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ふと、思い出したこと [POPS]

子供の頃、実家の近所にある教会の一家と家族ぐるみの付合いをしていた。
そのため、毎週日曜日の朝に行われる日曜学校という礼拝に行っていたのだ。

しかし、今も昔も僕にとって日曜日の楽しみは”朝寝坊が出来る”ことである。
ということで毎週の日曜学校は休みがちだったのだ。

しかし、12月になると出席率が100%になるのである。
なぜならクリスマス礼拝に参加するためなのだ。
子供ながらにクリスマス礼拝は日曜学校とは違ってきらびやかな雰囲気を感じたものだ。
クリスマス礼拝ではゲームが行われ、また何よりもこの時にもらえるお菓子やおもちゃ
のプレゼントが楽しみだった。

昔はクリスマスといっても子供への簡単なプレゼントや家族でケーキを食べる程度で
今ほど派手な行事ではなかったように感じる。

特に派手になったのはバブル期からではないだろうか。
バブル期の12月24日の高級ホテルは全て満室でプレゼントは貴金属が多かった。
また、イブの夜一人でいること自体が情けなく感じるほどの盛り上がり方だった。

就職して間もない若かりし頃、クリスマスに男4人で白馬へスキーに行った事がある。
いわゆる ”情けない男” 4人が集まったのである。
その年はクリスマスが週末で特に盛り上がった年だった。
とにかくクリスマス一色に染まった街から脱出しようとしたのだった。

会社駐車場に集合して出発前に近所のラーメン屋で腹ごしらえをする事になった。

時代はバブル絶頂期!

12月24日の夜、オフィス街にあるラーメン屋・・・・・

当たり前のことだが、悲しいほど客がいないのである。

この時点で4人ともかなりソウルフルな気分になっていた。

”まあ、我が家は真言宗やからクリスマスは関係ないわ!”

”あ~ぁ、世の人々は楽しい夜を過ごしているんやろな”

”大の男4人で大阪脱出の為にスキーに行くとは・・・情けない”

”は~ぁ・・・男4人で何でラーメンなんか食うとんや~”

とみんなで凹んだ会話をしていた。

その時、ラーメンを運んでいたおねえちゃんがポソっと言ったのだった。

”みんなでスキーに行けてエエやないですか!”

”私なんか、イブもラーメン屋でバイトしてんですよ!”

二十歳位の彼女は大学生だといっていた。


先日、びっけさんの家庭的なクリスマスの記事を読んで、ふと思い出したのが
子供の頃、楽しみだった教会でのクリスマス礼拝の事。
そして何故か、このラーメン屋のバイトの彼女の事だった。


今頃は彼女も家庭を持ち、家族でクリスマスを楽しんでいるのかもしれない。

 

Driving Home For Christmas / Chris Rea


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放送委員 [ROCK]

中学年の時、僕は放送委員をやったことがある。
放送委員は校内放送を各学年から選出された生徒で進行するものだった。

そもそも”委員”と名のつくものは、誰も積極的には引受けたくない。

しかし僕は部活の先輩でロック好きの”グッさん”に誘われて放送委員を引受ける事
になった。

グッさんの話では放送委員は楽な割にはメリットがあるというのである。

送委員のメリットとしては

① 全校朝礼の時、参加することなく放送室から高みの見物が出来る。

② 運動会では、あまり参加する事もなく放送室から高みの見物が出来る。

そして一番の目的は

③ ”昼休の放送”を仕切る事ができるのである。

”昼休の放送”とは週二回、リクエスト(個人のレコード持込)を受付けて校内放送
でレコード鑑賞をするというものだった。

このレコード鑑賞の選曲を制覇出来るのである。

グッさんはローリングストーンズの大ファンだった。
またその頃、グッさんはセックスピストルズにハマっていてビートルズについても
「軟弱で女々しい音楽」とクサしていたのである。

ビートルズをクサす・・・
ジョンレノンファンの僕にとって、これは神を冒涜するようなものである。
しかし、堂々とビートルズをクサすグッさんがアウトローに感じ、カッコ良く見えた
ものだった。

昼休の放送は、その頃に流行っていたアリス等のフォークソングやキャンディーズの
ような歌謡曲がよく流れていた。
一方で、洋楽はサイモン&ガーファンクルやカーペンターズくらいでビートルズ
でさえめったに聴けることは無かった。

ところ、我々が放送部を制覇してからの放送はロック専門になってしまった。

その頃、女の子の間で大ブームだったのがベイシティーローラーズ。
女の子達がこぞってベイシティーローラーズやパットマグリン&スコッティーズの
リクエストをしてきた。
しかし、ビートルズでさえ『軟弱』と言うグッさんがリクエストに応える訳がない。
女の子達のリクエストは全て却下されたのだった。

その一方で数少ないロック好きは喜びエアロスミス、クイーン、キッス、イーグルス
等のLPを持参してきた。

ところがあの時代は教師にとってはエアロスミスやキッスのようなハードロックは
受け入れ難い音楽だった。
また、常にリクエストを却下されるベイシティーローラーズファンの女の子達を
中心にフォークや歌謡曲ファンの不平不満もあり教師からクレームがついた。

しかし反逆児のグッさんは全く臆することなくロック街道を突き進むのだった。

ある日、僕はJEFF BECK の『WIRED』をかけたことがあった。

Wired

Wired

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Epic Records
  • 発売日: 2001/03/28
  • メディア: CD

