ありがとう [感謝]
僕は以前、会社の総務部に不満を持っていた。
「全ての社員が気持ちよく仕事を出来る環境作りが総務の仕事」
と考えていた僕にとって総務部員達は事務的で不親切だったからだ。
その僕が総務部に配属になったときの事。
社員からのクレームや細かい注文に対して全て対応するようにした。
クレームや注文は最初はあまり多くなかったので対応も出来ていた。
その内に 「蟹道楽は今までの総務と違って誠意が感じられる」 という
事を言ってくれる人もいた。
僕は満足だった。
「これが総務の本来の姿なのだ!」
「総務こそ黒子であり、縁の下の力持ち!社員の痒いところに手を届かすのが仕事」
と今までの総務部員の怠慢を証明したような気持ちになっていた。
それからというもの、社員からの注文や相談が多くなってきた。
対応しなければならないと判断した事に対しては全て対応するようにした。
結果は、僕の処理能力のキャパを超えてしまったのだ。
安請負した事項は対応出来なくなって逆に社員に迷惑をかけてしまったのだ。
自分の力量のなさと無責任さが痛いほど解ってしまった。
青い花さんがブログを休止される。
僕がブログを始めた時、単純に自分の日記として書き始めた。
そんな僕のブログに、青い花さんから初めてコメントを頂いた。
ブログでのコミュニケーションを教えて頂いたり、”サボり癖”のある僕に対して
暖かく叱咤激励をして頂いた。
今、このように皆さんと楽しいコミュニケーションが出来るのは青い花さんのおかげ
でもあるのだ。
>>”私のブログに遊びに来ている方々とは「ちゃんとしたお付き合い」をしている”
つもり!なので その部分にウェイトを置くことが、ちょっとだけ難しくなりました
青い花さんは毎日ブログを更新されてきた。
しかも、訪問された人に対してのコメントはもちろんの事、青い花さんの多くの読者
に対しても誠意のある暖かい対応をされてきた。
一人の人間に与えられている時間は限りがある。
完璧主義で人一倍責任感の強いの青い花さんは手抜きが出来なかったのであろう。
中途半端な”安請負”をすることは青い花さんにとっては無責任と思われたのだろう。
非常に残念だが、最後の記事を読みながら「青い花さんらしいな!」と感じてしまった。
今まで保護者のように世話をして頂きましたが、僕からの一言を・・・・・
毎日、全速力の青い花さんは素晴しいです。
もう少し肩の力を抜いた青い花さんも、凄く素敵だと思いますよ!
The Eagles - Take It Easy
お礼参り [感謝]
門戸厄神(もんどやくじん)東光寺に行ってきた。
今年は3年間の大厄期間を無事に過ごせたお礼参り。
「ありがとうございました。おかげさまで無事に厄年を過ごせました」
門戸厄神は西宮市にある真言宗のお寺。
ここには弘法大師によって刻まれた日本で唯一の現存する厄神明王様が祀られているのだ。
特に厄払や安全祈願では有名なお寺。
信者も多くこの新年の時期は参拝者が多い。
特に厄除大祭の時は交通規制がされて、周辺には車の乗入が出来なくなってしまうほど。
毎年の事ではあるが、今年も非常に人が多かった。
本殿で行う厄除祈願の待ち時間も一時間以上。
本殿に入ると座るスペースも無いほどの人の渦。
我が家は偶然にも同じ真言宗だ。
これだけの数に人の中には同じ仏教徒であっても異なった宗派の人も多いだろう。
それどころか神道の人、あるいはキリスト教徒の方もいるかもしれない。
よく言われることだが日本は「宗教の自由を認める国」という事が実感できる。
日本で行う一般的な通過儀礼、宗教儀礼を考えてみると・・・
お宮参り 神社
七五三 神社
初詣 神社、お寺
結婚式 キリスト教(一番多い)、神式、仏式(これは見たことが無いが)
葬式 仏式 神式 キリスト教
お祭り 神社 お寺
日本人の”あやふやな宗教観”ということがよく解る。
先月、日経新聞の社説にロックバンドU2のメンバーであるボノの記事が出ていた。
コンサートで来日したボノは「日本は美しい」といったそうだ。
ボノの出身地はダブリン、アイルランドは宗教対立で荒れる国だった。
父親はカトリック、母親はプロテスタント。
八百万の神が共存し、神仏習合を素直に受け入れる日本の土壌は“争いの地”のボノにとって
「美しく」映ったそうである。
コンサートではボノは日の丸の旗を強く振り回したそうだ。
公演後のインタビューで、ボノは「涙が自然に出た。生涯で最高の体験だ。一つの価値観に縛られない日本を知った」と語ったらしい。
某総理大臣も「美しい国、日本」というキャッチフレーズを使っているが深い意味が感じられない。
ボノが語った「日本は美しい」という感じ方や表現の方がよほどリアリティーを感じてしまう。
僕が学生時代にデビューしたU2。
気が付けば超ベテランバンドで大物ミュージシャンになっていた。
ブライアンイーノがプロデュースしたこのアルバムは限りない音の広がりを持ち、またエッジの
ギターは湧き出る泉のように美しい。
U2の中だけでなくロックのアルバムの中でも大好きな一枚である。
The Unforgettable Fire ”焔”というタイトル曲は長崎、広島の原爆の事である。
外国人に比べて宗教への思い入れが薄い日本人。
この”あやふやな宗教観”だからこそ日本は平和なのであろう。
厄除祈願が終わり門戸厄神のお坊さんのお話があった。
「右手が仏様、左手が自分自信。手を合わせることは仏様と一体化することです。
それは感謝をすることです。例えば、ご飯を食べる前に手を合わせることは、食物全てにかかわってきた方々に感謝をする為です。
何事にも常に感謝の気持ちを持っていれば争いは無く幸せになれます。」
仏教等の全ての宗教にかかわらず人間生活の基本が”感謝”なのだろう。
簡単な言葉だか、もっとも忘れやすい気持ちでもある。
あらためてこの一年、感謝の心で取組んでいきたいと思う。
「延命魂(根)」
高さ60メートル、樹齢八百年を経た老杉。
延命や、病気平癒のご利益があり、さわって体の悪い所を祈念するとのこと。
・・・頭をよくさわっておきました。
帰りに御祈祷済みのお酒”厄神”を境内で売っていたので購入!
決してお酒が目的ではありません!
縁起物として頂く為です!