無念!見逃してしまった閉会式 [ROCK]
北京オリンピックが終わってずいぶんと時間が経ったように感じる。
特にオリンピックに思い入れは無いのだが、無念に感じることがある。
それは閉会式を見逃した事なのだ。
全く知らなかった。
Jimmy Page が閉会式に出ていたなんて!!!
以前、びっけさんの記事で初めて知った時は我が目を疑ってしまったのだ。
4年後はロンドンオリンピックという事を考えれば Jimmy Page(英国人)が出演する
のは解らないでもない。
しかし、Led Zeppelin が全盛期の頃ならまだしも何で今さらJimmy Pageなのか?
中国のオリンピック関係者に Led Zeppelin ファンがいたのだろうか?
それにもまして驚いたのは中国が建国以来、最も重要な行事であるオリンピック
の閉会式というセレモニーにハードロックを演奏させたということである。
そもそも、中国ではロックをプロテストソングとして禁止されていた時期もある。
今や経済では資本主義といえる中国も政治的には共産主義国である。
最近でこそ中国人は人民服は着てないが僕が学生時代は人民服を着ていた国なのだ。
開かれつつある国といっても、やはり一党独裁の国としてのイメージが強いのである。
中国のロックといえば80年代初頭に『龍(ドラゴンズ)』というバンドがあった。
『中国人民パンクバンド ついに登場!!』
”再生用機器のテクノロジーの上にアグラをかき
個性をなくしてしまった日本のバンドへの挑戦!”
といったLPの広告がロック雑誌に掲載されていた。
※ちなみにシングルカットもあったのだ。
『龍』 / 熱烈火焔 (凄いとしか言えない演奏が笑える)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
このバンドのアルバムとして確認できるのは『龍革命』というLP一枚だけ。
(もちろん廃盤で、よほどの事が無い限りCDで再発されることもないだろう)
その中にはピストルズの「Anarchy in the UK」とストーンズの「Get off My Cloud」
の2曲をカバーしている。
なかでも「Anarchy in the UK」は”名演”(迷演)だった。
ボーカルは全く英語の歌詞を知らなかったのだろう。
曲にあわせて、「あぁ~ええぇ~あぁぁぁぁぁ~」と叫んでいるだけなのだ。
初めて聴いたのは渋谷陽一のNHKFMサウンドストリートだったと思う。
「これこそパンクだ!」 と爆笑したものだった。
レコード会社はニューウエーブバンドとして売ろうとしたのだろうが、やはりこのLP
に¥2800を払う人はいなかったのだろう、すぐに忘れられてしまった。
もちろん僕もこのLPを¥2800払った訳ではない。
大学時代、渋谷のディスクユニオンで中古盤をシャレで購入(¥500程度)した。
このバンド、実は存在しないという説がある。
確かにレコード会社が企画して香港周辺で録音した『いかものバンド』とも思える。
そもそもあの時代の中国でROCKの録音をすることは考え難い。
また、バンド名が『龍』というのもいかにも胡散臭い。
また一方ではメンバーは矯正施設に何度も入れられたとか、ロックを演奏してレコードを
出した事で死刑になったという話もある。
もし「80年代のあの中国」でこのバンドが本当に存在していたなら、これはある意味
パンクそのものだろう。
本当ならこのバンドに比べれば Sex Pistols なんか、”甘ちゃんの青二才”である。
無念にも見逃したJimmy Page が出演した北京オリンピックの閉会式。
オリンピックで『開かれた国』ということを世界にアピールしたかった中国政府。
どうせなら Sex Pistols のJohnny Rotten を出演させて『Anarchy in the UK』を
歌わせたらもっと面白かったのに・・・と不謹慎なことを考えてしまうのである。
いまだに爆笑させられる名演(迷演)!!!
