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神戸国際ホールにて [POPS]

9月18日、山下達郎のコンサートに行って来た。

   performance2010.jpg

この度のコンサートは神戸国際ホール。

最近の達郎のコンサートは大阪フェスティバルで2回、神戸で1回というパターンが多い。
しかし大阪フェスティバルホールは現在、建替による休館なので今回のツアーは神戸での
コンサートが2回になったようだ。

神戸国際ホールの収容人数は2,100人。
一方の大阪フェスティバルは2,700人。

今回のツアーは通常のツアーより約3300枚もチケットが少ないのである。
その為、この度のチケットは非常に入手が困難だったらしい。
一説によると一階席全てがファンクラブのチケットだったとの噂もあるほどだ。


僕は今まで何度も大阪フェスティバルで達郎のコンサートを観てきた。
そのため、ついフェスティバルと神戸国際を比較してしまうのだ。

この度の神戸国際は明らかにフェスティバルに比べて音量を押えているように感じた。
僕の席は一階席の前から12列目でスピーカー寄りだったのだが、音が大きいと感じる
ことは無かった。

また、音質もフェスティバルのライブより『バランスが”良すぎる”』と感じたのだ。
音楽のジャンルにもよるが、ROCK、POPS系のライブは音に多少の”荒さ”が
あるほうが気持ち良く感じることもある。

席の場所にもよるが、個人的な感想では神戸国際ホールは音の反響を強く感じた。
この度の『バランスが良すぎる』と思える音ですら、かなり”ライブな感じ”に聴こえた
のである。
(※”ライブな感じ”とは : 家具等、何もない部屋で手をたたくとビンビン響く感じ。)
             
会場の音響特性を考慮した結果、フェスティバルより”音を抑える”ように設定したので
はないだろうか。


現在も全国ツアー中で”ネタばれ防止”(達郎の強い要望)のため、あえてコンサートの
内容については書かないが、コンサートが始まってしまえば、会場の音響の良し悪しなんか
全く気にならない完璧な演奏とサービス精神旺盛な演出で達郎ワールドに引き込まれた。


『今日は気持ちよく(演奏が)出来る』と上機嫌だった達郎。
『キレイなホールですね!』と言いながらも・・・・・
『気持ち良いのはお客さんが素晴らしいからで・・・会場は、ほめてませんよ!』
と厳しい一言もいっていた。

さて、大阪フェスティバルホールは2013年に完成である。

肝心の新生大阪フェスティバルホールは達郎に気に入ってもらえるのだろうか?


 

おやすみロージー(1999.2.11 大阪フェスティバルホール)


 

来週、9月26日は同じく神戸国際ホールでキースジャレットのコンサートだ。

キースも達郎と同じく、大阪フェスティバル休館のため神戸国際ホールの代替組だろう。

達郎と同様に、僕はキースも何度もフェスティバルで聴いてきた。


さて、キースのピアノがどのように聴こえるか楽しみである。

 

 

 

 


 


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一発屋 [POPS]

僕には『博才』というものが全くない。
この事を感じ始めてから、『賭け事』への興味がなくなった。
特にパチンコについては『パチンコ  =  金をドブに捨てる』と思うようになって、
かれこれ十年以上、パチンコ屋には行ってない。

学生時代は結構、パチンコに行く事もあった。
当時は『ゼロタイガー』という『羽もの』とよばれるパチンコ台が流行っていた。

この頃からパチンコは娯楽というよりはギャンブル性が高くなって使う金額
も半端ではなくなったようだ。

とはいえ、僕の場合は負けても2,3千円程度。


先日、会社内で聞いたパチンコ好きの会話。

A :「あ~ぁ・・・昨日、4万負けてしもうた・・・」

B :「中途半端な4、5万程度が一番痛いんや!」
   「一日で10万以上負けたら、別に何とも思わへん!」

僕の趣味が音楽であるように、パチンコが趣味という人もいるだろう。
また価値観は人によって異なるということも十分理解しているつもりだ。
しかし、僕はこの会話の2人とは思考や価値観に隔たりを感じるのだ。


4万円あったら   ~ 新譜の輸入盤CDが21枚以上は買える!

10万円あったら  ~ オーディオ関係購入の軍資金になる!

僕ならこのように感じてしまうのだ。

そもそもギャンブル好きと言われる人は『いざ勝負!』という極めてポジティブ
な思考で『もったいない』『負ける』等、ネガティブな思考はないのだろう。

ところが僕は小心者なので負けた時のイメージが先行してしまう。
やはり、パチンコ等のギャンブル好きの人は僕のような『セコい性格』ではなく、
持って生まれた『博才』と『一発屋』としての気質や才覚があるのだろう。


『一発屋』といえば、音楽の世界にも『一発屋』といわれる人が多くいる。
打上げ花火のごとく、一曲の大ヒットで消えていったが、人々の記憶には残った
ある意味『一攫千金』を達成したミュージシャンである。


一般的に知られている邦楽の一発屋ミュージシャンといえば・・・


雅夢  /  愛はかげろう

 愛はかげろう.jpg

僕は、ほとんど聴かなかったが同級生のフォークマニアから大人気だった。

 

あみん / 待つわ

 待つわ.jpg

曲そのものが明るくないが、僕が浪人時代に流行った曲なので余計に暗いイメージだ。

 

アラジン / 完全無欠の ロックンローラー

 完全無欠のロックンローラー.jpg

音楽というよりはコメディー(全く面白いとは感じなかったが・・・)。
ボーカルの高原兄はその後、『紳助の人間マンダラ』というTV放送に出演する様に
なってから良いイメージである。

 

