曲の影響が大きいですねー
by 青い花 (2008-06-15 22:42)
この記事を読んでいたら、【トヨエツが出演しているキンチョールのCM】と妙にダブってしまいまして・・・(笑)
全くクインシー・ジョーンズのことを考えられませんでした。スミマセン!
by ベアトラック (2008-06-16 10:21)
エ○紫なのに、しょっぱなから「愛のリコーダー」と読んでしまった(笑)
今日は笑いの神様が傍にいるようです。
思春期の男子って・・・そんなものなんですね~
勉強になりました♪
by しゃおたお (2008-06-16 12:28)
QOOさん
そういえば最近はチョッパーという言葉を聞かなくなりました。
以前はファンキー系のベースはチョッパーベースといってましたが。
ブラジョン通の方々からは嫌われますが、80年代のAOR系の音が好きでした。
by 蟹道楽 (2008-06-17 00:11)
たいへーさん
そもそも、洋楽で”日本語”が入るのが苦手です。
クイーンのあれとかポリスのあれとか・・・・・
それが「愛のコリーダ」までなると、もうダメですね。
by 蟹道楽 (2008-06-17 00:12)
xml_xsl さん
ありがとうございます。
by 蟹道楽 (2008-06-17 00:14)
ab-ovoさん
ありがとうございます。
by 蟹道楽 (2008-06-17 00:14)
bluebird さん
さすがに女性の意見ですね。
嫌らしい!!!笑
さすがにそこまでは思いませんでしたが、この映画に対するイメージはやはり同じなのですね~
by 蟹道楽 (2008-06-17 00:15)
青い花さん
>>青少年の思考は単純!
青い花さんの憧れだった同級生も同じようなものなのですよ!笑
確かに考えは単純なのですが、結構深いんですよ~
興味があれば身近な方々に聞いてみてください。
AHO-な邦題はいらないと僕は思っております。
by 蟹道楽 (2008-06-17 00:16)
ベアトラックさん
トヨエツがキンチョールのCM出演しているのですか!?!
知りませんでした。
キンチョールということは、お笑い系なのでしょうか?
最近トヨエツの話題を聞きませんでしたが、お笑いで食っていくのでしょうか
by 蟹道楽 (2008-06-17 00:16)
しゃおたお さん
>>「愛のリコーダ」?
おいおい、それじゃ~子供向けの童話やんけ!
・・・と一応、突っ込みをいれておきます。
しゃおたおさんのブログは、ありがたい事に今も青春時代の気分!www
にもどれます!!! ありがたや!ありがたや!
by 蟹道楽 (2008-06-17 00:20)
クインシー最盛期ですよね。
G.ベンソン「GiveMeTheNight」にマイコー「Off The Wall」等も好きです。
僕も、この辺からロックよりブラコンの比重が高くなったので、思い入れがありますね。
by starfish (2008-06-19 15:44)
そう、あの曲が流れるたびに大島渚監督の顔と映画のエロいシーンが頭を掠めます(^_^;) 一部日本語っていうのもなんだかなぁ・・・って。。
でもノリがいいし、懐かしい感じが嫌いじゃないです^^!
クインシーとM・ジャクソンの「シークレット・ガーデン」っていうのあったけど
あれクインシー歌ってたと思っていたけど!?
by ぐれなでぃん (2008-06-20 10:09)
第一印象が拭えない...他にもいろいろありそうです。
クインシー・ジョーンズ名義のアルバムでも、演奏にはあまり絡んでいないのですね。やっぱりコンポーザーでありプロデューサーなのですね。
「Betcha' Wouldn't Hurt Me」、聴いてみました。
今聴いてもおしゃれですね。
by 鯉三 (2008-06-20 11:52)
starfish さん
「GiveMeTheNight」「Off The Wall」そしてこのアルバムによって僕もブラコン好きになりました。
クインシーはこの頃からブラコン系になってしまいましたね。
by 蟹道楽 (2008-06-22 19:31)
ぐれなでぃん さん
そうですか、ぐれなでぃん さんもこの話題がわかる世代とは!
すごく、若い世代と思ってました。(失礼しました。)
クインシーとM・ジャクソンの「シークレット・ガーデン」っていう曲は知りません。
クインシーが歌っているとは!!!
by 蟹道楽 (2008-06-22 19:34)
鯉三さん
ジャズアルバムを聴き始めてコンポーザーという存在を認識できましたが、何分高校生の頃は不思議でしたね。
「Betcha' Wouldn't Hurt Me」はやはりスティービーの作曲力が全てだと思っております。
by 蟹道楽 (2008-06-22 19:37)
takemoviesさん
ありがとうございました。
by 蟹道楽 (2008-06-22 19:37)