『WIRED』はJEFF BECK のギターを中心に据えたインストゥルメンタルアルバム。
レコーディングメンバーはジャズ畑のミュージシャンが多かった為に一般的には
ジャズフュージョン系のアルバムといった印象が強かった。

その日、いつも文句を言っていた教師が僕に言ったのだった。

教師 : 『今日のレコードは”狂った叫び声”が無くて良かったよ!』

      『でも先生は、ポールモーリアのほうが好きだな!!!』

僕 :   『・・・・・・・』


その教師は僕をほめたつもりだったのかもしれない。

ロックを理解していない教師にとってボーカルの無いJEFF BECKはムード音楽かBGMに
しか聴こえなかったのだろう。

 

JEFF BECK /Performing This Week : Live at Ronnie Scott's

Performing This Week: Live at Ronnie Scott's Jazz Club

Performing This Week: Live at Ronnie Scott's Jazz Club

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Eagle
  • 発売日: 2008/11/24
  • メディア: CD

JEFF BECK のニューアルバムである。
日本語表題は『ライブベック3』!
このライブアルバムで JEFF BECK は3連発でライブアルバムを出したのだ。


ベテランで名声を得たロックミュージシャンは『趣味』に走ったアルバムや不自然
に媚を売ったアルバムを作り、衰えを感じてしまうことが多々ある。

しかし、JEFF BECK の音楽は衰えどころか常に緊張感がみなぎっている。

最近、僕は積極的に最新ロックを聴かなくなってしまった。
ロックに関して『現役』とはいえなくなったのかもしれない。

しかしJEFF BECK の新譜が出る度に感じることがある。

JEFF BECK は夢中でロックを聴いていた中高生の頃と同じ感覚でロックに接する事が
出来るのである。

 

※ ちなみにこのJEFF BECK の新譜は録音も素晴らしいのである。
  特にリズムセクションのキレが良く、この臨場感はまるで会場にいるかのようだ。


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大阪 ハイエンドオーディオショー [audio]

先日、2008年大阪ハイエンドオーディオショーに行ってきた。

 1.JPG

 JBL.JPG 

 OOBASYOUKAI.JPG

 LUXMAN.JPG

年々感じることだが10年前に比べて参加企業も少なくなっている。

僕が子供の頃は高級オーディオといえば憧れの的だった。

その頃はレコードの時代。
レコードというものは奥が深く「良い音」を出すためには努力が必要である。
そして努力をすればするほど、結果が付いて来るオーディオである。
(つまり多くの投資が必要ということになる)

一方、CDはアナログプレーヤーと違い安価な物でもある一定のレベルの音を
聴く事が出きる。

また、ウォークマンの出現により音楽の聴き方も変わり、現在ではipotがその
路線を引継ぎ、気楽に音楽を楽しむような傾向になってきた。

このような要因によって、オーディオに投資する人(特に若い世代)が少なく
なってしまったのだろう。


今年のオーディオショーで僕の一番の注目製品、アキュフェーズのC-27。

 C-27.JPG

アナログプレーヤーに使用するフォノイコライザーアンプである。

フォノイコライザーアンプとはレコード針がレコードの溝から拾った微弱な信号
を増幅する機械である。

昔のアンプはレコードプレーヤーを接続することが前提だった為、アンプの中に
フォノイコライザーを搭載されていた。

しかしCDの時代になってから、レコードプレーヤーのためのフォノイコライザー
を内蔵されることはなくなってしまった。

現在、レコードを聴くにはフォノイコライザーを別に用意することが必要になった。

レコードが一部の愛好家の嗜好品となってしまったのでフォノイコライザーという
存在も以前に比べてマニアックなものになりつつあるように感じる。

そうとはいっても、レコードの微弱な信号をいかに正確に増幅させるかによって
レコードの音の良し悪しが決まるのである。

フォノイコライザーはアナログプレーヤーを聴く為にはたいへんに重要なものである。


このC-27をアキュフェーズのブースで聴いたが、レコード特有のまろやかさがあり
またワイドレンジな音である。

・・・・・欲しい!

ぜひ、とも欲しい!

ただし、良いものは高価なものである。

このC-27は税込、¥525,000也!!!

僕はレコードが好きだが、アナログプレーヤーの”ひとつのパーツ”としての
フォノイコライザーに50万円投資するほどの根性は無い・・・・・

最近中年層の間で、にわかにアナログがブームになっているらしい。

アキュフェーズは上級機を発売してそのノウハウを取り入れて中級機を発売する
というパターンが多い。

あぁ~、C-23とか言う名前で半額以下の兄弟機を発売して欲しい!!!