堀江 淳 / メモリーグラス

堀江淳は、『あの人は今』と言う話題によく上がる歌手である。
その昔、ラジオの深夜番組で『堀江淳 死亡説』というガセネタが話題になった。
内容は(僕の記憶では)堀江淳は交通事故でトラックにひかれてしまった。
そして最後に『水割りを下さい・・・水割りを下さい・・・』と言いながら死んで
いったという話だった。

一方、久々に話題になった堀江淳はこれを逆手にとってコンサートツアーを挙行!
そのコンサート名も『堀江淳、生きてますよ コンサートツアー』
『何と、たくましい人なんだろうか!!!』と感心したものだった。

 

ところで今回、話題にした『一発屋』の経歴は・・・

雅夢  : 中京大学学生

あみん : 椙山女学園大学(名古屋)学生

アラジン: 名古屋商科大学学生

なぜか名古屋が多い・・・


名古屋といえばパチンコの発祥の地。
名古屋にはパチンコ製造メーカーが多数存在し、名古屋はパチンコの聖地とも
いわれている。

パチンコの聖地、名古屋は一発勝負の博才を持っている一発屋ミュージシャン
が多い地なのだろうか。

 

 


ちなみに、洋楽好きの僕にとって一発屋といったら『NENA』である。
唯一のヒット曲 99 Luft Balons はドイツ語ながらアメリカでも大ヒットした。
MTV全盛の当時、初めてNENAのビデオを見た時の衝撃は忘れられない。
ボーカルのNENAは結構可愛らしい女の子だった。
しかし、NENAには女の子には『あるはずのない”ワ☆毛”』があったのだ!
これは、自由の象徴ということだったらしいが・・・

『99 Luft Balons』はこの頃に流行ったシンセポップスの曲調でまさしく
80年代の渋谷のイメージのように感じる曲だった。
またその当時、この曲は渋谷の街中でやたらと流れていた。

99 Luft Balons / NENA

 

先日、限定盤で紙ジャケCDが発売された。

ファースト・アメリカ(紙ジャケット仕様)

ファースト・アメリカ(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2009/07/08
  • メディア: CD

僕の持っているLPとはジャケットが違う・・・

僕の持っているLPのジャケット

 NANA.JPG

ジャケットはもちろんの事、この曲はやはり当時のLPで聴きたい曲なのだ。

 


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本当にさようなら、大阪フェスティバルホール [POPS]

以前、大阪フェスティバルホールの閉館の記事を書いた。
来年は解体される大阪フェスティバルホール。
あのキースジャレットのコンサートが、僕にとって大阪フェスティバルホールでの最後
のコンサートだと思っていた。

 フェスティバルホール.JPG

先日12月27日、山下達郎のコンサートにいった。

僕は最後にもう一度大阪フェスティバルでコンサートを観ることが出来た。

 入場.JPG

以前の記事で山下達郎は「大阪フェスティバルホールを壊すことはカーネギーホール
やオペラ座を壊すことと同じようなもので愚行である。」と言った事を書いた。

この日のコンサートで達郎は「ニューアルバムを発売していないのに全国ツアーをする
のは、大阪フェスティバルのクローズという事で決定した!」という事を言っていた。

もともと達郎がメジャーになったのは70年代後半、”BOMBER”が大阪のディスコで
ヒットしたのがきっかけだった。
達郎自身は大阪の地とフェスティバルホールには特別の思い入れがあるらしい。
そのためコンサートでは、フェスティバル関係者に対して「バカ!」を連発していた。


達郎   :「この会場を壊すなんて、バカですよ!」

蟹道楽: 全くその通り!

達郎   :「41階の高層ビルにするらしいとか!ゼネコンの言いなりになって!」

蟹道楽: ・・・(僕の立場として、これには何ともコメントできない・・・)

 

この度の全国ツアーは「RCA/AIR YEAR スペシャル 2002 ツアー」から
6年ぶりのコンサートである。

僕は80年代から達郎のコンサートは必ず観てきた。
もうすぐ56歳の達郎は80年代のようにぶっ続けで4時間以上のライブというのは
さすがにやれなくなったのだろう。
コンサートでも”トークによる間”をとることが多くなった。

ライブは”SPARKLE”で始まりイントロのテレキャスターのギターに酔いしれる。
後半の”LET'S DANCE BABY”では観客がみんなでいっせいにクラッカーを鳴らす。
最後の”RIDE ON TIME”は達郎がステージ後方よりノーマイクでシャッフルする!
そしてアンコールの最後はソロによる”YOUR EYES ”で感動のエンディングとなる。

まるで『水戸黄門の印籠による結末」や『最後は勝利するウルトラマン』の様な日本人
好みの”おきまり”の安心感や期待感がある。

コンサートで達郎は「僕はどのようになろうと、絶対にディナーショーはやりません」
と言っていた。

数多くのヒット曲を”懐メロ”には絶対にしないという。

「パッションがあれば、昔の曲も絶対に”懐メロ”にはならない!」

達郎がこの度のコンサートで強く言っていたことだ。


最近の山下達郎のアルバムについて個人的には以前とは違ってパワーダウンしている
様に感じてしまうがライブの達郎は違うのである。

僕が二十数年間、達郎のコンサートを楽しみにしているのは、けっして懐メロではなく
達郎には”パッション”があり続けるからなのだ。


いつもどおりの山下達郎ワールドに魅き込まれた3時間。
全21曲のコンサートはあっと言う間に終わってしまった。

6年ぶりの全国ツアー。
次の達郎のコンサートは何年後だろうか?

