Highwayのお供に

４,５年位前のことである。

その日、僕は急いでいた。

中国自動車道を岡山から大阪に向けて元気に走行中の時だった。

この先の宝塚は渋滞エリアである。
渋滞に備えて空いている道で時間を稼ぎたかったのだ。

ふと、ルームミラーに一台の迫り来る黒色のスカ●ラインが映った。
しかも、天井には『赤くクルクル光る』サイレンが・・・・・

あちゃゃゃ～

図られた！！！

いわゆる”覆面●トカーだったのだ。

昔の覆面といえばクラウンやセドリック等の高級車なのだが、何故かホイールは
黒の鉄チンホイールが装着されていて、いかにも”怪しいオーラ”を放っていたの
だが、この頃から状況が変わってきた。

嗚呼、何と言う事だ！

この道路は走り慣れていて覆面の宝庫という事を十分に認識しているのに気を
抜いてしまったのだ。

パ●カーはスピードダウンした僕の車を追抜き、僕をその先のパーキングエリア
に誘導したのである。

『頭を下げよう！』

『低姿勢を貫こう！』

『土下座でもしまっせ！』

『何とかなるなら１００回でも頭を下げようではないか！』

そして・・・・・

『売られていく子牛のように、悲しげな瞳で対応するのだ！』　
　(自称 ： ドナドナ戦法）

・・・という気持ちで交渉？にのぞんだのだった。

こちらは”完全降伏”という事をはっきり伝えなければならない。

僕は高速隊の二人に対して”米つきバッタ”のように頭を下げたのだ。

以下、パ●カーの後部座席での会話。

蟹道楽(以下『善』と表記する) ： すんません！すんません！ <(_ _)><(_ _)>

高速隊(以下『悪』と表記する) ： そんなに謝らないでください。

 

『善』：　すんません！すんません！ <(_ _)><(_ _)>

『悪』：　もう、ええから・・・

『善』：　すんません！すんません！ <(_ _)><(_ _)>

『悪』：　これを見てください、あなたこの速度で走ってましたよ！
　　　　 （ダッシュボードの速度計が１●２キロを表示していた）

『善』：　すんません！ <(_ _)> 急いでいたもんで・・・すんません！ <(_ _)>

『悪』：　あのねぇ～　みんな急いでいるから高速走っているんですよ。

『善』：　今日は特に急いでいたので、すんません！すんません！ <(_ _)><(_ _)>

『悪』：　んんん・・・・・（そして２人がボソボソと小声で喋っていた）

『善』：　すんません！すんません！すんません！ <(_ _)><(_ _)><(_ _)>

『悪』：　まぁ・・・あなたは・・・
　　　　　今日は１１０キロで走っていましたね・・・
　　　　　１１０キロでエエですわ・・・・・（以下、『良』と表記する）

『善』：　えっ！　ほ、本当ですか！！！　ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ
　　　　 ほんとうにありがとうございます！･ﾟ･(ﾉД｀)･ﾟ･

『良』：　ありがとうって・・・まぁ・・・以後、気をつけて下さいよ・・・

『善』：　真に申しわけございません！本当にご迷惑をおかけしました。

『良』：　それでは安全運転をお願いしますね。

 

作戦成功！　いや、誠意が伝わったのだ！

やはり人間生活上、誠意は重要なことである。

 

何といっても、この２２キロは大きいのである。

１１０キロ（高速３０キロ超過）なら違反点数が３点。
一方、１●２キロ（高速５２キロ超過）なら違反点数が１２点で免停になるのだ。

ありがたや、ありがたや。

 

確かにこの日は急いでいたのだが、ＢＧＭも悪かった。

この時、ＡＣ/ＤＣをカーステレオで聴いていた。
ＡＣ／ＤＣのドライブ感は実に高速道路の走行によく合うのである。
そのため、気持ちよくアクセルを踏み込んでしまうのである。

 

ROCKに関しては硬派だった中学生の頃はＡＣ/ＤＣが大嫌いだった。

このような下品なジャケットが許されなかった。

地獄のハイウェイ(紙ジャケット仕様)

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
• 発売日: 2007/12/19
• メディア: CD

またジャケットもタイトルもふざけている。

「ギター殺人事件」

ギター殺人事件~AC/DC流血ライヴ~(紙ジャケット仕様)

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
• 発売日: 2007/12/19
• メディア: CD

 

それにもまして、ギターのアンガスヤングのランドセルに半ズボンルックスでギターを
弾くスタイルが受け入れられなかったのである。

 

