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全国菓子業界倒産防止デー [JAZZ]

さて、菓子業界の今期の業績を左右する日がやってきた。
バレンタインデーに占めるチョコレートの年間消費量は何と20%程度にもなるらしい。
まっ、それはグリコや明治など大手メーカーの話のようで、ゴンチャロフやゴティバなど
のデパート販売が中心の専門メーカーは50%以上の割合を占めているらしい。
今日は日本の男性のほとんどが何らかの形でチョコレートに関わる訳だし、購入量はさまざま
であろうが女性にいたっては8割以上の方々がチョコレートを購入しているのではないか。
まさしく、国民行事でありバレンタインデーというより「全国菓子業界倒産防止デー」であろう。
国民行事に敬意を表してバレンタインの曲を・・・

お決まりだが「マイファニーバレンタイン」

Chet Baker  /  SingsChet Baker
この大名盤に収録されている「マイファニー・・・」を初めて聴いた時の感想は「何か気色悪う!
音が悪う!」だった。最初の印象というのはなかなか拭えず今に至っている。
しかしこの大名盤は私の中ではベスト10に入る愛聴盤である。
昔はこのレコードは入手困難だった。学生時代にオリジナルテープが発見されたと話題になり
レコードで再発されて初めて購入した。この後何度ももっといい状態のテープが見つかったとか
リマスタリング盤とか発売され、もう訳が解らないが、何時でも入手できる状態になって良かった。
特に「イッツ・オールウェイズ・ユー」は名演でこの一曲の為にこのCDをよく聴くのである。
私が学生時代にTVのCMでこの曲が使われたことがあった。
そのCMとは”マルハのパッ缶”という缶詰のCMで、モノクロ映画風の洒落たCMだった記憶がある。
ただ、「なんでパッ缶やねん???」といまだによく解らない。

チェット・ベイカー・シングス

チェット・ベイカー・シングス

  • アーティスト: チェット・ベイカー, ラス・フリーマン
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 1995/04/26
  • メディア: CD


My Funny Valentine / Miles Davis
これを言うと私の友人達は「はぁ?」「大丈夫か?」「・・・無言・・」等の反応をしめすのだが、
正直「マイルスは好きではない。」というより「何がエエんやろ?」という感じか。
特にエレクトリックマイルスが面白くない。
You're Under Arrest なんか発売された時はジャケットが大笑いだったし、シンディ・ローパーの
「タイムアフタータイム」やマイケルジャクソンの「ヒューマンネイチャー」のカバーを聴いて爆笑した。
ただし、「My Funny Valentine」というアルバムは大好きである。
この頃のマイルスはほんとに美しい!と感じてしまう。
タイトル曲の「マイファニー・・・」も良いが、「ステラ・バイ・スターライト」が最高である。
会社でも同じ事だが信頼できるバックに恵まれるということはいい仕事ができるという見本か。

My Funny Valentine

My Funny Valentine

  • アーティスト: Miles Davis
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2005/02/01
  • メディア: CD


Still Live  / keith jarrett trio
私が一番思い入れの強いミュージシャンはキースなのだがこの頃のアルバムが一番好きである。
このアルバムはスタンダーズトリオとソロの魅力がいっぱい詰まっている。
曲のイントロでのキースのアドリブはテーマとなる原曲より魅力的である。
DISC-2の「サムデーマイプリンス・・・」の初めのイントロなど”神がかり的な美しさ”である。
また、「マイファニー・・・」の最初のイントロ部分のピアノソロもとてつもなく美しい。
アドリブでこのように弾けるところがキースの天才たる所以だと思う。
この頃、スタンダーズの来日公演を新宿厚生年金会館で観たのだが、ピアノソロとトリオが十分に
堪能でき、すばらしいライブだった。
この頃のキースを生で聴けたことを幸せに思う。

Still Live

Still Live

  • アーティスト: Keith Jarrett Trio with Gary Peacock and Jack De Johnette
  • 出版社/メーカー: Ecm
  • 発売日: 1988/05
  • メディア: CD


今回、「マイファニーバレンタイン」を中心に書いたつもりだが、結局、自分はこの名曲については
”あまり好みの曲ではない”という事を再認識してしまった。
あの曲調は暗~い気分になる曲なのだ。


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2ndLT

Milesそのものがどうだということは別にして、Milseのグループからどれだけの
偉大なミュージシャンが生まれたかの方が重要に思います。
名前を挙げたらキリがないですよね。
でも、Milesの音楽観をBaseに新しい音楽が生まれてきて
JAZZ界が発展していったとすればやはり偉大なのでしょうね。
by 2ndLT (2006-08-11 18:25) 

蟹道楽

おっしゃるとおりマイルスはたいへんに偉大だと思います。
マイルスは映画監督みたいに感じます。
僕はマーティン・スコセッシの映画は大好きです。
その映画から出てきたデニーロは最高の俳優だと思いますし大ファンです。
一方、スチーブン・スピルバーグという名監督がいますが、映画自体僕の嗜好とはあまり合わない。
しかし「太陽の帝国」という作品は非常に感動しましたし、名作だと思います。
僕の中ではマイルスはプレーヤーというより監督なのです。
マイルスの好む音楽性と僕の好きな音楽性がちょっと違うのでしょうか。
しかし、初期のアコースティックマイルスは大好きです。
2ndLTさんの言われるとおりマイルスはマイルスの音楽観をBaseに新しい音楽が生みだしてJAZZ界が発展させた偉大なミュージシャンだと思います。
by 蟹道楽 (2006-08-13 01:23) 

2ndLT

実を言うと2ndLTはマイルスのアルバムをほとんど持っていないんです。
マイルスよりも欲しいアルバムがたくさんあったということが理由ですが・・
しかし、いろんなアルバムを手に入れていくうちにどこかでマイルスと繋がっていることが多かったんですね~
蟹道楽さんのおっしゃるとおり、名監督だったのでしょうね。
本当に多くのミュージシャンを育てた人でした。
2ndLTも初期のアコースティックが好きです。
晩年のエレクトリックサウンドは最低!!と、今でも思っています。
いろんな実験をしてきたのだと思いますが、
BIG FUNなどというアルバムは1度で聞く気がなくなりました。
今でも新品です(笑)
by 2ndLT (2006-08-13 11:33) 

蟹道楽

2ndLTさん
僕も同じです。
Bitches Brew以降のアルバムも多く持っていますが、中古CD屋に持っていけば良い査定がでるほど新品に近いものばかりです。
by 蟹道楽 (2006-08-13 13:25) 

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