6年後なら達郎は還暦を過ぎているし、僕も50歳を超えてしまう・・・
そう思いながら心地良い余韻で最後の大阪フェスティバルホールを後にしたのだった。

 

 会場2.JPG

 

大阪フェスティバルホールでの最後のコンサートが山下達郎というのは幸運でした。

今年はこれが最後の記事です。
この一年間、皆様にはお世話になりありがとうございました。

それでは皆様、良い年をお迎えください。

                                       蟹道楽


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ふと、思い出したこと [POPS]

子供の頃、実家の近所にある教会の一家と家族ぐるみの付合いをしていた。
そのため、毎週日曜日の朝に行われる日曜学校という礼拝に行っていたのだ。

しかし、今も昔も僕にとって日曜日の楽しみは”朝寝坊が出来る”ことである。
ということで毎週の日曜学校は休みがちだったのだ。

しかし、12月になると出席率が100%になるのである。
なぜならクリスマス礼拝に参加するためなのだ。
子供ながらにクリスマス礼拝は日曜学校とは違ってきらびやかな雰囲気を感じたものだ。
クリスマス礼拝ではゲームが行われ、また何よりもこの時にもらえるお菓子やおもちゃ
のプレゼントが楽しみだった。

昔はクリスマスといっても子供への簡単なプレゼントや家族でケーキを食べる程度で
今ほど派手な行事ではなかったように感じる。

特に派手になったのはバブル期からではないだろうか。
バブル期の12月24日の高級ホテルは全て満室でプレゼントは貴金属が多かった。
また、イブの夜一人でいること自体が情けなく感じるほどの盛り上がり方だった。

就職して間もない若かりし頃、クリスマスに男4人で白馬へスキーに行った事がある。
いわゆる ”情けない男” 4人が集まったのである。
その年はクリスマスが週末で特に盛り上がった年だった。
とにかくクリスマス一色に染まった街から脱出しようとしたのだった。

会社駐車場に集合して出発前に近所のラーメン屋で腹ごしらえをする事になった。

時代はバブル絶頂期!

12月24日の夜、オフィス街にあるラーメン屋・・・・・

当たり前のことだが、悲しいほど客がいないのである。

この時点で4人ともかなりソウルフルな気分になっていた。

”まあ、我が家は真言宗やからクリスマスは関係ないわ!”

”あ~ぁ、世の人々は楽しい夜を過ごしているんやろな”

”大の男4人で大阪脱出の為にスキーに行くとは・・・情けない”

”は~ぁ・・・男4人で何でラーメンなんか食うとんや~”

とみんなで凹んだ会話をしていた。

その時、ラーメンを運んでいたおねえちゃんがポソっと言ったのだった。

”みんなでスキーに行けてエエやないですか!”

”私なんか、イブもラーメン屋でバイトしてんですよ!”

二十歳位の彼女は大学生だといっていた。


先日、びっけさんの家庭的なクリスマスの記事を読んで、ふと思い出したのが
子供の頃、楽しみだった教会でのクリスマス礼拝の事。
そして何故か、このラーメン屋のバイトの彼女の事だった。


今頃は彼女も家庭を持ち、家族でクリスマスを楽しんでいるのかもしれない。

 

Driving Home For Christmas / Chris Rea


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日本製ポップス [POPS]

二十年位前、沖縄のラウンジ(スナック)に行った時、カルチャーショックうけた。
一般的には”水割りセット”はウイスキーやブランデーなのだが沖縄の店では
泡盛が出てきたのだった。

またその頃、同じくディスコでも同様に泡盛セットが出てきたのだった。
しかしこの時、もっと驚いた事があった。
ファンク系の曲が流れていたフロア-に突然沖縄の音楽が流れ始めたのだった。
するとそれまで普通に踊っていたお客さんは沖縄の音楽に合わせて沖縄特有の踊り、
”カチャーシー ”を踊り始めたのだ。

沖縄は新しいものを取り入れながら、昔から引き継いだ文化が根付いているのだろう。
中でも沖縄のポップスは沖縄のオリジナリティが強く、特に『沖縄の言葉』を大切に
しているように感じる。

 

 

学生時代、音楽について仲間とよく激論をかわしたものだった。
お互いに自分が評価しないミュージシャンは徹底的に批判したものだった。

ところが年と共に人間が丸くなったというか、どうでもよくなったのだろうか・・・
昔のように批判するような元気は無くなってしまった。
以前の自分ならとことん批判するような音楽も「好きな人は聴けばいいんじゃない」
と、あえて関心を持たないようになってきたのだ。


しかし、先日ある音楽を聴いて久しぶりに不愉快な気持になった。

 LOVE PSYCHEDELICO.jpg

興味があれば試聴できます。

今まで僕はこのバンドの存在を全く知らなかった。
ところが調べてみると結構人気がありCDも売れているバンドだった。
ベスト盤の曲のほとんどは、昔聴いたことがある懐かしいサウンドそのものだ。
このバンドのサウンドは70~80年代初頭のROCK好きの人ならネタばれなのだ。

今も昔もミュージシャンの大半は、影響された音楽や好きなミュージシャンの音をベースに
試行錯誤の末、自分なりの新しい音楽を作ってきたのである。
しかし、全くオリジナル性の無い単なる『パクり』は”バッタもん”である。
このバンドに限らず、今まで”バッタもん”のバンドやミュージシャンは数多く存在した。

それよりも僕が一番不愉快に感じたことは、このバンドの歌詞なのだ。

ボーカルは帰国子女でネイティブな英語で歌えるらしい。。
そして、このバンドは英語と日本語の混合の歌詞でそれが『売り』になっているという。

しかし、不自然過ぎるイントネーションで歌う日本語は、はっきり言って日本語ではない。
ボーカルは歌ではなく、スキャットのような”楽器”としてのスタンスなのかもしれない。
歌詞カードを読んでみると歌詞とは言い難いほど内容の乏しいものに感じる。
明らかに歌詞が全く重要視されてないとしか思えないのである。

