SSブログ

にほんのろっく [ROCK]

ほー、このようなCDが発売されていたとは知らなかった!
高校時代の愛聴盤の「RHAPSODY」の完全実況録音盤!!
おまけにDVDまで付いているではないか!!!

 

RHAPSODY NAKED (DVD付)

RHAPSODY NAKED (DVD付)

  • アーティスト: RC SUCCESSION, 忌野清志郎
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・シグマ
  • 発売日: 2005/10/26
  • メディア: CD

 

 

洋楽ファンの僕が初めて買った日本ミュージシャンのレコードは山下達郎。
そして、次に買った日本ミュージシャンはRCサクセションだった。

高校1年まで僕は日本のPOPSにあまり興味を持てなかった。
そもそも、POPS(特にROCK)は英語圏の音楽。
曲に歌詞を無理やりのせてしまう為、意味不明な英語の歌詞が入ってしまう。
特に昔の歌謡曲にその傾向が多かった。
当時、僕は日本語はROCKやPOPSに向かないと思っていた。

ところがRCサクセションはROCKとして全く違和感を感じなかった。

RCサクセションは日本のROCKミュージックには無い”陰や毒”を感じた。

忌野清志郎はYahhh!、BABY!、OK!とか連発する。
また、曲の出だしには「ワン、トゥー、ワン、トゥー、さん、しー!」と叫ぶ!


それは英語を使った”おちゃらけ”に感じた。
英語モドキをギャクとして使っていたのだろう。
つまり、かっこ悪いことをワザとやって照れ隠しをしているように見えた。

Oh,Ya! という曲がある。
オー!ヤー! → おおやー! → 大家!
この曲は自分の住んでいるアパートの大家が気に食わないという内容の曲である。

また、清志郎が後に結成したTimers(タイマーズ)というバンドがある。
タイマーズのテーマという曲の歌詞も
”Hey Hey We're The Timers ! Timerを持っている! ”・・・なのである。

もうお解かりでしょうが、 ”大麻”-ズ、なのである。


清志郎の歌詞には常に英語を使うことの「居心地の悪さ」を感じてしまう。
僕はこの感覚に非常に共感をおぼえたし、逆に気持ちよく聴くことが出来たのだ。


また、RCサクセションの歌詞も独特だった。

”お月様、お願いあのコを返して!”

”キミのパパもママも解ってくれるさ!”

”若き日の百万馬力”・・・等々


特に「トランジスタラジオ」という曲では・・・

”授業中あくびしてたら、口がでっかくなっちまった”
”居眠りばかりしてたら、もう目が小さくなっちまった”

どこまでがギャグなのかそれとも本気なのか???

普通に考えればROCKの歌詞とは思えないし、ただのコミックバンドなのだ。
しかし、RCサクセションは全く違和感無く日本製のROCKを完成させた。

 

ライブアルバムの「RHAPSODY」を聴いてライブを観たくなった。

そして高校2年生の時、初めてRCのコンサートに行った。
この頃のRCは一般的に有名なバンドではなくアンダーグランドな存在だった。

忌野清志郎の奇抜なファッションもあってかパンク系のファンが多かった。
コンサート会場には、首からクサリを垂らしている兄ちゃんやSMファッション
の様なお姉ちゃんがたくさんいた。
スタジャンを着ていた僕は逆に目立って、居心地が悪かったのを憶えている。

奇抜なファッションの中、特に目を引いた2人組がいた。
見事なまで看護婦さんのコスチュームだった。
しかし普段見慣れたの看護婦さんと大きく違った点があった。


2人とも茶髪のカーリーヘアーで真っ黒のサングラスをかけていた。

RCのコンサートは予想以上の盛り上がりだった。
オープニングから会場総立ち!
しかし、僕はコンサートとは別に2人の看護婦さんが気になっていた。
2人は盛り上がりとは関係なく、不気味なほどに静かにステージを観ていた。

一方会場は「キョーシロー!チャボー!」といった掛け声と、観客のジャンプによる振動。


「これが噂に聞くRCのコンサートなんだ!」


僕は圧倒されてしまった。
ところが突然演奏が中止されメンバーが舞台裏に引っ張って行かれた。

突然、RCのメンバーがいなくなったステージ!
会場に”落着いた語り”による放送が鳴り響いた・・・

「これ以上コンサートを続けるのは危険ですので中止致します!」

この頃、レインボーのコンサートで興奮した観客がステージに雪崩れ込んで
観客が亡くなった事件があったばかりだった。

もちろん観客は黙ってはいないし、RCファンにしてみたらレインボーなんか関係ない!
とくにこの会場はパンク系の兄ちゃん、姉ちゃん達ばかりなのだ!
特に過激そうな連中がステージに詰め寄って騒ぎ始めたのだ!