しかし如何せん、現在はCDの時代である・・・・・

マーケットの狭いアナログ部門に新機種を何種も投入することは無いだろう。

 

やはりこのC-27は無理だな~と思いながら会場を後にした。

 

 


EYDIE GORME / DE CORAZON A CORAZON

 DE CORAZON A CORAZON.jpg

EYDIE GORME といえば「The Gift」という曲がタバコのCMで有名になった。
僕はこのタイトル曲の「DE CORAZON A CORAZON」が最も好きである。
このアルバムはCDとしての発売は無くレコードしか聴けない。
ただし、この曲はCDで聴くよりレコードで聴きたい一曲である。

 


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高1の頃・・・(IN THROUGH THE OUT DOOR の想い出) [ROCK]

LED ZEPPELIN の『デフィニティヴ・ボックスセット』を買ってしまった。

   ZEP BOX.jpg

ご覧のとおりZEPの全オリジナルアルバムを紙ジャケCDでまとめたボックスである。

オヤジ相手のコレクターズアイテムだ!という批判的な意見が多い今回のBOX。

『再発盤のボックスが¥28,000とは詐欺のような価格設定だ!』

・・・と解っていながらもSHM-CDに釣られて買ってしまったのである。

とはいえLP世代の我々にとっては紙ジャケは楽しいものである。
紙ジャケの一番のメリットは通常のプラケースより収納スペースを取らない。
その反面、ビニール袋に収納するためにCDを取り出し難いデメリットもある。

まして今回のようなボックスセットは余計にCDを取り出し難いのである。

今までの経験上、ボックスセットは購入した満足感は大きいが『CDを聴く』と
いう本来の目的から遠退いていくことが多々あるのだ。

10年以上前にもリマスタリングと同時にZEPの紙ジャケが発売された。
それに比べて特に今回の紙ジャケは出来が良いのである。

特に目を引いたのが『インスルージ・アウト・ドア』
LP発売当初、5種類のジャケットがありアルバムは茶色の外袋に入っているので
購入するまでどのジャケットに当たるか解らないというものだった。

今回のボックスセットでは5種類のジャケットが特典として付いているのだ。

『インスルージ・アウト・ドア』はZEPの最後のアルバムであり、またZEPファン
の間では最も評価の低いアルバムである。

しかし僕にとってはZEPをリアルタイムで体験した思い出深いアルバムなのだ。

高校一年の時、発売日にこのアルバムを買って興奮して聴いた事は忘れられない。

ZEPのニューアルバムを発売日に聴くのだ!

興奮しないわけがない!!!


『インスルージ~』の5種類のジャケットを見て高校時代のある事を思い出した・・・

 

高校時代、ロック好きの仲間でU田という友人がいた。
彼は成績優秀で校内の成績は常に上位5番以内に入っていた。
成績が優秀な人物は『面白味のないガリ勉タイプ』というのがお決まりだった。
また、我々のような『アホは相手にしない』人物が多かったように感じる。

しかし、U田は違ったのだ。
勉強は出来るがマヌケだったのだ。
どこかヌケていたので、常に我々の『おもちゃ』になっていたのだ。

高校1年の頃、U田は自転車通学をしていた。
U田の家は学校の裏門に近かったので、自転車を裏門の隅に隠すように置いていた。

高校の裏門周辺は人通りがほとんど無かった。
我々はこっそり、U田の自転車にイタズラをして楽しんでいた。
ひとけの少ない裏門は我々”工作員”としては人目につかず作業がし易い。

イタズラとしては・・・
① 自転車のハンドルを反対に向けて固定する。
② ブレーキのグリップを真上向けて取付ける。
③ 仲間の家で飼ってたネコのウコを自転車のカゴに入れる。
・・・等々、かわいいイタズラだった。

そして仕上にU田の様子を校舎の陰から観察して楽しんでいたのだった。

ある日の事、我々はU田の自転車のサドルを外して盗んだことがあった。

その日も陰に隠れてU田の様子を見ていたのだ。

自転車に乗ろうとしたU田、しかし彼はサドルが無い事に気が付かなかった。
彼は助走をつけてサドルの無い自転車に飛び乗った。

無常にも座った所はサドルが抜き取られた鉄パイプの部分だった。

その瞬間!

「ウゲッ・・・」という言葉にならない声を上げてU田は自転車から転げ落ちた。

パイプの部分が見事に水戸黄門に刺さったのだろう、U田は黄門サマのあたりを
手で押さえて苦しんでいた。

しばらくして痛みも治まったのか。U田は起き上がった。
何が起こったのか解らない表情で自分の自転車のサドル付近を眺めていた。
そして、まわりをキョロキョロ眺めながら自転車のサドルを探し始めたのだった。
もちろんサドルを見つけることなど出来ない。
諦めたU田は黄門サマを押さえながらトボトボと自転車を押して帰っていった。

今にして思えば危険極まりないイタズラだが、何分我々はアホな高校生である。

この光景を見て死ぬほど笑ったのだ。

さて、このように楽しい光景を見た我々は次のイタズラに行き詰ってしまった。

結局、行き詰った我々はU田の自転車をバラバラに分解したのだった。

その日、U田は無残にもバラバラになった自分の自転車をしばらく眺めていた。
そしてあきらめたのか自転車を放置して帰ろうとした。

すると、近所のジイさんがU田を呼び止めた。

ジイさん : 『おい!それ、お前の自転車とちがうか?』
U田       :
『ハァ・・・・・』
ジイさん : 『こらぁぁぁ~!』
        『先週、町内会でワシらがこの辺を掃除したばかりやねん!』
        『ゴミをほかすな~!ちゃんと片付けんかい!』
U田       : 『すんません・・・』

彼は誤ってバラバラになった自転車を片付け始めたのだった。

その日以来、U田は歩いて学校に通うようになった。

 

 