日本語はROCKに合わない!と昔から言われてきた。
昔の日本のROCKには明らかに”曲に日本語を無理やりはめ込んだ”作品があった。
しかし、大瀧詠一、山下達朗、忌野清志郎、桑田佳祐、ユーミン、等々のミュージシャン達が
試行錯誤して日本語とポップスの融合に挑戦し努力をしてきた。
そうした先人達の苦労や最近の若手ミュージシャンの努力で、日本のポピュラーミュージック
は曲はもちろんの事、歌詞も優れた素晴らしい作品を作り上げているのだ。

現在の日本のポップス界は、意味のない歌詞を曲にはめ込む”言葉合わせ”をする
ような低レベルなものではないのだ。

 

一方で「売れる商品は良い商品で多くの人の支持を受けている!」と言う人もいるだろう。

しかし「子供だまし」というエグい商売がこの世の中には存在している。

このバンド、商売としては儲かったかもしれない。

しかし僕はこのバンドには全く共感する事が出来なかった。

またそれだけでなく、現在まで試行錯誤してきた日本のポピュラー音楽界の努力や進化
を水の泡にしているように感じて非常に不愉快な気持が残ったのだった。


このような音楽の対極にあるのが沖縄のポップスではないだろうか。
伝統的な島唄や民謡とポップスを見事に融合して、沖縄の言葉で歌う沖縄のポップス。
琉球音階が馴染めない人もいるだろうが、小手先だけの音楽とは違って心に染みる作品
が多いのである。

 

 kunati.jpg

小夏 / 上原知子
りんけんバンドのボーカリスト上原知子のソロアルバムで同バンドのギタリスト照屋林賢の
アコースティックギターをバックにした美しいアルバム。
ヴォーカルとギターというシンプルな構成とは思えない音の広がりを感じられる。
小手先だけのテクニックでは決して作れない作品なのだ。

融てぃ無ん天(F.O) / 上原知子

 

 

 

 コザdabasa.jpg

コザdabasa  /  ネーネーズ


ポップスと沖縄民謡との融合ということで最も好きな曲の一つ。
以前、宜野湾にあったネーネーズのライブハウスに行ったことがあるのだが、コーラスの
素晴らしさに圧倒された。
この曲の三線の切ないフレーズが夏の終わりによく合うのである。

片便り (F.O) /  ネーネ-ズ

 

 

 

チャンプルー!


 
チャンプルー! / 喜納昌吉&チャンプルーズ

やはり、沖縄ポップスを日本中に広めたのは喜納昌吉&チャンプルーズ だろう。
東崎(あがりざき)というのは日本最西端の島「与那国島」の岬のことである。
この曲を聴いた時から、ぜひとも東崎を訪れたいと思うようになった。
実際には見たこともない東崎だが、この曲を聴くと美しい海と空が想像できるのである。
何も感じる事が出来ない”バッタもん”とは異なり、素晴らしい作品は”目の前に風景を
感じる”ことが出来るように心に響いてくるのである。

東崎(F.O) / 喜納昌吉

 


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『・・・もどき』の楽しみ [POPS]

無性にカップメンが欲しくなる時がある。

学生時代、カップメンを主食のように食っていた。
多分あの頃、カップメンを食べる習性が脳にインプットされたのかもしれない。

特に定番といわれるカップヌードルの3種(醤油、カレー、シーフード)、そして
”きつねどん兵衛”がいい。

その中でも一番よく食べるのが”きつねどん兵衛”!
あの甘く味付けされた油揚げが大好きなのだ。

現在はよく知られている事だが、どん兵衛は東日本と西日本では味が違う。
醤油味の東日本と鰹、昆布ダシの西日本というように味付けが違うのである。

十数年前、この事が一般的に有名になり僕は東京出張の度に東京支店の社員達から
”西日本版どん兵衛”を買ってくるようにせがまれた。

一人、二人ならまだしも、十人以上の社員からリクエストがあり”西日本版どん兵衛”
を20個以上お土産に持っていったものだった。

この時、僕は”たかがカップメン”といえども食生活の習慣の異なる東日本と西日本を
差別化している事とそれによってここまで話題性を作っていく日清食品の凄さを感じた
のだった。

ところで昔から感じているのだがこの”どん兵衛”は普通に食べている本物の『うどん』
とは全く別ものなのだ。(正直、いわゆる”うどん”ではない!)

カップヌードルにしても同じである。
ラーメンというが、絶対にラーメン屋で食べる”本物のラーメン”とは異質の味なのだ。

しかし不思議な事に日本中で”うどん”と”ラーメン”の別バージョンとして認識されている。

今やカップメンも高級品が現れ、有名店ラーメンのカップメン版も発売されている。
これらの商品は見事なほどに有名店の味を再現しているものもある。
しかし、不思議なことにこれらの商品は期間限定品のように長続きしないのである。
気が付けば店頭から姿を消しているのだ。

一方の”まがい物”の”どん兵衛”や”カップヌードル”といった、カップメンの定番品と
言われる商品は30年以上生き続けている。
一般的にいわゆる”バッタもん”と言われるものは肩身の狭い世界のものだ。
ところがこれらの商品は新ジャンルとしての食べ物として完全に市民権を得ているのだ。

そして僕は不思議な事にこの味が忘れられなくなっているのだ。


僕は”どん兵衛”や”カップヌードル”を休日のお昼に食べたくなるのである。

夏休み最終日、留守番の僕は昼食に『どん兵衛』を美味しく?食べたのだった。

  きつねどん兵衛.jpg

 

 

 

LAID BACK  /  KEEP SMILING

  laidback.jpg


デンマーク出身のシンセポップユニットである。
僕が大学生の時にヒットした「サンシャインレゲエ」はコテコテのレゲエファンからは
バカにされる曲だろう。
しかし、夏の暑い時期になると聴きたくなる曲の一つだ。
この曲は”レゲエもどき”であり一種のリゾートミュージックなのだ。
しかし”どん兵衛”と同じ感覚で、レゲエの新ジャンルとして聴いてしまうのである。