『龍』 / 「Anarchy in the UK」
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
北京オリンピック閉会式でのジミー・ペイジの演奏、チョットだけですが見ましたよ。その後、ニュース情報番組等でも、あまり露出してなかったようですが。
中国は、これからかなり大変でしょうねぇ、色々な意味で。
by ベアトラック (2008-09-16 06:27)
私も見てませんねー
生まれてこの方開会式もまともに見たことがなく
今回初めて最初っから見たのですが
なんだか毒気に当てられた気がして
閉会式まで見る気がしませんでした・・・^^;
こんなバンドが存在したんですねー!
ある意味"面白い"かも~(笑)
by かおり (2008-09-16 11:18)
これ凄まじいですねぇ。
アルバム全部聴いたら、悶え死にそう。(爆
そうなんですってねぇ、まさかジミー ペイジがねぇ・・・
私はトリノオリンピックに出た
ピーター ガブリエルを見たので、満足ですが。(笑
by たいへー (2008-09-16 18:42)
閉会式でのジミー・ペイジの演奏、見ましたよ!
下唇突き出したアヒル口して、気合入っていましたよ。
「龍」・・笑うしかないですねー。
1枚フルで聴いたら、価値観がおかしくなりそう(笑)
by bluebird (2008-09-16 21:32)
開会式はしっかり見たんですけど、閉会式の時は見てないです。
(日本にいなかった)
2,800円の価値はどうだったんでしょう~ね~
お昼時に聞きましたが・・・絶句でした。
by しゃおたお (2008-09-17 00:07)
前記事の音楽があまりに良かっただけに、絶句・・
by koto (2008-09-17 11:30)
こんにちは。
記事を紹介していただき、ありがとうございます。
龍・・・こんなバンドがあったのですね。(@o@)
まさに命懸けのアナーキストですね。
by びっけ (2008-09-17 23:29)
こんなバンドがあったのですか・・・
しかも売り出されてた?
ありえない・・・(^O^)
シャレでしょ?
2800円ね~ スネイクマンショウなら・・・
いや、買わなかったな
でも、このバンド相当笑えるよ(^_^)b
閉会式 何でJimmy Pageだったんだろうね~ 不思議
by Qoo (2008-09-18 09:56)
ベアトラック さん
そうなんですよ!
ニュースでもそうですし、ジミーペイジの映像がなかなか見つかりません。
youtubeも探しているのですがヒットしません。
さて、これからの中国はよい意味でも悪い意味でも注目ですね。
by 蟹道楽 (2008-09-18 20:54)
xml_xsl さん
ありがとうございます。
by 蟹道楽 (2008-09-18 20:55)
かおり さん
僕もオリンピックは昔からあまり熱中しないタイプです。
でも、冬のオリンピックは好きですかね。
>>なんだか毒気に当てられた気がして
インチキ画像のことでしょうか?
結構おもろいバンドでしょう!
今はこのレコードはカルト盤らしいですよ。
by 蟹道楽 (2008-09-18 20:59)
たいへーさん
アルバム全部聴いたら、確実に悶え死にます!
正直、LPを通して聴いたことはありません。
オリンピックに熱中しない僕はトリノオリンピックにピーターガブリエルが出たことも初めて知りました。
by 蟹道楽 (2008-09-18 21:01)
bluebird さん
夫婦でジミーペイジを見られたのですか!
いやいや、このジミーペイジを見逃した事は残念至極です。
昔からジミーペイジはアヒルの様な口でギターを弾いてました。
ああ、見たかった・・・
このアルバム、絶対にLPを通しでは聴けません。
by 蟹道楽 (2008-09-18 21:04)
ロンドンは北京へのあてつけ(?)で地味~にやるそうですね!
だからJimmy?ジミーつながりで(笑)って笑えませんね(^_^;)
ジミー?ジマー♪ここでも言うかーい(汗)
最後のお方がデーブ・スペクターに見えてしまう・・・失礼しました。。
by ぐれなでぃん (2008-09-18 21:44)
しゃおたお さん
そうですね、ハードボイルドやっていましたからね!