しかし、高校生になって偶然聴いたＡＣ/ＤＣ。
軽快なロックンロールはたいへんに気持ちが良かったのだ。

 

先日、昨年10月に出た新譜を聴いた。

Black Ice

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Columbia
• 発売日: 2008/10/20
• メディア: CD

このバンドは３０年前のアルバムも、この度の新譜も全く変わらないほどスタイル
が確立されているのだ。（ワンパターンともいえる）
スタイルが完璧に確立されているといえば、ストーンズである。
しかし、ストーンズは各時代（流行に合わせ）によって音の感触が異なるのである。

しかし、このＡＣ/ＤＣは３０年以上前のデビューアルバムから新譜まで、音の感触
が全く同じなのだ。

これはワンパターンということ以前に凄いことだと思う。

ＡＣ/ＤＣはデビュー以来の”確立したスタイル”を武器に、生き残ってきたのだろう。

高速走行には持ってこい！のAC/DC！

しかし、ＣＤに注意書を明記してもらいたいものだ。

 

『あなたの免許を失う恐れがありますので車での鑑賞には注意しましょう』

 

 

HIGHWAY TO　HELL　　/　　AC/DC

やはりAC/DCのボーカルはBon Scottがいい！
しかし、1980年に泥酔して寝たままゲロを喉に詰まらせて死んでしまった。
気をつけなければ・・・・・

 

変わらない近年の演奏！

 

コメント 33

AC/DC を聴いていたら、まさに地獄のハイウェイと化したのですね！（笑）
それにしても、米つきバッタ作戦あるいはドナドナ子牛作戦！　効力が絶大ですね。
私も覚えておきます！
・・・・・・あっ！私はペーパードライバーだった。
by びっけ (2009-02-08 22:03) 

地獄のハイウェイ・・・
昨日も福○県へSKIへ行くとき捕まっている車を見かけました。
こんな作戦とっている蟹道楽さん・・・「善」じゃなく「悪」ですね（笑）
女性は「涙」がありますけど・・・。

by しゃおたお (2009-02-08 22:56) 

やっちまったな～　(^O^)
って、笑ってる場合じゃないよね
高速道路にAC／DCも危険なのですね、了解しました
高速道路でエアロは聴かないようにしてます
それにしても素晴らしい対応、尊敬します
by Qoo (2009-02-09 06:11) 

ただいま～＾＾！
そうそう黒塗りの日産車は要注意！！
by ぐれなでぃん (2009-02-09 11:25) 

お互い気をつけましょうね。
高速道路の運転中は、BGMに童謡などがよろしいかと思われます（笑）
by ベアトラック (2009-02-09 16:37) 

そのチョイスは、あきまへん！！（笑
アクセルに力がはいっちゃうからね。
ＡＣ／ＤＣ・・・当時としては、やたらヤカマシかったなぁ。
「ドナドナ作戦」、今度試してみます！！
by たいへー (2009-02-09 18:05) 

かといって80キロで走ってられへん大阪の高速道路。
by koto (2009-02-09 18:30) 

日本の警察だけは絶対折れないと思っていましたが．．．
この減点のおまけは大きいですね。

ＡＣ／ＤＣ、わたしも昔はとても受け入れられないバンドでした。とにかく下品すぎて。しかし、彼らの音楽はなかなか好みです。ギターのリフとちょっと泥臭いソロのフレーズが好きです。ストーンズのキース・リチャーズはヤング兄弟の大ファンだそうです。「変わらない」という部分で通じあっているのかもしれませんね。わたしはBack in Black、Thunderstruckが好きです。しかし、高速道路で絶対聴いてはいけない音楽であることは確かです。
by 鯉三 (2009-02-09 21:27) 

びっけ さん
女性のほうが”おまけ”してくれる確立が高いでしょうね！
ペーパードライバーですか。
運転はたのしいですよ。
”身分証明書”として使う人も多いですが、身分証明としては高価過ぎます。
ぜひとも利用しましょう。
by 蟹道楽 (2009-02-10 00:13) 

xml_xsl　さん
ありがとうございます。
by 蟹道楽 (2009-02-10 00:14) 

しゃおたお さん
女性の涙は絶対的な武器です！
僕が警官なら男は絶対に許しませんが、キレイな人だと・・・・・
作戦・・・いえいえ誠意ですよ！
『善』の蟹道楽です！
by 蟹道楽 (2009-02-10 00:17) 

Qoo さん
まさしくエアロもやばいですね～。
ZZTOPなんか、いかがですか？
特にアメリカンロックは危険ですね。
ドライブ感のあるバンドは高速ではご法度です！

by 蟹道楽 (2009-02-10 00:20) 

