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新緑の音 [ROCK]

新緑の頃、この時期はネオアコースティック(以下ネオアコ)を聴きたくなる。

ご存知の方も多いだろうが、ネオアコとは1980年代に流行ったロックである。
パンクほどではないが、メッセージ性を持ちながらも音はさわやかで瑞々しい。

英語が解らない僕にとって、所詮メッセージはどうでもよくて、瑞々しくて新鮮
な音の感触が好きだった。

僕が大学に入学した1980年初頭がネオアコの全盛期。

大学浪人という不自由な期間(ほとんど勉強はしなかった・・)を経ての進学。
その上、上京ということも手伝って、この頃はたいへん開放的な気分だった。

初めて過ごす東京の春はまぶしく、新しい生活に心ときめいたものだった。

その頃よく聴いたのがアズテックカメラやスミスといったネオアコのグループ。
そもそも、ネオアコ系の音は爽快なギター・サウンドとさわやかなメロディー。

『ああ、青春やな~』 と感じてしまうのである。

そんな思い出もあり、春から初夏にかけて僕はネオアコを聴きたくなるのである。


FM東京系列の番組で"松任谷由実Sweet Discovery"という番組がある。
先週の日曜日にネオアコの特集をやっていた。
今までじっくり聴いたことが無かったが、偶然車の中で聞いたのだ。

その番組でユーミンがネオアコについてのコメントをしていた。

「新緑のこの頃、ネオアコ系の音が気持いい。」
「ネオアコのボーカルは荒削りな所が魅力で、この若々しさが新緑の頃によく合う」
といったようなコメントをした。

僕の頭の中では初めて過ごした東京の春のイメージが強いので『ネオアコ=春~初夏』
という構図が出来上がっていたのだろう。

なるほど、確かにユーミンの意見も納得できるのだ。

ネオアコのハツラツとした音は新緑のイメージなのである。

そう、ネオアコ系のミュージシャンの魅力は『若々しさ、初々しさ』なのだ。


春から初夏にかけてのこの頃、ネオアコが一番旬の時期である。

ドライブやウォークマンで、日の光を浴びながらネオアコを聴けば元気が出るのだ。 

 


ちなみに、ネオアコースティックは和製英語。
日本の評論家が勝手につけた呼び方で欧米では通用しない。
しかし、『音の感触』で聴いてきた僕にとっては的をついた名前だと感じる。

 

 

Aztec Camera

今までも何度か紹介しているAztec Camera。
この時期、天気のよい日には必ずこの2枚のアルバムを聴きたくなる。
Aztec Cameraを紹介する時、”青春”というクサイ言葉を平気で使える。

ハイ・ランド、ハード・レイン

ハイ・ランド、ハード・レイン

  • アーティスト: アズテック・カメラ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2007/04/25
  • メディア: CD

ナイフ

ナイフ

  • アーティスト: アズテック・カメラ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2007/04/25
  • メディア: CD

 

天才、ロディ・フレイムは美少年だった!

All I need is everything  /  AZTEC CAMERA

Oblivious / AZTEC CAMERA

 

 

The Smiths

明るいアズテックカメラとは対照的にグレートーンのイメージがあるThe Smiths。
いかにも英国のバンドらしい音なのだ。
このグループもやはり”青春”を感じてしまう。

The Smiths

The Smiths

  • アーティスト: The Smiths
  • 出版社/メーカー: Wea Japan
  • 発売日: 1993/11/10
  • メディア: CD
Meat Is Murder

Meat Is Murder

  • アーティスト: The Smiths
  • 出版社/メーカー: Wea Japan
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

 

 

This Charming Man / THE SMITHS

Heaven Knows Im Miserable / THE SMITHS

 

 

Everything But The Girl

Everything But The Girlは正直あまり聴いてはなかった。
しかし、このEach and Everyoneは大好きな曲である。
ネオアコに分類されるが、SADEやThe Style Councilに近い感覚がある!

 

 

原曲もいいが、LIVEでのアコースティックバージョンのほうが曲の良さが引き立つ。


 

 

 

ちなみに、ボサノバテイスト溢れるこの曲はローラフィジイのカバーも素晴しい!

The Lady Wants to Know

The Lady Wants to Know

  • アーティスト: Laura Fygi
  • 出版社/メーカー: Verve Forecast
  • 発売日: 1994/06/21
  • メディア: CD

 


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コメント 16

たいへー

いやいや・・・このジャンルは聴かなかったな~~。
もう東京で働いてたからな~~。
学生だったら、きっと聴きまくっていたに違いない!

by たいへー (2008-05-18 12:20) 

ベアトラック

あの頃は、私もこのジャンルをほとんど聞いていませんでした。が、最近になって、AZTEC CAMERAあたりは、何だか良いなぁ~・・・と思うようになりました。かなり遅咲きな私・・・笑
by ベアトラック (2008-05-18 18:26) 

koto

癒されましたわ~
美少年に。
by koto (2008-05-18 18:54) 

蟹道楽

たいへーさん
同じ時期に東京にいたのですね。
その頃から縁があったのかもしれません。
青春時代に戻るように、今からでもネオアコはいかがですか!
by 蟹道楽 (2008-05-18 23:55) 

蟹道楽

ベアトラックさん
確か奥様がAZTEC CAMERAを聴いていらっしゃったのでは?
夫婦仲良く青洲時代を思い出してアズカメはいかがでしょうか?
そういえば、最近奥様はお元気でしょうか?
by 蟹道楽 (2008-05-18 23:57) 