 

SUNSHINE REGGAE / LAID BACK

 


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動物園に行こう! [POPS]

最近、パンダ関連の話題をよく目にした。

四川大地震の被災地域でパンダの主食である竹林が大きな被害を受けて、パンダが
深刻な食糧難に直面していること。
また、上野のパンダが死んだこと。
そしてその事に関連して話題になった『中国によるパンダ外交戦略』のこと等々。

最近、コンビニでこういうのもよく目にする。

 カンフーパンダ.jpg

 

某知事が『年間1億も払ってパンダはいらん!見たけりゃ、日本には他にもパンダ
がいるではないか!』と言ってるのをニュースで見た。

そう言えば、王子動物園にもパンダがいるはずだ。
7、8年前 『我が神戸にパンダがやって来た!』と盛り上がっていたが、
最近は王子動物園のパンダの話題を聞かなくなっていた。

 30kobepanda.jpg

『生きているのだろうか?・・・・・・』

 


僕は大学生のとき初めてパンダを見た。
たしか上野動物園にパンダの赤ちゃんが生まれた時だった。
バイト仲間の女の子達が『早く見に行かないと大きくなっちゃうよ~!』と焦りはじめて
結局、みんなでパンダを見にいったのが最後だ。

 

『久しぶりに動物園にいってみるか!』と思っていた矢先、ちょうど空き時間が出来たので
先日、王子動物園を訪れた。

 王子動物園.JPG

ここ王子動物園に来るのは小学生の時以来だ。

ホントにパンダがいるのだろうか?と感じるほど地味な玄関である。
(パンダの花模様が哀愁漂っている・・・・・)

 

入口に入るとすぐにフラミンゴがいた。   チビもいる。

 フラミンゴ.JPG

 

フラミンゴといえばChristopher Crossを思い出す。

Christopher Cross

Christopher Cross

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1994/10/19
  • メディア: CD

初めてChristopher Crossのルックス(風貌)を見た時、このジャケットは正解だと思った。

そういえば彼も 『生きているのだろうか?・・・・・・』

 

一世を風靡したレッサーパンダ、今や人気も下火か・・・。
 

 レッサーパンダ2.JPG レッサーパンダ.JPG

しかし、めちゃくちゃ可愛い!

 

全く動きのないコアラ。

 コアラ1.JPG

こちらも 『生きているのだろうか?・・・・・・』 と思ってしまう。

 コアラ2.JPG

”ガラスをたたかないで下さい!”と書いてある。
あまりにも動きが無いので、ガラスたたきたくなる気持ちもよく解る。

 

 

そして動物園の中央に歩いて行くと・・・・・


あれっ・・・・・

 パンダ1.JPG

パンダがいるのだ。

そう、ごく普通の動物のようにパンダが寝ているのだ。

これには少々、拍子抜けした。

パンダほどの動物である。

普通なら大きな看板に 『パンダ園にようこそ!』 とか派手に
表示され、特別のコーナーとして扱われているのではないだろうか?

しかし王子動物園のパンダコーナーは一般の動物と同様に”ごく普通”にあるのだ。

以前、上野動物園でパンダを観た時は通勤時の満員電車のような状態で見たため、
ゆっくり見るどころか、ほとんど見れなかったのである。

しかし、ここ王子動物公園では、心置きなくゆっくりパンダを観察することが出来た。

 

こちらが ♀ のタンタン。
さすが、女の子だけあって行儀良くタイヤに座って食事をしている。

 パンダ3.JPG パンダ8.JPG

 

一方、 ♂ のコウコウ。
やはり、男である・・・・・
寝転がって竹を食べている。
あ~ぁ、腹の上に一杯食べカスをこぼしている。

 パンダ4.JPG

まるで、寝転がって野球を見ながらビールを飲んでいる誰かのようだ・・・

 

なんと、横着な!食べながら、うたた寝をしはじめた。

 パンダ5.JPG

まるで、阪神戦を見ながらビールを飲んで、うたた寝している誰かのようだ・・・

 

メタボな後ろ姿はまるで”おっさん”である。

 パンダ6.JPG

しかし、やはりコウコウのほうが見ていて愛嬌があるのが不思議なのだ。

 

暑さで、がっくりとうなだれるパンダの図  _| ̄|

 パンダ2.JPG

 


動物園には多くの親子連れがいたのだが、子供より親である大人のほうが楽しそうである。

確かに子供の頃、親に連れられて動物園に来た記憶はあるのだが、楽しかったという記憶は
あまりないのである。

久しぶりに動物園に来てみて解った事は大人になった今のほうが動物園を楽しめるのだ。。

動物の行動や表情を見ていると、愛嬌があり人間的な一面を見ることが出来て面白いのである。

今回は”空き時間”ということで一時間位だったので全部見ることは出来なかった。

また、時間をみつけて次回はじっくりと動物を観察したいと思ったのだった。

 

 

暑いこの日、水槽の白くまとアシカは涼しそうに泳いでいた。

 白くま・あしか.JPG

 

 

Sailing  /  Christopher Cross

 

 

僕は昔から、大ヒットした”Sailing”よりこの曲のほうが好きだ!
Ride Like the Wind /  Christopher Cross

 

Christopher Crossが大ヒットした頃、僕は完全無欠のロック少年だった。
正直、こんな軟弱な音楽は何が良いのだろうか?と感じていた。
AORの中でも特にChristopher Crossのように甘ったるく刺激の無い音楽は苦手だった。
こんなもの、『女子供の聴くものだ!』と決め付けていた。
しかし、年々このようなAORをよく聴くようになってきている。
AORは”Adult Oriented Rock”の略で『大人が心を向けたロック』と言われている。
動物園と同じように甘めのAORは大人になって(生活に疲れて?)楽しめるものかもしれない。


