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偶然の産物は天才が生む [お笑い]

土曜日の夜といえば、「オレたちひょうきん族」が楽しみだった。


     

僕達の子供の頃、お笑いといえばドリフターズだった。
ドリフターズは練り上げて構成された正統派のお笑い。

僕が高校生の時、オレたちひょうきん族が始まった。
ひょうきん族はドリフの笑いとは全くの別ものだった。
芸人達のアドリブの世界だった。
テーマの中で芸人達が自由に演じていたのである。

今にして思えば、これは、まさしくJAZZの世界なのだ。

アドリブ主体の構成により、予期せぬ新鮮な笑いが生まれていたのだ。
これらの笑いは偶然の産物なのだが、素人には絶対に生み出せないのだ。

アドリブではあの当時、特にさんまと島田紳助には特別な輝きを感じた。
ちなみに僕はタケシにはアドリブより緻密な計算をされた芸を感じていた。

またこの当時、イジメられていた鶴太郎を見るとひょうきん族は芸人が
仲間内で楽しんで作っているということが良く解る。

 ”鶴太郎のおでん”

      

 

現在のとんねるずやダウンタウン等のバラエティ番組のベースとなっている
のは、明らかに”ひょうきん族”のコンセプトである。

タケちゃんマン、ひょうきん懺悔室、ひょうきんプロレス、ひょうきんニュース
ひょうきんCM、ひようきんベストテン等々・・・・・

特にひょうきんベストテンは好きだった。

マッチに扮する片岡鶴太郎の歌唱力には驚いた。

ウガンダの踊るマイケルジャクソンのスリーラーはあまりにも見事だった。

西川のりおの無茶苦茶な沢田研二やヘルメット、革靴、海パン一丁で踊る
フラワーダンシングチーム はアホらし過ぎて笑えたものだった。


       

また、このコーナーでは大物のミュージシャンも出演した。
サザンオールスターズ、松任谷由美、YMO、オフコース等々・・・

オフコースがゲスト出演した時のこと。
小森和子に扮する片岡鶴太郎がオフコースに向かって”アリス”と呼んでいた
「やっぱアリスはいいわね!」と話しかけ、メンバー達は苦笑していた。

さんまの歌う”アミダばばあの唄”は凄かった。
タケちゃんマンから作られた”アミダばばあの唄”は作詞作曲が桑田佳祐 。

桑田佳祐というのも驚きだが、「アミダくじ~アミダくじ♪、引いて楽しいアミダくじ♪」の
フレーズを見事なバラードに仕上げた桑田の作曲力の凄さを実感したものだった。

     桑田佳祐とさんまの歌う”アミダばばあの唄”

      

 

そもそも、ひょうきん族は音楽にこだわりを持っていた。
エンディングテーマはシュガーベイブ、EPO、山下達郎、松任谷由美。
また、天才 大瀧詠一は”うなずきマーチ”という楽曲を提供していた。

        

 

そして、上田正樹なのである。

実はこの記事を書くきっかけとなったのは たいへーさん の記事であり、
ひょうきん族のさんまが演じる上田正樹を思い出したのだ。

本人も出演したことがあったが、やはりさんまが印象深い。


以下、「悲しい色やね」がヒットした頃のひょうきんベストテンでの事。

 


島田紳助 (司会)
「ええ、曲ですね~僕、この曲大好きなんですわ!」
「曲の出だしの”にじむ街の灯を・・・”て歌詞が大好きです!」

さんま(上田正樹)
「違いまっせ!これ、大阪の歌でっせ!」
「”にじむ街の灯”ではなくて、”虹の街の灯”でっせ!」

(注)大阪なんばの地下街に”虹の街”という所がある。何ともローカルな・・・
(現在は”なんばウォーク”と改名されたが”虹の街のほうがしっくりくる)
     
          なんばの虹の街の図    
                                                                                                                                                                            

 

島田紳助 (司会)
「特に”Hold me tight (ホーミタイ♪)”の部分が好きなんです!」

さんま(上田正樹)
「違いまっせ!これ、大阪の歌でっせ!」
「”ホーミタイ♪”ではなくて、”アホみたい♪”でっせ!」

 


「悲しい色やね」をカラオケで歌う機会があったら、ぜひ歌ってみて欲しい。

「ア、ホ~みたい!♪ 大阪ベイブルース~♪」

 

全く違和感がないのである。

 

上田正樹とさんま 実は共通点があるのだ。

上田正樹の「悲しい色やね」のピッチを変えれば・・・・・・  

 

      


”さんまの歌う「悲しい色やね」”になってしまうのである。

 

さんまはこれを知っていて上田正樹に扮していたのだろうか?

