がんばれニッポンミュージシャン [JAZZ]
”バッタもん”のジャニーズを韓国等の東南アジアの歌番組でよく見かける。
何とも”うさん臭く”感じるが、日本の(特に歌謡曲)歌詞で意味の無い横文字を多用しているのをアメリカ人が聴けば同様のように感じるのでは?
JAZZも日本人のJAZZは”日本人臭さ”があり、不思議と聴いてすぐに日本人と解ってしまう。
特に”ビルエバンスもどき”とコルトレーン系の哲学JAZZが多く”日本臭さ”が気になってしまう。
一生懸命なのは伝わってくるのだが、自己陶酔の世界で楽しさや気持ちよさが伝わってこない。
しかし最近はこの”日本人臭さ”を「臭い!」と感じさせないミュージシャンが増えてきた。
大石学のピアノは繊細で日本人の感性を十分に感じられる。
自然体で全く無理がなく黒人でもヨーロッパジャズでもない日本製のJAZZなのだ。
ニューアルバムは今までの大石学とは違い最初は少々戸惑ったが、やはり大石学らしい繊細なタッチがすばらしい。
川嶋哲郎も一歩間違えば”哲学JAZZ”になってしまいそうだが、この人のアドリブはメロディーが美しい。
CDも良いがぜひともライブで聴いてほしいミュージシャンである。
- アーティスト: 川嶋哲郎, 岡安芳明, 上村信, 中村健吾, 椎名豊, 広瀬潤次, 荒巻茂生, 吉田桂一, 原大力, 山田穣
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2000/04/26
- メディア: CD
大石学も川嶋哲郎も所属のレコード会社がJAZZ雑誌の老舗である某雑誌社との関係が悪い為に広告も少ないと聞く。
この様な素晴しいミュージシャンに日の目が当たり難いということは、日本のJAZZ界において不幸極まりない。
山中千尋のこのファーストアルバムこそ、100%日本製のJAZZである。
Living Without Friday
優しいタッチで控えめなようだが決める場面ではきっちりと決める。
このメリハリがたいへんに気持ちよい。
まさしく大和撫子JAZZなのだ。
そしてこのDVDはぜひとも観て頂きたい大推薦盤。
Leaning Forward
フェニックスホールでのライブなのだが、とにかく綺麗な映像なのである。
このホールはビル2~6階に設営されている。
ステージのバックがガラス張りで、大阪のビル街を眺望しながらコンサートを楽しめるように出来ている。
夕方から夜にかけての梅田のビル街をバックに、たいへんお洒落な映像に仕上がっている。
このDVD、映像演奏ともに最高なのだが、一番の魅力は本当に楽しそうに演奏する山中千尋さんがめっちゃ美しい(かわいい)のだ。
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by ベアトラック (2006-07-05 10:01)