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ROSE COLOR [POPS]

携帯電話でFMが聴けるようになったおかげで、最近は頻繁にFMを聴くようになった。
FMを聴くようになって感じる事がある。
最近は『新しい曲』より『懐かしい曲』に反応する傾向になってきたのだ。

先日、FMで久しぶりに『ロゼカラー』を聴いた。

 

僕は就職して最初に配属になったのが東京支店。
一年後には希望通りに大阪に転勤になったのだが、その一年後には『半年間の出向』
ということで、また東京支店に戻ってきた。

出向の間、住居は川口市にあった会社の寮。
学生時代からずっと目黒区に住んでいたので埼玉や城北地区は初めての地。
暇な休日は、目的もなく車で地域探索をしていた。

ある日の事、その休日も目的もなく車で出かけていた。
たしか池袋周辺だったと思う。
信号待ちの時、隣の斜線に止まった車の運転手と目があった。
「あれ? 見覚えのある顔・・・」と思っていたら隣の運転手もこちらを見ている。
すると、その運転手が僕に向かって手を振ってきた。

大学時代、同じゼミにいた女性だった。

車を側道に停めて車から降りてきた彼女の第一声に意外な感じがした。

 「何してんの?」  と彼女は聞いてきたのだ。

3年ぶりにあった同級生、それも広い東京の街中で偶然会ったのである。
普通なら、 「久しぶり~!」 とか言って驚くのではないだろうか。
しかし彼女は頻繁に会っている友人のように気楽に声をかけてきた。

とりあえず、ファミレスに入って雑談をした。

彼女は普通のOLさんで実家から通っているとのこと。
また驚いた事に、彼女の実家は僕の寮から徒歩10分少々の距離。
そして実家は食堂をしているということだった。

「うちのお店は美味しいので食べに来てね!」と言われた。

次の休日、僕は彼女の実家の食堂に行ってみた。
もう閉店前の遅い時間だったので、客は僕しかいなかった。
ひとりでご飯を食べている時、偶然に彼女がお店に現れたのだった。
風呂上りだったのだろう、Tシャツ一枚で濡れた髪だった。
僕を見るなり、「早速、来てくれたんだ!」と嬉そうに言った。
話をしていたら厨房の中のお父さんが出てきて、彼女は僕を紹介してくれた。
お父さんは僕の紹介を聞くより、彼女の姿を見てため息をついていた。

「あられもない姿で人前に出て・・・・・」

その日から夕食は彼女の実家の食堂に行くようになった。

だいたい僕は遅い時間にお店に行って定食とビール1本注文した。
閉店に近い時間は客もほとんどいない為、彼女のご両親とよく世間話をした。

また、彼女とお店で雑談している時、彼女は一緒になって僕のビールを飲んでいた。
それを見ていたご両親は悪いと感じていたのか、度々ビールをサービスしてくれた。


彼女は僕の寮に遊びに来る事もあった。
独身寮に興味深々のようで建物の中をウロウロ歩き回っていた。

男だけの独身寮に若い女の子がウロウロしていたら・・・・・

彼女の話では、住んでいる男のほうがビビッてしまうという事だった。
廊下で彼女にあった社員は一様に驚き、「どうも・・」と小さく会釈するらしい。

ある日、仕事を終えて寮に帰ってみると彼女はロビーのソファーで眠っていた。
海外旅行に行ったらしくお土産を持ってきてくれたのだが、テレビを見ながら待ってる
うちに寝てしまったらしい。

このように彼女は、まったく物怖じしない図太い性格だった。

彼女は大のカラオケ好きでその物怖じしない性格のため、歌いだすと止まらない。
とにかく流行りの歌謡曲をよく知っていた。
何度かカラオケを付き合わされたが、僕にとって歌謡曲は未知の分野だったので、
カラオケを聞いてもよく解らなかった。

その頃、歌謡曲のヒット曲で唯一知っていたのが中山美穂のロゼカラー。
ちょうどその頃、資生堂のCMで、このロゼカラーが流れていた。

 

  

僕はこの曲が好きだったし、この頃から美人になった中山美穂のCMも好きだった。
その事を彼女に言うと彼女が持っていたロゼカラーのCDシングルをくれた。

このCDシングル、CDのプラスティックの部分がピンク色なのだ。

  ロゼカラー.JPG.JPG


僕は『少女趣味というか、いかにもアイドル歌手らしいな!』と言うと、彼女は『いかにも
アイドルぶった、このような演出は、わざとらしくてイヤだ!』と言った。
”なるほどいかにも彼女の意見らしい!”と思って聞いたことをおぼえている。

学生時代、同じゼミだったが彼女はおとなしく目立たなかった。
僕のゼミは遊び人が多く飲み会やレジャーを頻繁に行っていた。
彼女は、”あのチャラチャラした雰囲気があまり馴染めなかった”と言っていた。

学生時代とは違って、この出向の半年間、僕は彼女とよく話をした。


そして、出向も終わり僕は大阪に帰ることになった。

僕が帰る時、『少しは残念がってくれるかな・・・』と多少期待?をしていたが・・・

笑顔で彼女に「もう、二度と会えないかもね!じゃ~ね!」とあっさりと言われた。

飾らなく、裏表の無い性格の彼女とは気を使うことなく付き合いやすかった。


その後、彼女と電話をする事もあったが、いつの頃からか連絡も途絶えてしまった。
彼女の言ったように、それから一度も彼女に会っていない。

FMで”ロゼカラー”を聴いて、久しぶりに彼女やあの食堂の事を思い出した。
もうあれから20年の歳月が経っている。
彼女や彼女のご両親はお元気なんだろうか?