偶然か否か解らないが天才はやはり偶然の産物を生めるのである。

 


お詫びを一言・・・・・

たいへーさんへ!

せっかくの美しい思い出をお笑いのネタにしてしまいました!

申し訳ない!!!

 
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ぐれなでぃん

そうそう、エンディング曲がおしゃれだったですよね~^^!
EPOとユーミンは覚えてますが・・・・あと思い出せません(・_・;)

ア、ホ~みたい♪ 歌ってみました^^ 違和感なし!これでいきましょっ!
by ぐれなでぃん (2007-12-19 12:23) 

koto

上手すぎる”さんまの歌う「悲しい色やね」”にしかきこえへん。
アミダばばあの衣装はコシノジュンコのデザインやったような。
「虹の街」と言ったら娘に「それどこ?」と言われた。
「お~さかみなみの~にじ~のまち~て知らん?」
「知らん」て。
by koto (2007-12-19 12:57) 

2ndLT

いやぁ 良く覚えていますね~
僕はその頃仕事が忙しくて時々しか見ていませんでした。
そうか、テーマがあってアドリブで展開しエンディングを迎えるのがひょうきん族だったのですね。
僕は少年の頃、ドリフの全員集合のスタッフのバイトをやっていましたが、
全て台本どおりでしたね。
そう言えばJAZZの世界でも音楽以外でアドリブ芝居をやっていたと聞いたことがあります。
例えばタモリ、山下洋輔、筒井康隆、赤塚不二雄らが飲みにいくと誰かが急に病気になって大騒ぎをするアドリブなどをやっていたとか・・・

山下洋輔も納豆ラーメン研究会などと言う会を作っていると聞いたので、
打ち上げのときに食べてもらおうとしたら、「あぁ、あれはねぇ、アドリブでのことなんですよ。」と、言葉のアドリブの世界を話してくれました。

ひょうきん族もそうだったのですか。

蟹さんの仰るとおりですね。
by 2ndLT (2007-12-19 14:11) 

見ていたと思います~
でも何で笑っていたのかが思い出せません・・・。
この時期のタレントさんは凄かったんですね。
仕事はアドリブがないですけど、私生活はアドリブばかりですわ♪
by (2007-12-19 15:36) 

たいへー

思い出は、いつか笑って話せる時がくるものです。
しかし、大笑いに変えて頂けるとは
夢にも思いませんでした。(笑

私は吉田君のお父さんが好きだったな~~・・・
吉田君、元気だろうか?
by たいへー (2007-12-19 18:03) 

ひょうきん族の軽さと勢いで、ドリフが脇に追いやられましたね。私もひょうきんに熱中した一人でしたが、今思えば小中高生を通してドリフとひょうきんの両方に接したことが、人格形成に大きく影響したと思います。

中学生のころは鶴太郎をマネして、朝、登校時に出会った友人に「マッ」と告げ、下校時に再び出会うと「ッチでーす」とつなげるのが流行りました。

私の勤める会社の大阪本社は虹の街の近くにあるんですが、そういえばいま、難波ウオークというんですね。虹の街は虹の街、なんなんタウンはなんなんタウン。大阪なつかしいっす(´・ω・`)
by (2007-12-19 19:21) 

鯉三

オフコースが出演した時のこと、よく覚えています。西川のりおが松尾さんのひげ顔を見て、「冗談はよせ!」と言ったんですよ。確かに音楽は凝ってましたね。でも、ひょうきん族は自分の中でお笑いが遠ざかっていった一因となりました。ダウンタウンはまったく受けつけません。
by 鯉三 (2007-12-19 20:37) 