この度再発された『インスルージ・アウト・ドア』
LP発売当初の内袋は『水をかけると変化する内袋』だったが、今回の再発盤は
この内袋を忠実に再現しているのだ。

ZEPファンだったU田も『インスルージ・アウト・ドア』のLPを買っていた。
そして彼は”水をかけると変化する内袋”を試したのだった。
マヌケなU田は内袋を水の中に長時間入れすぎた為、ボロボロになってしまった。

それを見た僕は内袋に水をかけることはしなかった。


その後、成績優秀なU田は現役で京都にある某有名国立大学に進学して、現在は
某省の役人になっている。

数年前、同窓会で盛り上がり3次会でキャバクラに行った。

大学を卒業してもエリート役人になっても、U田の立場は以前と変わらない。
我々にとってU田は高校時代と同じようにみんなの『おもちゃ』だったのだ。

『お前の給料は我々の血税や!』
『お前が食えるのは我々が働いて稼いでいるおかげや!』
『感謝の気持ちを具体的にしめせ!!!』・・・等々

結局、その日のキャバクラ代のン万円、全額をU田に払わしたのだった。


その日以来、同窓会はもちろんの事、U田は我々の前に姿を現さなくなった。

 

 

 『IN THROUGH THE OUT DOOR』の最後を飾る美しいバラード。
 LED ZEPPELIN  /  I'M GONNA CRAWL

 

 
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無念!見逃してしまった閉会式 [ROCK]

北京オリンピックが終わってずいぶんと時間が経ったように感じる。
特にオリンピックに思い入れは無いのだが、無念に感じることがある。

それは閉会式を見逃した事なのだ。

全く知らなかった。

Jimmy Page が閉会式に出ていたなんて!!!

以前、びっけさんの記事で初めて知った時は我が目を疑ってしまったのだ。

4年後はロンドンオリンピックという事を考えれば Jimmy Page(英国人)が出演する
のは解らないでもない。

しかし、Led Zeppelin が全盛期の頃ならまだしも何で今さらJimmy Pageなのか?
中国のオリンピック関係者に Led Zeppelin ファンがいたのだろうか?

それにもまして驚いたのは中国が建国以来、最も重要な行事であるオリンピック
の閉会式というセレモニーにハードロックを演奏させたということである。

そもそも、中国ではロックをプロテストソングとして禁止されていた時期もある。

今や経済では資本主義といえる中国も政治的には共産主義国である。
最近でこそ中国人は人民服は着てないが僕が学生時代は人民服を着ていた国なのだ。
開かれつつある国といっても、やはり一党独裁の国としてのイメージが強いのである。


中国のロックといえば80年代初頭に『龍(ドラゴンズ)』というバンドがあった。

  dragon.jpg

『中国人民パンクバンド ついに登場!!』

 ”再生用機器のテクノロジーの上にアグラをかき
  個性をなくしてしまった日本のバンドへの挑戦!”

といったLPの広告がロック雑誌に掲載されていた。


※ちなみにシングルカットもあったのだ。

『龍』  /  熱烈火焔  (凄いとしか言えない演奏が笑える)

このバンドのアルバムとして確認できるのは『龍革命』というLP一枚だけ。
(もちろん廃盤で、よほどの事が無い限りCDで再発されることもないだろう)
その中にはピストルズの「Anarchy in the UK」とストーンズの「Get off My Cloud」
の2曲をカバーしている。

なかでも「Anarchy in the UK」は”名演”(迷演)だった。

ボーカルは全く英語の歌詞を知らなかったのだろう。
曲にあわせて、「あぁ~ええぇ~あぁぁぁぁぁ~」と叫んでいるだけなのだ。

初めて聴いたのは渋谷陽一のNHKFMサウンドストリートだったと思う。

「これこそパンクだ!」 と爆笑したものだった。

レコード会社はニューウエーブバンドとして売ろうとしたのだろうが、やはりこのLP
に¥2800を払う人はいなかったのだろう、すぐに忘れられてしまった。

もちろん僕もこのLPを¥2800払った訳ではない。
大学時代、渋谷のディスクユニオンで中古盤をシャレで購入(¥500程度)した。


このバンド、実は存在しないという説がある。
確かにレコード会社が企画して香港周辺で録音した『いかものバンド』とも思える。
そもそもあの時代の中国でROCKの録音をすることは考え難い。
また、バンド名が『龍』というのもいかにも胡散臭い。

また一方ではメンバーは矯正施設に何度も入れられたとか、ロックを演奏してレコードを
出した事で死刑になったという話もある。

もし「80年代のあの中国」でこのバンドが本当に存在していたなら、これはある意味
パンクそのものだろう。
本当ならこのバンドに比べれば Sex Pistols なんか、”甘ちゃんの青二才”である。

 

 

  Jimmy Page.JPG

無念にも見逃したJimmy Page が出演した北京オリンピックの閉会式。

オリンピックで『開かれた国』ということを世界にアピールしたかった中国政府。

どうせなら Sex Pistols のJohnny Rotten を出演させて『Anarchy in the UK』を
歌わせたらもっと面白かったのに・・・と不謹慎なことを考えてしまうのである。

  Sex_Pistols.jpg


いまだに爆笑させられる名演(迷演)!!!
『龍』  /  「Anarchy in the UK」


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日本製ポップス [POPS]

二十年位前、沖縄のラウンジ(スナック)に行った時、カルチャーショックうけた。
一般的には”水割りセット”はウイスキーやブランデーなのだが沖縄の店では
泡盛が出てきたのだった。