その騒ぎの先頭には・・・

2人のカーリーヘヤーの看護婦さんがステージに生卵を投げていた・・・

 

 

 

RCサクセションで一番のロックンロール ”ロックンロールショー”

 

授業中あくびしてたら、口がでっかくなっちまった・・・  ”トランジスタ・ラジオ”

 

そしてタイマーズ!
生放送で思いっきりやってしまった2曲目のFM東京事件!

 

さて、「RHAPSODY」の完全実況録音盤!! である。

オリジナル「RHAPSODY」に収録されていなかった曲を聴いてみたい!
また、この頃のRCのライブも観てみたい!

でも、もう二十数年前のことである。
初めて観たRCサクセションのコンサートのイメージ・・・
過激なカーリーヘアーの看護婦さんの思い出・・・・・


何だか、このCDを買わないほうがいいような気がして、購入をためらっている。

 


nice!(13)  コメント(27)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 13

コメント 27

鯉三

わあー、RCですか!嬉しいなあ。
あれっ?「ワン、トゥー、ワン、トゥー、フォー!」じゃなかったのか。
おおやー!も有名ですね。なんだか高校時代の友達とやり取りをしているような気分になってきました(すみません)。

貴重なライブを目撃になったのですね。しかし、その看護婦さんたちのその後の動向が気になって仕様がないです。生卵って、当時ではかなりセンセーショナルですよね。

ストーンズが来日を果たせない頃は、仕様がないからRCのライブに行って満足しようという人たちがいました。RCにはずいぶん失礼な話ですが。
ロックが内包する危険な要素をすべて持っていたバンドでしたね。ミック・ジャガーやストーンズが初来日した時、清志郎が「彼らはロックのノリを忘れてしまった」的発言をしていました。そんなことが言えるのは清志郎だけだと思ったものです。
by 鯉三 (2007-05-13 02:58) 

のらりくらり

「若き日の百万馬力」
本当にそうだなと思います。
無知でいながら、無鉄砲…そんな時代がありました。
今は、ちんまりとしている自分。あの頃とは、しょっているもの違い、
元には戻れないのでしょうが、
あの頃の「心」は、ずっと失いたくないですね。
あの頃の馬力が今につながっていると思います。
野生か家畜かそんな違いがあるのかもしれませんね^^
by のらりくらり (2007-05-13 05:49) 

たいへー

会場のファンも、いい人ばかりではないですからね。
まあ、ウサ晴らしもあるでしょうが、生はねぇ・・・
ロックに日本語の歌詞を乗せるのは、永遠のテーマですよね。
早くは「シュガーベイブ」=「山下達郎」、「サザンの桑田」
「佐野元春」・・・ みんな苦悩してますよね。
今のところ、英語を混ぜる事で落ち着いているようですが。
でも、冗談見たいな歌詞が、意外とビートに合ったりしますよね。
まだまだ、可能性はあると思いますよ。
これから期待しましょうよ。(笑
by たいへー (2007-05-13 07:16) 

ベアトラック

このCD,欲しいです!懐かしいなぁ~、LPは聴きまくりましたよ。
ライブ、観たかったですねぇ。
僕は、小川銀次の弾く、「スローバラード」が大好きでした。
東京経済大学に受験に行った時、はいった喫茶店の天井に特大のポスターが貼られていたことを、ふと思い出しました。
by ベアトラック (2007-05-13 08:15) 

かおり

RCは”オトコノコ”たちが大好きでしたね~♪
私は聴かなかったけど、当時の音楽の動向の中に
必ずRCは入っていましたね
チャボって仲井戸麗市ですよね?
彼は途中参加だったような・・・・
私はわりと最近の”役者・忌野清志郎”が好きです
彼にはいい感じの”照れ”があってそれがナチュラルに
見えるのですね^^
でもこの記事「買いました」ではなかったんですね(笑)
看護婦のお姉さんたちのことも大切なメモリー・・・でしょ♪
レインボー事件、北海道でしたっけ?
by かおり (2007-05-13 09:41) 

ab-ovo

人間の陰と陽を完全に解き放つ彼。僕は好き!ですね。どちらかを否定したりどちらも肯定出来ない人間が多い中で非常に正直な人間です。
by ab-ovo (2007-05-13 10:04) 

