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ミックジャガーと目があった日 [ROCK]

先日WOWOWでローリングストーンズの日本公演が放送された。
この度のストーンズの日本公演は東日本だったので行くことが出来なかった。
WOWOWの放送を観ながらふと、2003年の大阪ドームの公演を思い出した。
何分、3年以上も前で細かい部分で間違えがあったらご了承願います。

2003年3月20日、大阪ドーム。
5年ぶりのローリングストーンズのコンサート。

この度の同行者は高校からのクサレ縁の坊主H(真言宗)

坊主Hは某卍大学の音研でアホなバンドを組みベース担当だった。(自主制作盤あり)
調子がよければ16ビートで木魚をたたき、お経をあげることもある。

この、坊主Hは熱狂的なストーンズマニア!ストーンズを観る機会を逸していた為、今回が初ストーンズ。
坊主Hは大阪ドーム前千代崎駅に到着した時点で既に鼻息が荒い。

ドーム内に入り、席を探す。ここだ! 1塁側の1階!一番前!ラッキーや!
しかし視界の左側にライティング設備がありちょっと気になる。
でも、5年前の上段のスタンド席よりかなり良い!

満足度80%で席に座っていたら、「すいません」と後ろから係員のオネエチャンに声をかけられた。

(オネエチャン):「こちらのお席は変更になりました。お手数ですがチケットの提示をお願い致します。」

えぇ~!結構満足してるのに・・・と思いながらもチケットを渡したら、オネエチャンはポケットから代わりチケットを出した。

オネエチャンは「お席にご案内します。」といって歩きはじめた。

なな、何と!アリーナに入っていくではないか!!!

坊主Hは、「ここが世間一般で言うアリーナかぁ~!」と興奮状態。

我々の席は球場でいえばちょうどセカンドベース付近か?

坊主Hは、次々と知人に携帯をかけまくり、「アリーナ、アリーナ」と、叫び続けていた!

いやいや約10分興奮状態!

坊主Hもちょっと落ち着いてきたので、しばし幸福の絶頂での会話を楽しむ。

(僕):「いやいや、H君。前回のストーンズのコンサートはね、アリーナのド真中に第2ステージがあって30分位、まるでライブハウスのように演奏したのだよ!」

5年前もコンサートを観た僕はストーンズ初体験の、坊主Hに余裕をかます。

(坊主H):「ライブハウス感覚でストーンズ観れたら、ワシ、死んでええわ!思い残す事なしや!」

と二人話をしながら、なにげに後ろを振り向いて会話が途切れた!

背筋がゾッとした。真後にステージがあった!
何か壁があるとは思っていたのだが、上の方でドラムセットとアンプが見えていた。

・・・・・・・・・・・・!!!

二人とも約10秒位(と思う)沈黙した。

それから二人で大声で爆笑した。なぜか坊主Hは握手を求めてきた。

坊主Hは、また次々に知人に携帯をかけ、言葉にならない支離滅裂な話をしていた。(この時は本当に頭がおかしくなったと感じた)

開演は約20分おくれ周りの観客もいらいらし始めた頃、照明が消た。
「ブラウンシュガー」のイントロとともストーンズが現われた。
「カッコイー!」ただそれだけ。とにかくカッコイイ!としか形容できない。
坊主Hは放心状態で口を開けっ放しだったが、その後”巨人の星”の”星飛馬”のように滝のごとく涙を流していた。

それから約1時間経過して、その時が来たのだ。

アリーナ真中の花道を第2ステージ向けてストーンズは歩いてきた。
我々は花道に向かって(ストーンズに向かって)ダッシュした。

杉良太郎に向かって突き進む、おばはん達の気持ちがわかった。

2m先のストーンズに向かって手を振り叫んでいる自分がいた。

そして間髪入れず第2ステージに向かって必死にダッシュをかけるフットワークの悪い40前の我々がいた。

本当に約3メートル前方にストーンズがいる。
ミックと目が合った。 キースも近寄ってきた。
 
とにかく、夢を見てる感覚で頭はボーとしていた。
あまり自分が何していたのかよく憶えてない。
とにかく両手を振り上げて、近寄ってくるメンバーの名前を叫んでいた。

曲と曲の間でメンバーが楽器を取り替えている時、ふと冷静になり周りを見渡せば、そこは異様な空間だった。
踊っているやつ、こぶしを振り上げわめいているやつ、また警備員ともめている奴もいた。