またその頃、同じくディスコでも同様に泡盛セットが出てきたのだった。
しかしこの時、もっと驚いた事があった。
ファンク系の曲が流れていたフロア-に突然沖縄の音楽が流れ始めたのだった。
するとそれまで普通に踊っていたお客さんは沖縄の音楽に合わせて沖縄特有の踊り、
”カチャーシー ”を踊り始めたのだ。

沖縄は新しいものを取り入れながら、昔から引き継いだ文化が根付いているのだろう。
中でも沖縄のポップスは沖縄のオリジナリティが強く、特に『沖縄の言葉』を大切に
しているように感じる。

 

 

学生時代、音楽について仲間とよく激論をかわしたものだった。
お互いに自分が評価しないミュージシャンは徹底的に批判したものだった。

ところが年と共に人間が丸くなったというか、どうでもよくなったのだろうか・・・
昔のように批判するような元気は無くなってしまった。
以前の自分ならとことん批判するような音楽も「好きな人は聴けばいいんじゃない」
と、あえて関心を持たないようになってきたのだ。


しかし、先日ある音楽を聴いて久しぶりに不愉快な気持になった。

 LOVE PSYCHEDELICO.jpg

興味があれば試聴できます。

今まで僕はこのバンドの存在を全く知らなかった。
ところが調べてみると結構人気がありCDも売れているバンドだった。
ベスト盤の曲のほとんどは、昔聴いたことがある懐かしいサウンドそのものだ。
このバンドのサウンドは70~80年代初頭のROCK好きの人ならネタばれなのだ。

今も昔もミュージシャンの大半は、影響された音楽や好きなミュージシャンの音をベースに
試行錯誤の末、自分なりの新しい音楽を作ってきたのである。
しかし、全くオリジナル性の無い単なる『パクり』は”バッタもん”である。
このバンドに限らず、今まで”バッタもん”のバンドやミュージシャンは数多く存在した。

それよりも僕が一番不愉快に感じたことは、このバンドの歌詞なのだ。

ボーカルは帰国子女でネイティブな英語で歌えるらしい。。
そして、このバンドは英語と日本語の混合の歌詞でそれが『売り』になっているという。

しかし、不自然過ぎるイントネーションで歌う日本語は、はっきり言って日本語ではない。
ボーカルは歌ではなく、スキャットのような”楽器”としてのスタンスなのかもしれない。
歌詞カードを読んでみると歌詞とは言い難いほど内容の乏しいものに感じる。
明らかに歌詞が全く重要視されてないとしか思えないのである。

日本語はROCKに合わない!と昔から言われてきた。
昔の日本のROCKには明らかに”曲に日本語を無理やりはめ込んだ”作品があった。
しかし、大瀧詠一、山下達朗、忌野清志郎、桑田佳祐、ユーミン、等々のミュージシャン達が
試行錯誤して日本語とポップスの融合に挑戦し努力をしてきた。
そうした先人達の苦労や最近の若手ミュージシャンの努力で、日本のポピュラーミュージック
は曲はもちろんの事、歌詞も優れた素晴らしい作品を作り上げているのだ。

現在の日本のポップス界は、意味のない歌詞を曲にはめ込む”言葉合わせ”をする
ような低レベルなものではないのだ。

 

一方で「売れる商品は良い商品で多くの人の支持を受けている!」と言う人もいるだろう。

しかし「子供だまし」というエグい商売がこの世の中には存在している。

このバンド、商売としては儲かったかもしれない。

しかし僕はこのバンドには全く共感する事が出来なかった。

またそれだけでなく、現在まで試行錯誤してきた日本のポピュラー音楽界の努力や進化
を水の泡にしているように感じて非常に不愉快な気持が残ったのだった。


このような音楽の対極にあるのが沖縄のポップスではないだろうか。
伝統的な島唄や民謡とポップスを見事に融合して、沖縄の言葉で歌う沖縄のポップス。
琉球音階が馴染めない人もいるだろうが、小手先だけの音楽とは違って心に染みる作品
が多いのである。

 

 kunati.jpg

小夏 / 上原知子
りんけんバンドのボーカリスト上原知子のソロアルバムで同バンドのギタリスト照屋林賢の
アコースティックギターをバックにした美しいアルバム。
ヴォーカルとギターというシンプルな構成とは思えない音の広がりを感じられる。
小手先だけのテクニックでは決して作れない作品なのだ。

融てぃ無ん天(F.O) / 上原知子

 

 

 

 コザdabasa.jpg

コザdabasa  /  ネーネーズ


ポップスと沖縄民謡との融合ということで最も好きな曲の一つ。
以前、宜野湾にあったネーネーズのライブハウスに行ったことがあるのだが、コーラスの
素晴らしさに圧倒された。
この曲の三線の切ないフレーズが夏の終わりによく合うのである。

片便り (F.O) /  ネーネ-ズ

 

 

 

チャンプルー!