かおり

シュガーベイブが好きだった私は
エンディングテーマの「ダウンタウン」を聴いたとき
嬉しい反面、なんでこのヒトが歌うんだー!!!
と、EPOが大嫌いになりました^^;
でも、毎週見ていましたねー♪

>アドリブではあの当時、特にさんまと島田紳助には特別な輝きを感じた。
ちなみに僕はタケシにはアドリブより緻密な計算をされた芸を感じていた。

まったく、蟹道楽さんの意見に賛成です!
でもあまりにも下品な部分も多かったですけどねー!あの番組(笑)
それにしても・・・・・
「悲しい色やね」 さんまさんが歌っているのかと思いました!
by かおり (2007-12-20 00:01) 

ベアトラック

僕は、妙にピヨコ隊が好きでした。
by ベアトラック (2007-12-20 14:47) 

蟹道楽

ぐれなでぃんさん
ひょうきん族の音楽の使い方は明らかにあの当時のお笑い番組
とは違って”垢抜けた”ものでした。
「悲しい色やね」はぜひともカラオケでお試しください。
多分誰も解らないでしょう!
by 蟹道楽 (2007-12-22 00:41) 

蟹道楽

kotoさん
全くさんまでしょう!
あんなにさんまは歌上手くないですけど。
我々の間ではいまだに”虹の街”と呼んでいますよ。
by 蟹道楽 (2007-12-22 00:41) 

蟹道楽

2ndLTさん
さすが、芸能界と音楽界にお詳しい2ndLTさんですね。
ドリフターズのバイトまでやられていたのですか!
ひょうきん族を初めて見たとき、かなり新鮮な(斬新な)スタイル
に感じたことを憶えております。
今にして思えばやはりアドリブばかりだったからではないでしょうか?
最近のお笑い番組は全く見ておりませんが、ダウンタウンなんか
の場合、アドリブが極端で「笑いについて行けない」ことがあります。
ダウンタウンの松本が以前に「我々のこの笑いが解るヤツは偉いと思う」と
いうような意味の事を言っていましたが、完全に自己陶酔の世界だな!と思ってしまいました。人が「おもろい、おもろくない」といった感覚にレベルは無いでしょうから。
by 蟹道楽 (2007-12-22 00:42) 

蟹道楽

しゃおたおさん
私生活がアドリブばかり!とはさすがですね。
だからしゃおたおさんは楽しい人なんでしょうね!
そういう、楽しい女性が大好きです。
あの頃のMANZAIブームは異様なパワーがありましたね。
しかし、廃れるのも早かった・・・・・
しかしあの頃から生き残った紳助、たけし、さんまは
天才だったのでしょうね!超大物になりました。
by 蟹道楽 (2007-12-22 00:43) 

蟹道楽

たいへーさん
たいへーさんの美しい想い出が・・・・・

申し訳ありませんでした!
ちょっと前にぼんちのステージを見ました。
昔ほどのテンションはありませんでしたが、頑張っていました。
しかし、MANZAIブームの頃の人気をネタにした漫才は何とも・・
心底笑って話しているようには感じませんでした。

吉田君のお父さんとはまた懐かしい!
by 蟹道楽 (2007-12-22 00:43) 

蟹道楽

Krauseさん
ありがとうございました。
by 蟹道楽 (2007-12-22 00:44) 

蟹道楽

つんさん
ドリフとひょうきん族の両方によって人格形成されたとは!
つんさんのブログを読ませて頂き限り、ひょうきん族とのつながり
を感じさせない、誠実?なので驚きです!
まあ、真面目な方に限って実は”お笑い系”なんですから。
やはり”虹の街”であってなんなんタウンとか軟弱な名前は似合いません!
by 蟹道楽 (2007-12-22 00:44) 

蟹道楽

鯉三さん
僕の周りにもひょうきん族を全く受け付けない人がいました。
ある種の毒々しさを感じる!といった理由らしいですが、それも何となく
解るような気がします。
しかし、世の中広いものですね!
このブログの中で、あのオフコースのゲストの時のことを見ていて、憶えて
いる人がいらっしゃることが驚きです。
by 蟹道楽 (2007-12-22 00:44) 

蟹道楽

青い花さん
僕の記憶では初期のひょうきん族のエンディングはシュガーベイブのダウンタウン
だったと思います。
EPOは結構いいシンガーだと思いますが・・・・・
エンディングには達郎の「土曜日の恋人」もひじょうに良く合ったし、また
ユーミンの「SATURDAY NIGHT ZOMBIES」がよかったですね!
とくにこの曲のギターのカッティングが好きでした!