昔、あの食堂で彼女や彼女のご両親と世間話をした頃が懐かしく思えた。

 


昔、僕は懐メロ番組を見ながら一緒に楽しそうに歌う祖母を見て笑っていた。

しかし、僕もだんだんと昔の曲を聴いて懐かしむようになってきたのかもしれない。

 


もう一枚、彼女からもらったCD

CATCH THE NITE /  中山美穂 (廃盤)

  catch_the_nite.jpg

角松敏生がほとんどの曲を書き、全面プロデュースしたこのアルバム。
内容は中山美穂のボーカルを極力抑えてシンセによるオーケストレイションを
前面に出した、まさに角松敏生が趣味で作ったアルバムのように感じる。

彼女はヒット曲の「Catch Me」が聴きたくてこのアルバムを買ったらしいが、
歌謡曲っぽくない、このアルバムはが面白くなかったらしい。


いかにも角松といった、しっとりしたバラードがいい。
FAR AWAY FROM SUMMER DAYS  /  中山美穂

 

 

 

DON'T BE AFRAID / CINDY (廃盤)

  CINDY.jpg

ロゼカラーの作曲者、CINDY。
その昔、ロゼカラーのセルフカバーが入っているということで買ったアルバム。

ROSE COLOR  /  CINDY

 


  
CINDYは以前、山下達朗のコンサートのバックボーカルで見たことがあった。
この”ROSE COLOR”を聴けば、この曲はやはり良い曲だと感じてしまう。
僕はCINDYの癖のない歌い方や声質が好きだった。
しかし残念ながらCINDYは数年前、亡くなってしまった。

 


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鳴くまで待とう ・・・・・ [POPS]

携帯電話が登場した時、アナログ式だったのを憶えているだろうか?
 
ドコモがアナログ式からデジタル式に移行した時の話。
 
ドコモはデジタル式に完全移行する2年くらい前からデジタル式の携帯電話の
広告を大々的に始めていた。
 
この頃、みんな”デジタル”という言葉に惑わされて機種変更をしていた。
 
僕は携帯電話の機種に全く関心の無い。
通話とメールが出来たらOK!気に入った機種を何年も使うタイプなのである。
 
この頃、ドコモ側としては、一刻も早くアナログからデジタルに移行したかった。


しかしドコモ側の都合でアナログをデジタルに変えるだけの話である。


僕にも「アナログをお持ちの方へ!今ならデジタルへの機種変更がお徳です!」
といったダイレクトメールが頻繁に送られてきた。

 
「ドコモの勝手な都合なのだ!」

「何で僕が自腹を切って機種変更せんとアカンのや!」

 
これが僕の考えだったので、ドコモからのダイレクトメールは一切無視していた。
 

デジタル式に完全移行まで一年をきった頃になるとドコモのダイレクトメールは・・・
 
「アナログ式をご利用の方へ!大特価で提供いたします!」
 
僕はもちろん無視を続けた。
 

 

デジタル式に完全移行まで半年を切った頃になるとドコモのダイレクトメールは・・・
 
「アナログ式を御使用の方へ!今なら全機種50%OFF!」
 
僕は当然の事ながら無視を続けた。
 
 


 
そして、完全移行まで2ヶ月を切った頃にドコモからダイレクトメールは・・・
 
「アナログ式をご利用の方へ。全て無料で機種変更致します!」
「携帯電話が使用出来なくなりますので、ドコモショップまで!」
 

という訳で、端末も手数料もタダで機種変更が出来たのだった。
 


僕の友人達はみんな「お前の粘り勝ちや!もうけもんや!」と言ってたのだが・・・

「もうけもん?」、いや違うのだ!僕にとっては、当たり前の事だった。

僕の携帯をドコモが勝手に使えなくしてしまったのだ。

何故、ドコモの都合で僕が自腹を切らなければならないのだ!

 

 

さて、このドコモの一件と同じような感情になるのがETCである。

「勝手に道路公団の都合ではじめたETC」

「僕が自腹を切ってETC車載器を買う必要なんか無い!」

僕のETC車載機に対しての考えなのだ。

使い方によってはETCの割引は魅力的だ。
実際、会社の車にはETCが付いているのでよく解る。
 
そもそもETCのような大掛かりなシステムを構築する必要があったのだろうか?
 
アメリカにも”FasTrak”というETCみたいなシステムがあるらしい。
これは、簡単に自分でフロントガラスに貼り付ける”薄い箱”らしい。
実際、簡単にお金も掛けずにETCと同じようなシステムが出来るのなら、何故日本は
ETCのような大掛かりなシステムを作ったのか?
 
日本の高速料金の複雑な料金体系や信頼性を考えたように言われているが・・・
どうも怪しく感じるのだ!
 
ETCはORSE(財団法人道路システム高度化推進機構)が運営している。
ここは天下りの役人の為につくられた会社なのである。
その為、一般社員が20人で役人の天下りが40人という構成らしい。
 
どうも、カード会社やETCの機器メーカー等と天下り役人が結託したように感じるのだ。

そもそもETCの場合”金の儲かるシステム”を最初に作ったのである。

競争相手など全くいないし、何といってもバックには親方日の丸がついているのだ。

民間企業では考えられない事である。ホントにアホらしくなって来る。

 

最近徐々にETCの装着率も増えてきたようだ。
 
今のところ、自腹を切ってETCを取り付ける気は全く無い蟹道楽。

しかし、やはりETCの割引は魅力的だ。
 

ドコモの時と同じようにならないだろうか?