ルースターズ

結構前っすね。
もうこれが出た時は、ソネブロ祭りでしたよ(苦笑

ボクはレコードがあるんで、買わなかったっすけど・・・。
by ルースターズ (2007-05-13 10:13) 

deacon_blue

☆ DVDは期待しないほうが良いけど,CDは聴いてみて損はないと思います。
by deacon_blue (2007-05-13 13:36) 

ベアトラック

ご無沙汰の妻の方です。
前の歌舞伎の記事も拝見し、爆笑だったのですが、なんだか忙しくコメントできず・・・。
ワタシも↑青い花さん同様、”役者、清志郎”さんかなり好きです。
はにかんだ感じが、なんとも言えません。
ミュージシャンの演技って、すごく魅力的な時がありますよね。
「デイドリーム・ビリーバー」のカヴァー、好きだなー。

ところで蟹さん、ワタシもしかして大学の後輩かもしれません。
by ベアトラック (2007-05-13 15:06) 

蟹道楽

鯉三さん
高校時代の友人とやり取りしているご気分になられたとは、最高の褒め言葉です。ありがとうございます。この後の話ですが、20分位の中断後、メンバーが戻ってきてコンサートを再開しました。清志郎が大笑いしながらステージに戻ってきたのが印象に残ってます。
看護婦さんたちはその後は・・・残念ながら記憶に無いのです。
コンサートが再開してめちゃ盛り上がりましたから!
しかし、何であの頃RCは日本製のストーンズって言われていたのか?
音楽的に全く違った方向性のバンドなんですが・・・
by 蟹道楽 (2007-05-13 23:55) 

蟹道楽

のらりくらり さん
若い頃、かなりのご活躍をされていたようですね(笑)
でも、あの頃でないと出来ないことが出来たことが素晴しいと思います。
出来なかった人の方が多いでしょうからね。
僕の場合、学生時代~25位までのアホなことをやってしまって、記憶から消したい事がいくつかあります。
by 蟹道楽 (2007-05-13 23:59) 

蟹道楽

たいへーさん
コンサートによっては明らかに憂さ晴らしの為に来ている人がいますね。
たいへーさんのおっしゃる通りロックに日本語の歌詞を乗せることの難しさ、桑田佳祐 、佐野元春なんか日本語の発声法や発音まで変えてしまいました。
おかげて、最近の日本のPOPSは見事なくらいナチュラルになっていますね。
桑田佳祐 、佐野元春、山下達郎の貢献は大きいですね!
by 蟹道楽 (2007-05-14 00:06) 

蟹道楽

ベアトラックさん
スローバラード!
本当にイイ曲ですよね~。僕も大好きです。
小川銀次は気が付いたらRCからいなくなっていました。
東京経済大って国分寺でしたっけ?
中央線ってROCKが似合う街(特に高円寺)が多かったですね!
by 蟹道楽 (2007-05-14 00:09) 

蟹道楽

青い花さん
そうなんですよ!
女の子からはRCって結構敬遠されていたのです。
解るような気がしますがね・・・
チャボが途中加入という事を知っているとは!
さすが青い花さん、ROCK生き字引ですね~
以前青い花さんの記事で”めんたいROCK”の記事があり興味深く読ませて頂いたのを憶えています。
RCってイメージ的にやはり東京のバンドですね。
レインボー事件!
さすが青い花さん、ROCK生き字引ですね~
まさしく札幌でした!
by 蟹道楽 (2007-05-14 00:13) 

蟹道楽

ab-ovo さん
RCの頃から清志郎は”素直な人だな~”って感じてました。
しかし以前は表現が下手だったのか・・・変わり者としか見られてませんでした。
最近、年とって清志郎もマスコミへの接し方が上手くなってきたようです!
by 蟹道楽 (2007-05-14 00:16) 

蟹道楽

ルースターズ さん
発売日を見たら結構前ですね。
先日、タワーレコードで偶然見つけました。
RCのコーナーは最近ほとんど見たことがなかったので・・・
僕も持っているのはレコードのみです!
ソネブロ祭りだったとは!
どのような年代層なのか???興味がありますね!
by 蟹道楽 (2007-05-14 00:23) 