蟹道楽

xml_xslさん
いつもありがとうございます。


by 蟹道楽 (2008-05-18 23:58) 

蟹道楽

kotoさん
癒されましたか!
それは良かったです。
年をとってもロディ・フレイムは男前でしたよ!
by 蟹道楽 (2008-05-19 00:01) 

青い花

ネオアコなんて、また知らない単語が・・・・・
と思っていたら
AZTEC CAMERA以前にもこちらで話題が出たときに
「ん~知らんなぁ・・・」と寂しかったんですが
美少年とあらば聴かねば!!!(笑)
なるほど!きれいですねー
アルバムジャケットのセンスはどちらもとっても好みです!(そっち?)
The Smithsの音はけっこう好きかも♪

そして・・・EBGもネオアコに分類されるんですかー??
まったく知りませんでした^^;
なんせジャンル音痴ー
私が聴いていたのは(今も聴いてます)5枚目のアルバムオンリー!
「The Language of Life」だけなのでこれは知りませんでした
ちなみにいつかの記事で私が探していた曲はコレ♪
http://jp.youtube.com/watch?v=a-QtaSo9iyo&feature=related
よろしければアルバムごと聴いてみてね★

いつかお薦めしていただいたローラ・フィジー
聴きたいと思いつつ、まだ実現しておりません・・・・

ユーミンに美少年にエヴリシング・バット・ザ・ガール
デビューアルバムを聴き倒したSADEも♪♪
うれしいキイワードがたくさん!


by 青い花 (2008-05-19 12:28) 

しゃおたお

この年代はまだまだ”お子ちゃま”でしたので・・・。
美少年・・・今は素敵な”オジサマ”でしょうか?
by しゃおたお (2008-05-19 14:29) 

鯉三

わたしはTHE SMITHSにやはりシンパシーを感じてしまいますが、ここで紹介されているビデオ・クリップを見ると、AZTEC CAMERAも捨てがたいというか、ピュアな音でいいですね。当時はロディ・フレイムの美少年ぶりに、ちょっと引いてしまったのかもしれません。

一方、スミスのモリッシーの動きはちょっと気持ち悪いですね。くにゃくにゃさでは、かのB.フェリー氏を上回っているようにも思えます。ちょっと狭小な自己心が勝ちすぎているようです。わたしもギターの音、つまりジョニー・マーのギターがいいなと思います(このあたり、U2というバンドの感想にも通じます)。
by 鯉三 (2008-05-21 01:59) 

蟹道楽

青い花さん
さすが、美少年といえばチェックされてますね!
そうあの頃、ロック好きの女の子達からロディフレイムは大人気でした。
僕の学校の女の子達もかなりお気に入りでしたからね。
ただし、ロディフレイムは単なる美少年ではなく天才ミュージシャンでした。
スミスに反応されるとは、またまたさすがに青い花さん!
スミスはどちらかと言えば通好みのミュージシャンでした。
ご紹介頂いたyoutubeのこの曲なんかはっきり言ってネオアコではありませんね。
ただ、EBTGは昔から良質のPOPSを作るバンドでした。

ちなみにローラフィジーのEach And Every One はここで聴けます。
http://jp.youtube.com/watch?v=MkMN0gTKhq8
by 蟹道楽 (2008-05-24 01:31) 

蟹道楽

しゃおたおさん
美少年だったロディフレイムも今やナイスミドル!となってます。
メガネをかけたスリムな紳士が好みでしたっけ?
メガネはかけてませんがスリムで渋い”おじ様”になってますよ!
by 蟹道楽 (2008-05-24 01:34) 

蟹道楽

ab-ovoさん
ありがとうございます。
by 蟹道楽 (2008-05-24 01:35) 

蟹道楽

鯉三さん
やはり鯉三さんはスミスが好みでしたか!
音楽性は別にしてブライアンフェリーとモリッシーは”伝統的な英国のスタイル”という共通点があるように思います。
アメリカでは絶対に生まれてこない音だと思います。
モリッシーの歌詞を読むと実に女々しく弱々しいと感じますし・・・
まあ、それが魅力なのです。
おっしゃる通りジョニーマーのギターがあったからこそこのスミスサウンドができたのだと思います。
by 蟹道楽 (2008-05-24 01:41) 

bluebird

はじめまして、じゃないけど
はじめまして!
AZTEC CAMERA、The Style Council、、SIMPLY REDを愛聴していた大学時代。ロディフレイムとポールウェラーは私のアイドルでした。
THE SMITHSはモリッシーのマッチョなルックスがどうしてもだめで・・・でも曲は好きでしたよ。あの漂う暗さがたまりません、愚痴っぽいし湿っぽいし、当時英国どっぷりだったのでもうど真ん中でした。Roxyおよびブライアンフェリーもね。

奥様は元気ですよー♪

by bluebird (2008-05-29 14:14) 

蟹道楽

bluebird さん
ようこそ、いらしゃいました!
ロディフレイムとポールウェラーがアイドルという女の子は我が校にも結構いました。(美人揃いでしたよ!)
Style Councilは、これまた僕の青春賛歌ですね!
84年の日本公演はサンプラザ中野に観にいきました。
LONG HOT SUMMREのシンセ音が妙に生々しかった事が印象に残ってます。Introducing 、Cafe Bleu 、Our Favourite Shop 死ぬほど聴きました。ああ、あの青春時代を思い出します!

奥様のブログが楽しみです!


by 蟹道楽 (2008-05-31 01:22) 

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