夢のような時間は終わりメンバーはまた、元のステージに戻っていった。

この時点で我々のストーンズのコンサートは実質上終了だった。

手が届きそうな場所で観てしまった後、遠くで演奏しているストーンズはもうビデオを観ているような感覚だった。

2時間30分のコンサートはあっという間に終演した。

多分もう二度とこの様なコンサートは観る事は無いだろう。

帰りに坊主Hに言った。

(僕 ):「あんた!”ライブハウスのノリでストーンズ観れたら思い残す事無い”言うてたわな! いつ死ぬんや!」

(坊主H):「・・・とりあえず、 もう一回観てからにするわ!」


       夢を現実にしたチケット! 御招待 非買品 という文字が 
       小市民には手に入らない事を示している。


この日のコンサートのライブ盤。
もちろん、ブートレック(海賊盤)
SylphRECORDSという会社?で超高音質。
オーディエンス録音なのだがライブの臨場感がしっかり伝わり下手なオフィシャルのライブ盤より優れている。
昔のブートはひどいものばかりだったのに最近のブートは凄い!


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歳をとらない人 [ROCK]

ミニフリークという雑誌がある。
その名の通り英国の車であるミニの専門誌である。
全篇ミニだけの記事とミニ関係のスポンサーの広告で構成されている。
毎号、同じような内容なのだがミニ所有者の私としては、つい購入してしまう。
こんな人間が全国にたくさん存在しているからこの雑誌も続くのだろう。

最新号をパラパラめくっていて手が止まった。
JEFF BECK の 「THERE AND BACK」のジャケットがのっているではないか!
ミニに乗せたいブリット魂というタイトルのコラムでJEFF BECKの記事が
掲載されている。その中で「THERE AND BACK」が紹介されているのだ。

この著者の宇都宮ピロシという人は趣味の良い人に違いない!と感じて
思わず記事を読んでいった。

しかし読み進めるとガッカリした・・内容が無い!・・て言うか”まぬけ”だった。

よくあるパターンだが、そのミュージシャンの経歴を適当に紹介して、ちょっとだけ
自分なりの感想を書いて、いかにも自分は「通だ!」と言わんばかりのふりをする。

中でも一番笑った箇所は ・・・ 『「誰これ?」と聞かれたら「英国の演歌だよ」と
答えれば、これが渋いワケである。』 ・・・ と書いてある。

自分では「カッコイー文章だ!」と勘違いしているのだろう。おめでたい人である。

最初は気が付かなかったけど、このコラムには「英国演歌で助手席をうならせろ」という
、まぬけなタイトルがついていた。

このピロシさんは「THERE AND BACK」の事を『圧巻の完成度でグイグイ引き込む最高峰
アルバム』と評価している。

「THERE AND BACK」というアルバムはJEFF BECKの中では地味なアルバムなのである。
緊張感あふれるJEFF BECKのアルバムの中では一番メロディーを重視した良盤なのだ。
だから、僕はこのアルバムを最もよく聴いている。

JEFF BECKは常に新しい事を試みる。それが完全に消化されているかどうかは別に
しても、ファンとしてはJEFF BECKのギターの音が聴こえるとそれだけで満足させられる。

その辺がギタリストの現役を辞めて金儲けジジいになってしまったクラプトンとの違いだと
僕は思っている。

昨年、大阪厚生年金会館でJEFF BECKのコンサートを観た。
JEFF BECKは40代のように見え、60歳にはとうてい見えなかった。

高校生の時、「THERE AND BACK」がリリースされてLPを買った時にポスターをもらった。
そのポスターは26年前に押しピンで部屋に貼ったのだがはがれる事は無く変わらず僕の
部屋に貼ってある。

JEFF BECKは姿も音楽もあの当時と全く変わらず素晴しい。

There and Back

There and Back

  • アーティスト: Jeff Beck
  • 出版社/メーカー: Epic
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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