SSブログ

それでも山下達郎を買ってしまう [POPS]

このところ、テレビ、新聞等のメディアはサッカー一色だった。
しかし会社も友人も僕の周りでサッカーの話題は殆ど無かった。
サッカーより最近のタイガースの調子が悪いということがもっぱらの話題だった。

静岡県は別にして日本ではサッカーは定着していないのだろう。
今回のワールドカップはメディアが異常なまでに必死になってワールドカップを盛り上げようとしていた。

先週と先々週の山下達朗のサンデーソングブック(FM東京系列)を聴いて驚いた。
達郎が言うには、お上(FM東京)よりワールドカップにあわせてスポーツネタで番組構成をするようにとの御達しがあったそうだ。
この様な事を聞くと、なお更マスコミによって情報のコントロールをされてるようでいい気がしない。
しかし日本は早々に負けてしまったので、マスコミのもくろみとは裏腹にワールドカップの話題は全く無くなってしまった。

番組で達郎本人も言っていたが、山下達郎は全くスポーツとは無縁の人という事は一目瞭然だ。
ただし達郎は80年代は、「夏だ!海だ!達郎だ!」といったリゾートミュージックの代表のように言われていた。
しかし、山下達郎にはリゾートミュージックのような「軽さ」が無いのである。
曲の隅々まで達郎独自のこだわりがあり「重い」のだ。
そして完璧主義であるがゆえに完成度の高いアルバムばかりなのである。
その達郎を聴き始めたのは高校2年の頃でRIDE ON TIMEが大ヒットしている頃だった。
その頃の僕は完全に洋楽主義で日本のポップスは一切興味も無かったと言うか馬鹿にしていた。
RIDE ON TIMEは興味を引かなかったが、洋楽雑誌を読んでいて達郎のニューアルバムの広告をみた。
その広告は ON THE STREET CORNERという一人アカペラのアルバムだった。

(LPのON THE STREET CORNER)

広告にはRIDE ON TIMEのイメージの達郎とは違いますよ!と言わんばかりに「必ず視聴して購入を決めて下さい」といった様なことを書かれていた。
何故かこの広告が気になってこのLPを買ったのだった。
聴いて驚き!目からウロコ!・・・すごい!
その頃はこのアルバムの達郎の恐るべきこだわりや技術的などうのこうのということより、曲の良さやハーモニーの美しさに圧倒されてかなり聴きこんだ。

ON THE STREET CORNER 1

ON THE STREET CORNER 1

  • アーティスト: 山下達郎, レッド・ステュワート, チルトン・プライス, ピー・ウィー・キング, チャック・ウィリス, ジェリ・リーバー, フィル・スペクター, モートン・クラフト, セルマ・クラフト, アラン・フリード, ハービー・フークェイ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2000/01/26
  • メディア: CD


ON THE STREET CORNER はPART2,PART3と3枚あり全て素晴しいが、黒っぽいPART1が一番好きだ。

ON THE STREET CORNER 2

ON THE STREET CORNER 2

  • アーティスト: 山下達郎, ジョセフ・M・ラッカル, アルバート・ゲイムス, マーシャル・ポール, ウイリアム・ジャクソン, ロイ・ストレイジス, ジョージ・ウイリアムス, テディ・ランダッツォ, ボビー・ウェインスタイン, ウィルバー・メシェル, ラオウル・シタ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2000/01/26
  • メディア: CD


ON THE STREET CORNER 3

ON THE STREET CORNER 3

  • アーティスト: 山下達郎, ラルフ・ベース, ローマン・ポーリング, ベン・E.キング, ジェリー・レイバー, マイク・ストーラー, エスサー・ナバロ, シド・テッパー, ロイ・ベネット, ノーマン・フォックス, ボビー・トゥループ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1999/11/25
  • メディア: CD


山下達郎は「ポケットミュージック」というアルバムまではかなり聴き込んだ。
その後のアルバムは購入はしているがあまり聴いてはいない。
もちろん緻密で完成度は高いのだが、こ慣れた感じがして勢いが感じられなくなった。
特に今年発売された「ソノリテ」は一曲目の”MIDAS TOUCH"で「おお!さすが達郎!」と思ったがそれ以降の曲は過去のシングルの寄集めでガッカリした。

SONORITE(初回限定盤)

SONORITE(初回限定盤)

  • アーティスト: 山下達郎, RYO, 松本隆, 竹内まりや
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/09/14
  • メディア: CD


山下達郎も年をとり商売上手になってきたのか?
昔の達郎なら、FM東京にプレッシャーをかけられても何食わぬ顔をして普段通りの番組を作成しただろう。

FOR YOUの頃の山下達郎が一番勢いがあったように思う。

フォー・ユー

フォー・ユー

  • アーティスト: 山下達郎, 吉田美奈子
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2002/02/14
  • メディア: CD


nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 4

かおり

FOR YOU 私も一番好きなアルバムです
by かおり (2006-06-26 20:52) 

蟹道楽

ありがとうございます。僕にとっても達郎はFOR YOUがベストです。
青い花さんのブログを拝見しました。
「鼻声の人たち」・・・考えもしませんでした。
確かに鼻声!
ドナルドフェイゲン、マークボラン、スティング・・・
特にドナルドフェイゲンは思い入れのあるミュージシャンです。
by 蟹道楽 (2006-06-28 00:48) 

ベアトラック

蟹道楽さん、私のブログにご来店いただき、ありがとうございました。ビッグ・カントリーの12インチ・シングル、私も持っていたハズなんですが・・・東京からこっちに戻ってくる時に、随分整理しちゃったからなぁ・・・私も探してみます。
by ベアトラック (2006-06-28 10:22) 

かおり

私のアーカイブにナイスありがとうございました♪
蟹道楽さんはゆったりと更新していらっしゃるようですね^^
ときどきお邪魔しますので新しい記事、楽しみにしていますよ!
by かおり (2006-06-28 10:57) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。