「高速道路はETCレーンだけになります。」

「車載機が無いと高速が走れなくなります」

「無料です、早くETCを取り付けに来てください!」

てな事にならないだろうか・・・

 
まあ、ETCの場合は無理だろう・・・
 
 
 

先日、ドコモの法人営業マンが会社に訪れた。
 
その時聞いた話では、2年後にはドコモは全てフォーマに移行するようだ。
そして現在のムーバは廃止になるそうだ。
今やムーバの新機種の製造は全くなく機種自体も4種類しかない。
 
今、僕の使っているドコモはムーバなのだ。
 

ETCは無理でも携帯電話は一年半もすれば、全て無料で新しい機種に変えてくれるだろう。

 

 

電話にまつわる曲というと・・・
中学生の時に買ったこのアルバム!

Bloody Tourists

Bloody Tourists

  • アーティスト: 10cc
  • 出版社/メーカー: Spectrum
  • 発売日: 2002/07/29
  • メディア: CD

この中の「テレフォンラインはライフライン」 なのだ。
10CCの代表曲は「アイムノットインラブ」だが、同じくグールドマンの書いた
「テレフォンラインはライフライン」は「アイムノットインラブ」のような幻想的
な素晴しい曲なのである。
10CCといえば”ゴドレイ&クレーム”が抜けた10CCは魅力が無い!
というコアな10CCマニアも多いだろう。
僕はそうは思わない。
この「Bloody Tourists」は”ゴドレイ&クレーム”のねじれた音は
無いにしても美しい曲が満載なのである。

 

でもやっぱり”アイムノットインラブ”は僕の最も好きな曲である。
今でもこの曲を聴くと”夢の中へ”連れて行ってくれる気がするのである。

 

 


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夏の終わり [POPS]

「お盆が過ぎたらすぐに夏休みが終わるよ!」
「早く宿題を片付けなさい!」

子供の時によく母親に言われたものである。

「まだまだ、夏休みは長いわ!」と高を括っていても高校野球が終わる頃には
夏休みの終わりを感じていた。


夏の終わり・・・


昔からこの時期が嫌いだった。

子供の頃は”迫り来る夏休みの終わり”を戦々恐々と向かえていた。

しかし、最近は”夏の終わり”を名残惜しく感じてしまうのである。


朝晩の日が短くなってくる。                       (もの悲しい・・・)
日に日にだんだん涼しくなってくる。                  (なんとも、もの悲しい)
セミからコウロギの声に変わってくる。            (またまた、もの悲しい)
薄着のおねえさん達の服装が秋物に変わっていく。     (たいへんに、もの悲しい・・・)


近年、特に季節を強く意識するようになってきた。

何も考えず、その日暮らしの子供の頃は一日が長かった。
小学生の時、一年といえば、とてつもなく長い時間のように感じていた。

しかし、大学生の頃から”時間の流れ”が早くなってきた。

就職してからは、時間に追われる日々が続いて自分の時間が無くなってしまった。
また4月には来年の3月までの計画の立案と決定をするので一年間が見えてしまう。

それどころか、生命保険のおばはんが持ってくる”生涯プラニング”などを見ると
すでに人生の終わりの時期まで示されているようだ。

近年はことさらに時間の経過を早く感じるようになった。

そのため、季節を強く意識するようになってきたようだ。

 

 

この頃は秋の到来を感じさせる夕日が見えるようになってきた。

哀愁漂う空の色を見ながら去り行く夏を名残惜しく感じるのだ。

  

この時期、聴きたくなるのが Michael Franks なのである。

Michael Franks は古い表現だとAORというジャンルに分けられる。
しかし初めて聴いた時、Michael Franks は一般的なポップスとは異なった肌触りがあった。
その大きな要因のひとつに、レコーディングのメンバーにある。
David Sanborn,Michael brecker,Wilton Felder,Joe Sample,Steve Gadd・・・等々
一流のジャズ、フュージョンミュージシャンがバックをサポートしている。

また、Michael Franks のずば抜けた作曲力もおおきな要因だろう。
オリジナルの優位性が高い、ロックやポップスにおいて、Michael Franks の作品のカバー
は非常に多いし、またレベルの高いものが多い。
これはスタンダードのようなもので、いかに曲の完成度が高いかという事を証明している。

Michael Franks ほど”哀愁漂う曲”を書くミュージシャンはいない。
特にボサノバ系の曲を書かしたら天下一品である。
そのため、ボサノバ系のミュージシャンの多くがMichael Franksの作品をカバーしている。

洗練された Michael Franks の歌うボサノバは”夏の夕日”を感じるが、ボサノバ生誕の地
であるリオの海岸の夕日というよりニューヨークの夕日と感じてしまう。

 

 

1977年の作品だが、全く古さを感じない。
”The Lady Wants To Know”や ”Antonio's Song"はスタンダードと呼んでもいい。

Sleeping Gypsy

Sleeping Gypsy

  • アーティスト: Michael Franks
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

 

 

1993年の作品で最も Michael Franks らしいアルバムだと思う。
曲、演奏、そして録音の良さと三拍子揃ったアルバム。

Dragonfly Summer

Dragonfly Summer

  • アーティスト: Michael Franks
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1993/04/13
  • メディア: CD

 

 

1999年のアルバムで最も僕がよく聴いたアルバムかもしれない。
そしてこのアルバムほど”夏の終わり”を感じさせてくれるアルバムはない!
7曲目の”Every Time She Whispers”こそ”哀愁漂う曲”なのである。

Barefoot on the Beach

Barefoot on the Beach

  • アーティスト: Michael Franks
  • 出版社/メーカー: Windham Hill
  • 発売日: 1999/06/01
  • メディア: CD

 

 

 

    

 

 

今年も夏が終わろうとしている・・・・・

本当に終わるのだろうか?

日中はめちゃめちゃ暑い日が続いているのだが・・・

 

 

 

 

追伸~
最近、Michael Franks を聴くといつも思い出すことがある。
青い花さんの書かれた”「鼻声」な人たち”という記事である。
ぜひとも、Michael Franks も”「鼻声」な人たち”のお仲間に!


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