 
チャンプルー! / 喜納昌吉&チャンプルーズ

やはり、沖縄ポップスを日本中に広めたのは喜納昌吉&チャンプルーズ だろう。
東崎(あがりざき)というのは日本最西端の島「与那国島」の岬のことである。
この曲を聴いた時から、ぜひとも東崎を訪れたいと思うようになった。
実際には見たこともない東崎だが、この曲を聴くと美しい海と空が想像できるのである。
何も感じる事が出来ない”バッタもん”とは異なり、素晴らしい作品は”目の前に風景を
感じる”ことが出来るように心に響いてくるのである。

東崎(F.O) / 喜納昌吉

 


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『・・・もどき』の楽しみ [POPS]

無性にカップメンが欲しくなる時がある。

学生時代、カップメンを主食のように食っていた。
多分あの頃、カップメンを食べる習性が脳にインプットされたのかもしれない。

特に定番といわれるカップヌードルの3種(醤油、カレー、シーフード)、そして
”きつねどん兵衛”がいい。

その中でも一番よく食べるのが”きつねどん兵衛”!
あの甘く味付けされた油揚げが大好きなのだ。

現在はよく知られている事だが、どん兵衛は東日本と西日本では味が違う。
醤油味の東日本と鰹、昆布ダシの西日本というように味付けが違うのである。

十数年前、この事が一般的に有名になり僕は東京出張の度に東京支店の社員達から
”西日本版どん兵衛”を買ってくるようにせがまれた。

一人、二人ならまだしも、十人以上の社員からリクエストがあり”西日本版どん兵衛”
を20個以上お土産に持っていったものだった。

この時、僕は”たかがカップメン”といえども食生活の習慣の異なる東日本と西日本を
差別化している事とそれによってここまで話題性を作っていく日清食品の凄さを感じた
のだった。

ところで昔から感じているのだがこの”どん兵衛”は普通に食べている本物の『うどん』
とは全く別ものなのだ。(正直、いわゆる”うどん”ではない!)

カップヌードルにしても同じである。
ラーメンというが、絶対にラーメン屋で食べる”本物のラーメン”とは異質の味なのだ。

しかし不思議な事に日本中で”うどん”と”ラーメン”の別バージョンとして認識されている。

今やカップメンも高級品が現れ、有名店ラーメンのカップメン版も発売されている。
これらの商品は見事なほどに有名店の味を再現しているものもある。
しかし、不思議なことにこれらの商品は期間限定品のように長続きしないのである。
気が付けば店頭から姿を消しているのだ。

一方の”まがい物”の”どん兵衛”や”カップヌードル”といった、カップメンの定番品と
言われる商品は30年以上生き続けている。
一般的にいわゆる”バッタもん”と言われるものは肩身の狭い世界のものだ。
ところがこれらの商品は新ジャンルとしての食べ物として完全に市民権を得ているのだ。

そして僕は不思議な事にこの味が忘れられなくなっているのだ。


僕は”どん兵衛”や”カップヌードル”を休日のお昼に食べたくなるのである。

夏休み最終日、留守番の僕は昼食に『どん兵衛』を美味しく?食べたのだった。

  きつねどん兵衛.jpg

 

 

 

LAID BACK  /  KEEP SMILING

  laidback.jpg


デンマーク出身のシンセポップユニットである。
僕が大学生の時にヒットした「サンシャインレゲエ」はコテコテのレゲエファンからは
バカにされる曲だろう。
しかし、夏の暑い時期になると聴きたくなる曲の一つだ。
この曲は”レゲエもどき”であり一種のリゾートミュージックなのだ。
しかし”どん兵衛”と同じ感覚で、レゲエの新ジャンルとして聴いてしまうのである。

 

SUNSHINE REGGAE / LAID BACK

 


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今が旬 [Bossa nova]

夏本番・・・毎日、怒涛の暑さが続いている。

夏バテで食退気味になる人の話をよく聞くが、今まで僕は食退という感覚が解らなかった。
僕の場合、どんなに暑い夏でも食欲が無くなるということがなかったからだ。

しかし、今年の夏は食事が欲しくないというか、あまり食べられないのだ。

・・・もしかしてこれが、食退???

※ 『年のせいだ!』、と心ないコメントはご遠慮ください・・・・


おおっ、実はデリケートな私!

”図太い、図太い”と言われ続けて40年!私はデリケートな男だったのだ!

何となく嬉しくなってしまったのだ。(脂肪が減るかも!!!)


しかし、世の中で簡単に”減る”というのはお金だけである。
食事で減ったカロリーはしっかりとビールで摂っていたのである。
特に今年の夏はビールの消費量が多いのだ。

何といってもこの暑さ!キンキンに冷えたビールは何よりのご馳走なのだ!

ビールは今が旬!

  beer.jpg

今こそビールを飲まずにいつ飲むのだ!!!

※ 『オマエは年中、飲んどるやんけ!』、と心ないコメントはご遠慮ください・・・・

 

そして今が旬なのがBossa novaなのだ。

 kanemochi.jpg
このようなリゾート地で聴けば最高だが、小市民が大それた事を考えてはいけない。


僕がお勧めする『ボサノバを一番気持ちよく聴けるシチュエーション』を紹介すると、
真夏の休日、時間はPM4時~PM6時頃が正に聴き時なのだ。

僕の考えだが、ボサノバは夏という季節だけではなく、時間も選ぶのだ。

ボサノバを聴いて一番気持ち良い時間帯というものがある。

朝や夜も悪くはないが、”夕方に近くから日が沈む頃の時間帯”が一番心地良い。

部屋のエアコンはやや強めにして夏の強い陽射しを感じるようにブラインドの羽根を
光が多めに入ってくるように多少下向きにする。

そして、仕上げがキンキンに冷やしたビールを飲みながらボサノバを聴くのでる。

至福の時である!