そんなに下品でしたか?
僕は子供も楽しめる番組だったと思います(番組の初期はたしかに下品かも)

上手すぎるさんま師匠の悲しい色やね!そっくりでしょう!
by 蟹道楽 (2007-12-22 00:45) 

蟹道楽

ベアトラックさん
ピヨコ隊とはまたまた懐かしい!
みなさんやはりこの番組をよく見られていたという事が良く解りました!
by 蟹道楽 (2007-12-22 00:45) 

蟹道楽

xml_xslさん
ありがとうございました。
by 蟹道楽 (2007-12-22 00:45) 

starfish

よく見てました!
僕は、プロレス気に入ってましたね。当時の話題の人であった三浦和義をパロったレスラーの必殺技が「文春ラリアット」とか覚えています。
もちろん、タケちゃんマンも好きだったなぁ~

頭のなかで「ダウンタウンに繰り出そう~♪」が・・・(笑)
by starfish (2007-12-22 22:39) 

ベアトラック

ご無沙汰で・・・・
妻も、「ひょうきんぞく」欠かせませんでした。
夫に先を越されましたが、「ピヨコ隊」大好きでした。
そして、「パレード」聴きながら、週末だなぁ・・・って。

オスカー・ピーターソン、亡くなりましたね。
合掌。
by ベアトラック (2007-12-25 10:52) 

ベアトラック

再度、夫です(笑)
今年一年間ありがとうございました。
よいお年をお迎え下さい。新年もどうぞよろしくお願い致します。
by ベアトラック (2007-12-27 14:49) 

蟹道楽

starfish さん
久しぶりに思い出しました!
「文春ラリアット」!!!
ああ、あれは笑いましたね~
私にとっても、エンディングテーマは「ダウンタウン」ですね!
by 蟹道楽 (2007-12-30 10:47) 

蟹道楽

ベア奥様
まさしく、ひょうきん族は週末の楽しみでした。
しかし、番組の末期は正直パワーダウンは否めませんでした。
最終回のディナーは感慨深いものがありました。

また一人JAZZ界の財産を失ってしまいました。
by 蟹道楽 (2007-12-30 10:57) 

蟹道楽

nicoさん
ありがとうございました。
by 蟹道楽 (2007-12-30 10:58) 

蟹道楽

ベアトラックさん
お丁寧なご挨拶、ありがとうございます!
来年もよろしくお願いいたします。
よいお正月をお迎え下さい!
by 蟹道楽 (2007-12-30 10:59) 

かおり

蟹道楽さん♪
今年も1年、お世話になりました!
まだバタバタとしているんですが
ご挨拶にうかがいました★
新しい年が蟹道楽さんにとってよい年になるとイイですね
私もほど良く頑張っていこうと思っています
サイドバーのメッセージに応えられるよう
そろそろリハビリを始めようかな(笑)
本当にありがとうございました^^
これからもよろしくお願いしますー!!
by かおり (2007-12-31 23:50) 

蟹道楽

青い花さん
A HAPPY NEW YEAR!

昨年もお世話になりました!
今年もぜひぜひ、よろしくお願い致しますよ!

そろそろサイドバーを下ろしましょうかね?
まあ、リハビリは大切ですからね。

しかし、頑丈な青い花姫はリハビリは必要なんやろか?・・・
by 蟹道楽 (2008-01-01 03:18) 

(。・_・。)2k

土曜の夜といえばオールナイターズがおかずでした( ̄∀ ̄*)
by (。・_・。)2k (2008-01-24 17:19) 

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