蟹道楽

deacon_blue さん
やはり、RHAPSODYはレコードで聴いていたイメージが強すぎて完全版は以前のイメージとかなり違うのでは???
出来たら、RHAPSODYⅡとかいう名前で未収録曲を売り出して頂きたかったような気がします。
ただ、それだと完全実況録音盤にならないからダメなんでしょうかね・・・
by 蟹道楽 (2007-05-14 00:28) 

蟹道楽

ベアトラ奥様
清志郎のカバーって普通のカバーと違うのですよね。
カバーズってアルバムをお聴きになったことがありますか?
もし、未聴ならば機会があったら聴いてみて下さい!
違った意味でのメッセージソングなのです。
清志郎が役者をやった時にはビックリしました!
見ていて不安でしたが・・・笑

えっ!そうなんですか???
ベアトラ奥様も白金台の大学なのですか!
僕の後輩さんなのですか???
僕は4年間白金台でしたが、奥様は横浜にも通われたのでしょうか?
ちなみに僕は卒業率の悪い”J”でした!
一応、4年で卒業できましたが!
by 蟹道楽 (2007-05-14 00:52) 

RCって今聞いても新鮮ですね!
↑の動画全部見ちゃいました☆

忌野清志郎って昔はビジュアル系みたいな感じ
だったんですね(笑)!格好いいです☆

最近ではチャリを盗まれてマスコミを賑わしていましたが
今は活動みたいなものはなさっているのでしょうか?
気になります(^^♪
by (2007-05-14 20:09) 

koto

あ~~~~すっかり出遅れてしまった!!
私は清志郎の大ファンでして~
オープニングから総立ちコンサートにも行ったこともあるのです。
彼がものすご~く遅れてきたのと、酔っぱらいが側の席であばれていて腹立たしかったのですが、いつも何らかのハプニングがあるんですね。

清志郎は中毒になるよ。
by koto (2007-05-14 20:15) 

蟹道楽

湘南134 さん
僕らよりもかなり若い世代の湘南さんもRCを新鮮に感じてもらえて頂いてうれしいですね。
清志郎はとにかく奇抜でしたね。
湘南さんがお好きなケツメイシを筆頭に今の日本のミュージシャンはみんなカッコよくなりましたね!
僕がガキの頃は日本のROCKミュージシャンでカッコいいのはRCくらいでしたから・・・

清志郎は現在、喉頭癌と戦っております!

「何事も人生経験と考え、この新しいブルースを楽しむような気持ちで治療に専念できればと思います。またいつか会いましょう。夢を忘れずに!」とインタビューで言ったそうです。

昨年11月、ステージに立ったらしいです。
http://www.kiyoshiro.co.jp/topics/popup/move03.html

完全復帰を心より願っております。
by 蟹道楽 (2007-05-15 00:14) 

蟹道楽

koyoさん
何と、何と!!!
kotoさん、清志郎ファンだったのですか!!!
いやいや、嬉しいですね~
それもコンサートに行ってらっしゃたとは・・・
もしかしてSMファッション?
それとも・・・カーリーヘアーの看護婦さんだったとか・・・
by 蟹道楽 (2007-05-15 00:19) 

koto

名前を打ち間違うほど驚かんでも・・・
普通にオシャレしていって浮いてました。
by koto (2007-05-15 08:23) 

蟹道楽

kotoさん
失礼!
ちょっと指が絡まったのかも???
by 蟹道楽 (2007-05-16 00:45) 

ぐれなでぃん

ご無沙汰してましたーm(__)m
清志郎さん、ついこの間(?)ドラマでもいい味出してましたよ~!
数曲しか知らないのですが、そのすべてが私の中でヒットでした^^!
歌詞も意味深なのが多いですよね!カッコイイ不良中年のイメージ^^♪
by ぐれなでぃん (2007-05-16 16:58) 

蟹道楽

ぐれなでぃん さん
お久しぶりでございます。
清志郎がドラマに出た時はびっくりしました。
あの清志郎が・・・まともにリハーサルをやっていたのか?
昔のイメージが強いですからね。
まあ、結構真面目な人なんでしょうから。
by 蟹道楽 (2007-05-19 16:06) 

蟹道楽

ぞうの国のあるじ さん
はじめまして!
ありがとうございました!
by 蟹道楽 (2007-05-19 16:07) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

Keith Jarrett Trio J..悲惨な戦い ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。