ほんとうに最高の幸せを感じてしまう。
夏の時期、僕のささやかな楽しみなのだ。

しかし真夏というのは短いものである。
あと一ヶ月もすると真夏の陽射しも弱くなり、このささやかな楽しみも半減してくるのである。

『ビールとボサノバは今が旬!』

短い夏を十分に感じるため、無理していっぱいビールを飲みながらボサノバを聴いている。

 

ほんとうに、夕食の食欲が無くなっているのはビールのせい?・・・・・・

※ 『それは食退と違うやんけ!』、と心ないコメントはご遠慮ください・・・・

 

 

ガソリン高と運転手がアルコール漬けのために”散歩”が出来ない、暇そうな2号・・・

 暇じゃ~.JPG

 

 

 ボサノバ新旧

(旧)

JOAO VOZ E VIOLAOJOAO VOZ E VIOLAO

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal
  • 発売日: 2000/06/13
  • メディア: CD

  

 Desafinado / Joao Gilberto

 ;

 

 

 

(新)

 
Natural

Natural

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ziriguiboom
  • 発売日: 2003/03/11
  • メディア: CD

 

 Slow Motion Bossa  /  Celso Fonseca

 

 


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動物園に行こう! [POPS]

最近、パンダ関連の話題をよく目にした。

四川大地震の被災地域でパンダの主食である竹林が大きな被害を受けて、パンダが
深刻な食糧難に直面していること。
また、上野のパンダが死んだこと。
そしてその事に関連して話題になった『中国によるパンダ外交戦略』のこと等々。

最近、コンビニでこういうのもよく目にする。

 カンフーパンダ.jpg

 

某知事が『年間1億も払ってパンダはいらん!見たけりゃ、日本には他にもパンダ
がいるではないか!』と言ってるのをニュースで見た。

そう言えば、王子動物園にもパンダがいるはずだ。
7、8年前 『我が神戸にパンダがやって来た!』と盛り上がっていたが、
最近は王子動物園のパンダの話題を聞かなくなっていた。

 30kobepanda.jpg

『生きているのだろうか?・・・・・・』

 


僕は大学生のとき初めてパンダを見た。
たしか上野動物園にパンダの赤ちゃんが生まれた時だった。
バイト仲間の女の子達が『早く見に行かないと大きくなっちゃうよ~!』と焦りはじめて
結局、みんなでパンダを見にいったのが最後だ。

 

『久しぶりに動物園にいってみるか!』と思っていた矢先、ちょうど空き時間が出来たので
先日、王子動物園を訪れた。

 王子動物園.JPG

ここ王子動物園に来るのは小学生の時以来だ。

ホントにパンダがいるのだろうか?と感じるほど地味な玄関である。
(パンダの花模様が哀愁漂っている・・・・・)

 

入口に入るとすぐにフラミンゴがいた。   チビもいる。

 フラミンゴ.JPG

 

フラミンゴといえばChristopher Crossを思い出す。

Christopher Cross

Christopher Cross

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1994/10/19
  • メディア: CD

初めてChristopher Crossのルックス(風貌)を見た時、このジャケットは正解だと思った。

そういえば彼も 『生きているのだろうか?・・・・・・』

 

一世を風靡したレッサーパンダ、今や人気も下火か・・・。
 

 レッサーパンダ2.JPG レッサーパンダ.JPG

しかし、めちゃくちゃ可愛い!

 

全く動きのないコアラ。

 コアラ1.JPG

こちらも 『生きているのだろうか?・・・・・・』 と思ってしまう。

 コアラ2.JPG

”ガラスをたたかないで下さい!”と書いてある。
あまりにも動きが無いので、ガラスたたきたくなる気持ちもよく解る。

 

 

そして動物園の中央に歩いて行くと・・・・・


あれっ・・・・・

 パンダ1.JPG

パンダがいるのだ。

そう、ごく普通の動物のようにパンダが寝ているのだ。

これには少々、拍子抜けした。

パンダほどの動物である。

普通なら大きな看板に 『パンダ園にようこそ!』 とか派手に
表示され、特別のコーナーとして扱われているのではないだろうか?

しかし王子動物園のパンダコーナーは一般の動物と同様に”ごく普通”にあるのだ。

以前、上野動物園でパンダを観た時は通勤時の満員電車のような状態で見たため、
ゆっくり見るどころか、ほとんど見れなかったのである。

しかし、ここ王子動物公園では、心置きなくゆっくりパンダを観察することが出来た。

 

こちらが ♀ のタンタン。
さすが、女の子だけあって行儀良くタイヤに座って食事をしている。

 パンダ3.JPG パンダ8.JPG

 

一方、 ♂ のコウコウ。
やはり、男である・・・・・
寝転がって竹を食べている。
あ~ぁ、腹の上に一杯食べカスをこぼしている。

 パンダ4.JPG

まるで、寝転がって野球を見ながらビールを飲んでいる誰かのようだ・・・

 

なんと、横着な!食べながら、うたた寝をしはじめた。

 パンダ5.JPG

まるで、阪神戦を見ながらビールを飲んで、うたた寝している誰かのようだ・・・

 

メタボな後ろ姿はまるで”おっさん”である。

 パンダ6.JPG

しかし、やはりコウコウのほうが見ていて愛嬌があるのが不思議なのだ。

 