ぐれなでぃん　さん
まさに黒の日産車にやられました。
でも、こちらはトヨタも多いですよ。
一方ホンダは見たことがありません。

by 蟹道楽 (2009-02-10 00:21) 

たねさん
ありがとうございます。
by 蟹道楽 (2009-02-10 00:22) 

ベアトラックさん
童謡ですか。
ハトポッポや犬のおまわりさんを聴きながら運転していると、居眠り運転をして余計に危険な気が・・・
by 蟹道楽 (2009-02-10 00:24) 

たいへーさん
たしかにやかましかったですね。
ただ、ヴァンへイレンやAC/DCはいわゆる”ヘビメタと違ってメロディーや”気持ちのよいドライブ感”がありました。
この新譜も健康的なハードロックを聴くことができました。
by 蟹道楽 (2009-02-10 00:28) 

kotoさん
慢性の渋滞の阪神高速。
環状線の朝夕は”金返せ！”と怒鳴りたくなります。
しかし、事故でもない限り、地道の朝夕のラッシュより大体、早く目的地に着きます。
また早朝、深夜は逆に”金返せ！”と言いたくなる位、高速に乗ってる時間が少ないです！

by 蟹道楽 (2009-02-10 00:32) 

鯉三さん
やはりそうですか。
あの下品さが受け入れられませんでしたか。
全く僕もダメでしたが、高校生の頃からはルックスをあえて見ないフリをして聴いておりました。
そういえばキース・リチャーズがヤング兄弟の大ファンということは聞いたことがあるような気がします。
ちなみに警察の件ですが、僕の周りでは”まけてもらった”人のことを結構聞きます。

by 蟹道楽 (2009-02-10 00:50) 

アタシも、エアロだとヤバイです（笑）

アンガスヤング、いまだにしっかりランドセルに半ズボンなのですね！
笑いました。
立派です。
ボン・スコットの声って、ロックそのもの！ですよね。
シャウトが似合う。
by bluebird (2009-02-10 23:59) 

うん、確かに！ルックスはみれないけど、
Bon Scott、聴くと血が騒いできますね！

真夜中にこれをかけて、高速突っ走ってくれたら
私は助手席でいっしょにshoutしてるよ（笑）
by kouan (2009-02-11 21:12) 

ドナドナ戦法！参考にいたします(・∇・)ノ
by かおり (2009-02-12 10:52) 

shin　さん
ありがとうございます。
by 蟹道楽 (2009-02-13 00:20) 

なちゃ　さん
ありがとうございます。
by 蟹道楽 (2009-02-13 00:21) 

bluebird　さん
確かにエアロスミスも”行ってしまう”バンドのひとつですね。
やっぱり、ドライブ感のある（ヘビメタは不可）ハードロック系はアクセルを踏み込んでしまいます。
Bon Scott は最後もハードロック的な死に方？なのでは。
by 蟹道楽 (2009-02-13 00:26) 

kouan　さん
いいですね！
真夜中の高速突っ走る！
kouan　さんとぜひとも真夜中の首都高でデートをしたいものです！
でも真夜中の首都高のデートなら、ブラックコンテンポラリーでムードいっぱいの車内にしたいですね。
by 蟹道楽 (2009-02-13 00:29) 

かおり さん
姫の可憐な瞳で高速隊を平伏さして下さい！
by 蟹道楽 (2009-02-13 00:33) 

今度高速を走る時はドナドナをBGMに…
…そんなことしたら渋滞の先頭になりそうな？(^◇^;)
by neko (2009-02-13 21:55) 

負けてくれるんやぁ... ともあれ免停にならず何よりでした。
確かにかける曲で走行速度は変わりますね。

by nexus_6 (2009-02-14 10:28) 

Krause さん
ありがとうございます。
by 蟹道楽 (2009-02-16 00:04) 

neko　さん
運転中にドナドナをBGMでかけたら・・・
車内が実に不気味な雰囲気になるのでは？
by 蟹道楽 (2009-02-16 00:08) 

nexus_6　さん
まさに、免停を逃れたのが一番うれしかったのです。
仕事で車を使うことが多いですし、何を言っても車に乗れないのは悲しいですね。
誠意が一番です！！！

by 蟹道楽 (2009-02-16 00:10) 

薔薇少女さん
1400目のnice!
ありがとうございます。
by 蟹道楽 (2009-02-16 00:12) 

ab-ovoさん
ありがとうございます。
by 蟹道楽 (2009-02-21 00:53)