¥2800の価値は???
僕は中古盤で¥500で買いましたが、今やこのLPはカルト盤。
中古屋で状態の良いものは¥10,000位で売られている事もあるようです(笑)
by 蟹道楽 (2008-09-19 00:35)
kotoさん
絶句!!!
解ります。
このLPは爆笑するか絶句かしかありません。
by 蟹道楽 (2008-09-19 00:36)
びっけ さん
あの記事のおかげでまたZEPを聴きまくる日々が過ごせました。
ありがとうございます。
おかげ様で勢いにのってSHN-CDのBOXセット(限定盤)まで購入してしまいました(涙)
by 蟹道楽 (2008-09-19 00:39)
Qoo さん
シャレだったのかもしれません。
実際にこのバンドが中国本土で活動していたか否かは怪しいものです。
しかし、本当に存在していたと信じたいものです(笑)
まあ、二十数年以上笑わしてもらってますのでそれだけで存在価値があったように思います。
by 蟹道楽 (2008-09-19 00:41)
ぐれなでぃん さん
そうでしたか!
地味だからジミーペイジだったとは・・・・・
名前だけでなくジミーペイジは一般的に地味なんですね・・・
僕にとってはヒーローの一人ですが。
ポールマッカートニーだったら派手だったのでしょうか!
by 蟹道楽 (2008-09-19 00:44)
こんばんは。
わたしもびっけさんの記事で知って、これは確かめなければとYouTubeで探してみました。あれ、生の演奏ではないと思います。口パクならぬ、指パクだと思います。なんだかあの広い北京のスタジアムでは、演出しようがないパフォーマンスでした。本来それが普通なんですがね。
しかし、龍というバンドが実際に存在したなんて信じられません。きっとユニットでしょうね。バンドとしてではなく、ある種の商業ベースにのって突然現れたような気がします。80年代イギリスのフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドに通じるものを感じます。もちろん、龍のほうが胡散臭いのですが。
by 鯉三 (2008-09-23 01:17)
鯉三さん
youtubeで検索しましたがにジミーペイジの勇姿?が発見されませんでした。
指パクとは的を得た表現ですね。
多分、この手のイベントではその通りでしょうね。
但し、元ZEPPELINとしてはその手の手法は止めてほしいと思うのは酔うか僕だけでしょうか?
このドラゴンズは鯉三さんのおっしゃるとおりでしょう。
しかし、気持ち的にはあの時代の中国に現存して欲しいと思うので、全くウソだとは思いたくないものです。
by 蟹道楽 (2008-09-28 23:52)
80年代初頭に、この様なバンドが中国に
存在していたとしたら、それは価値ある事だと思います。
何はともあれ貴重な音源を聞かせて頂き感謝します。
しかしユルイですね(爆)
いつもはオリンピック全く興味ないのですが、
今年はソネットの中国フェスティバルのお蔭で?
開会式、閉会式共しっかり見てました!
ジミーペイジ、楽しみにしてたのですが、
チョッピリもの哀しい?感じでした!
「人は年を取るものだ!」という事を実感させられたからです。
イギリス側のデモンストレーションは、あんまり
イケテませんでした!特にベッカム登場には
何考えてるの?って思いました(私だけ~)
by 薔薇少女 (2008-09-30 15:21)
薔薇少女 さん
確かにあの頃本当に中国にこのバンドが存在したとしたら画期的な事だと思います。
あの頃の中国ならROCKをやるだけ施設送りにされるのが当たり前の世界だったようですから・・・
この”アナーキー~”を初めて聴いた高校生の頃は、単に爆笑しているだけでしたが、今にして思うとこの頃の中国人の不幸な時代を不憫に思えてなりません。
でもやはりこの演奏は笑えます。
ジイ様になったジミーペイジ。
しかしZEPファンだった僕にすれば活動しているだけでも嬉しく感じます。
by 蟹道楽 (2008-10-03 00:59)