暑さで、がっくりとうなだれるパンダの図  _| ̄|

 パンダ2.JPG

 


動物園には多くの親子連れがいたのだが、子供より親である大人のほうが楽しそうである。

確かに子供の頃、親に連れられて動物園に来た記憶はあるのだが、楽しかったという記憶は
あまりないのである。

久しぶりに動物園に来てみて解った事は大人になった今のほうが動物園を楽しめるのだ。。

動物の行動や表情を見ていると、愛嬌があり人間的な一面を見ることが出来て面白いのである。

今回は”空き時間”ということで一時間位だったので全部見ることは出来なかった。

また、時間をみつけて次回はじっくりと動物を観察したいと思ったのだった。

 

 

暑いこの日、水槽の白くまとアシカは涼しそうに泳いでいた。

 白くま・あしか.JPG

 

 

Sailing  /  Christopher Cross

 

 

僕は昔から、大ヒットした”Sailing”よりこの曲のほうが好きだ!
Ride Like the Wind /  Christopher Cross

 

Christopher Crossが大ヒットした頃、僕は完全無欠のロック少年だった。
正直、こんな軟弱な音楽は何が良いのだろうか?と感じていた。
AORの中でも特にChristopher Crossのように甘ったるく刺激の無い音楽は苦手だった。
こんなもの、『女子供の聴くものだ!』と決め付けていた。
しかし、年々このようなAORをよく聴くようになってきている。
AORは”Adult Oriented Rock”の略で『大人が心を向けたロック』と言われている。
動物園と同じように甘めのAORは大人になって(生活に疲れて?)楽しめるものかもしれない。


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Dejavu [Bossa nova]

昔、よく聴いていた曲、しかし時を経て忘れてしまっている曲。
そんな曲を突然に聴きたくなることがある。
 
先日、阪神高速の湾岸線を走った。
梅雨といえども、天気の良い日はもう夏の陽射しになっている。
海岸線から見える海はもう夏の海である。
海を横目に走っていると、高校時代FMでエアチェックした南佳孝のライブを
無性に聴きたくなった。
 
しかし、かなり以前に録音したテープを探すのは苦労するのである。
また、なかなか見つからないものに限って無性に聴きたくなるものだ。
 
就寝前に突然このような感情になってしまうと、もう眠れない。
みんな寝静まった丑の刻になっても、ひたすら探してしまうのである。
 

僕が高校生の頃、南佳孝は角川映画の『スローなブギにしてくれ』のタイトル曲を
大ヒットさせ、ついには人気番組のザ・ベストテンに出演もした。
 
ところがあの頃のザ・ベストテンは歌謡曲が中心の番組。
南佳孝のようなミュージシャンのでる番組ではなかった。

歌謡曲=アイドル歌手、つまりルックスが大きなポイントになる。
 
初出演した南佳孝。
しかしあのルックスがタタってか、翌週には圏外に落ちてしまった悲しい過去がある。

 南佳孝.jpg 

 (とは言っても我が大学の大先輩・・・・・・)


 
僕も『スローなブギにしてくれ』から南佳孝に興味を持った。

その頃、タイムリーにもNHKFMで一時間番組の南佳孝スタジオライブが
放送されエアチェックしたのだった。
 
『スローなブギにしてくれ』しか知らなかった僕はこの放送で南佳孝の魅力である
ボッサフィーリングを感じる事が出来た。
 
それが、この度聴きたくなった『デ・ジャヴー』と『Sleeping Lady』だったのだ。
 
高校生の時、まだボサノバという音楽を知らなかった僕にとってこのスタジオライブ
で聴いた『デ・ジャヴー』は正に僕の好みの音楽スタイルだった。
 
また『Sleeping Lady』もサウダージ感溢れる音なのである。
 

その日の夜、やはり丑の刻まで、この南佳孝ライブのテープを探し続けた。
 
やっと見つけたエアチェックのテープ。
 
この『デ・ジャヴー』こそ僕のボサノバの入口だったという事を改めて認識した。

南佳孝といえば、一般的には『スローなブギにしてくれ』かもしれない。
しかしその昔、ザ・ベストテンに出演した時の違和感のように南佳孝の本当の姿は、
『スローなブギにしてくれ』という大衆ウケする曲ではなくて、このNHKFMライブの様な
”けだるい”ボッサフィーリングだと思うのだ。

 


 
このテープはステレオラジカセで録音した為、ドルビー録音ではない。
ヒス・ノイズもかなり目立ち、録音状態も良くない。
極端に言えば「AMラジオに毛を生やした」程度の音なのである。
高校時代、お小遣いも少ないので最も安いテープを使っていた。
このテープも年代モノである。
いつトラブルがあっても不思議ではない。
ということで、CDにコピーする事にした。
ただし、少しでもマシな状態でCDに残したいのでグラフィックイコライザー
で音質補正をしてみたが、やはり素人の音質補正には限界があった。

 


デ・ジャヴー (NHKFMライブ) /  南佳孝
この”けだるさ”がたまらなく心地良い。 

 

 

 

Sleeping Lady (NHKFMライブ)  /   南佳孝
この曲も夏の海を感じなら聴きたい曲である。

 

 

 

南佳孝のボサノバアルバム。
やはり、この人の声はボサノバによく合うのである。

ブルー・ヌード

ブルー・ヌード

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2002/05/22
  • メディア: CD

CORCOVADO / 南佳孝

 


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